Hello everyone.
Noriです!
テキストでお伝えしている、日本人がすごい理由。
今回は、「日本人の“気配り”がすごい」というお話。
まあ、海外に住んでですね、日本に帰ってくると――
日本人って本当に、気配りが半端ないな、というふうに思うんですね。
お店の人はもちろんなんですけど、一般の人。
一般の人同士が、すごい気を配る。というのでね、びっくりするんです。
私が日本に帰ってきて、最初にびっくりしたのが、エレベーター。
エレベーターに乗ったんですね。
私と、もう一人だけだったんですけど、その彼がね、降りるときに――オフィスビルだったんですが――なんか、パネルのボタンをポンと押してたんですね。
で、「え、なんだろう?」と思ったら、押した先には「閉じる」っていうボタンがあって。
自分が降りるときに、「閉じる」ボタンをポンと押して、スッと降りていったんです。
すると、ドアが閉まり始まるんですね。
で、彼の手が残ってるから、下手したら手挟まれるかもしれないんですけども。
その、自分の危険を冒してでも、僕を1秒でも先に上に上げてあげよう、ということで、「閉じる」をポンと軽く押して、スッと出ていったと。
これ、ちょっと忘れてたというか、感動しましたね。
日本だと、結構みんなやりますよね。
海外じゃ、絶対ないです。
そんな「先に行かせるために“閉じる”を押していく」なんていうのは。
時間を大事にするっていうところもね、時間を守るとか、時間を大事にするっていう日本人の素晴らしさもあるんでしょうけど、
やっぱり、気遣いですよね。
これはね、その人だけじゃなくて、結構いろんなところで見るんでね、すごいなと思いました。
私も昔やってたかもしれないですけど、忘れてましたね。長年離れてるとね。
これは、日本人のすごいとこ。
それから、その後本屋に行ったんですね。
本屋に行ったら、日本の本屋は、本棚同士が近い。
海外は、ものすごい離れてるから、人が立ち読みしてても、スーッと横を抜けられるんですけど、日本の本屋って、結構狭いところがあって、私が行ったお店も、狭かったんです。
立ち読みしてる人が重なると、通りにくいんですね。または、重なってなくても、ちょっと狭いみたいな。
そこで。
当然、海外でもそういうところもあるんですが、海外だと “Excuse me” って言うと、みんなすぐどいてくれる。
そんな感じで、日本でも「すいません」って言って抜けていこうかなーと思って、私が近づいていくとですね――
その人たち、本読んでるんですよ。読んでるのに!
私が近づくと、みんな少し一歩前に出るんですね。
まるでなんか、モーゼになった感じがしましたね(笑)
ホント何も言ってないのに。
横にも目がついてるのかな、と思うぐらい。
言ってる意味、わかります!?
読んでる人が、私が横から来るのを気遣って、避けてくれるんです。
これもう、めちゃくちゃびっくりしました。
「今、避けたよね?」みたいな感じでね。
だから、もう一回逆に往復してみたんです。
やっぱり避けるんですね。
まあ迷惑なやつですが(笑)
そういうのが、びっくりしました。
あとは、日本人ってホテルとか泊まると、ちゃんときれいにして出る、というのを習慣にしてる人が多い。
これもまた、海外ではないですね。
だから、よく言われたのが――
レンタカーを海外いろんなところに行って借りるんですが、キャンピングカーとか借りたとき。
当然ですけど、軽く掃除したり、普通に日本人が思う「きれいな感じ」で返しますよね。
借りたときよりは、ちょっと汚れてるかもしれませんけど、まあ普通に軽くキッチンとか拭いたりして返しますね。
それで返したらね――お店の人がすごい感動して。
「もう、こんな綺麗にして返してくれんの!?」
って言われました。
私たち家族にとっては「いやまぁ、そこまで綺麗じゃないけど? そんな綺麗? しょぼくない?」みたいな感じなんですが。
他の人が、どれだけ汚いまま返してくるのか、ということですね。
これはニュージーランドで言われたんですけど、もう本当に、レンタカー屋のおばちゃんが感動してましたね。
「こんなのないよ!!」というぐらい。
それぐらい日本人はね、「立つ鳥跡を濁さず」ということで、きれいにして返すと。
本当に、その日本人の気遣い。
もっと言い出すとキリがないですけども。
すごいのは、旅館の人とか、ホテルの人ではなく――普通の人がそうなんですよね。
飛行機とかでも、みんなきれいにして出ていきますよね。
日本人が乗った後って、足元にポテトチップが散らかりまくってるってことは、ないでしょうし。
アメリカとか、普通に散らかりまくってます(笑)
大リーグのベンチの前とか見たらわかりますよね?
あそこでピーナッツ食ったり、ポテト食って――それをベンチの前にバンバン投げ散らかして、帰っていくんですよ。
日本では考えられます?
ベンチの前に、食い散らかして、食べたカスとか紙カップとかを、投げ散らかして帰るっていうの。まあ、絶対ないと思いますね。
というわけで――
「日本人の気配りがすごい」っていうお話でした。
それではまた
See You Next Time!
昭和37年8月5日、福岡市博多区生まれ。26歳で渡米。飛行学校に入るが英語ができないためアメリカ人の教官から「帰れ」と言われながらも、ノルウェー人の教官に救われ、3ヶ月で英語ペラペラになる。あまりに英語が話せるようになったので、1年後にはアメリカ人を教える飛行教官になる。その後、全日空の同時通訳を務め、武蔵野学院大学准教授、名古屋大学理学部外部講師や、海上自衛隊将官トップマネジメントセミナー講師等も務める。自身が主催した「本城式英会話スクール」の受講生は1万人を超える。生い立ちから、現在に至るまでの詳細、また著書、講演履歴等はこちらから