海外、私が住んでいたのはアメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、なんですけど、まずアメリカではね、救急車、お金かかるんですよ。
結構取られます。1回呼ぶと、200ドル、300ドルぐらい取られます。
その上、病院がまたバカ高なんですよ。風邪で行ったぐらいで、2、300ドルくらい取られますし、盲腸で手術、入院なんかしようもんなら100万ぐらいかかりますからね。
向こうで、長女を産んだんですけど、病院の滞在時間が選べるんですよ。
腎痛が起きたら病院に行きますよね、そして産まれてから、12時間か、18時間か、24時間か、って感じで、6時間刻みで選べるんですけど、値段が全然違うんです。
それでね、結構早めに18時間くらいで出たんですが、当時のお金で6000ドルぐらい取られましたね。当時1ドル140円で、84万!相当な値段ですよね。
むこうだと国民保険もないし。健康保険なんて、自分で払おうとしたら毎月15万ぐらいかかりましたね。
出産の時にお金かかるのは知ってたので、その辺ちょっと調べたんですけど、考えるともう自費で払った方がいいんじゃないか?ということで、自費で払いました。
また、救急車もね、呼んだらすぐ来るかっていうと、来ないんですよ海外って。
アメリカも来ない。待ってても来ないから、友達を呼んだことありますし。オーストラリアなんか広すぎてなかなか来ないし、ニュージーランドもトロくてなかなか来ない。
日本って、消防署が至るところにあって、すぐピャッて来るじゃないですか。
医療機関も素晴らしくて、対処がすごく良いし、安いし。保険があればなおさら、保険使わなくても向こうと比べたら安いですよ。特にアメリカと比べたらね。
だからやっぱり、何かあった時にすぐ病院に行ける、救急車もすぐ来る。この安心感ね。
皆さん当たり前のように思っているかもしれませんけど、ほんと日本だけです。
ですから、本当に日本って恵まれてるな、と思います。
アメリカ先進国とか言ってますけど、そのへん医療に関しては後進国です。
もちろん、医療のすごい先生はいっぱいいるんですよ。
でもそれは全部、富裕層向けなんです。いろんな学会で発表したり、新しい治療法を開発するような先生がいても、普通の人はそんな人の治療は受けられない。
でも日本では、そういう学会で発表するような、世界に呼ばれて手術するようなすごい先生でも、普通の病院で、普通の人が治療を受けられるんですよ。保険を使って安くね。
神の手みたいな先生が1日に何回もヘトヘトになるまで手術するなんて、そんなの海外ではありえないですよ。
アメリカでは、そういう神の手みたいな先生は、もう天上人になって、1回の手術が何千万円みたいな感じ。悠々自適に暮らして、富裕層しか手術しない、みたいな感じになってるんです。
日本では、すごい先生が庶民を救う。「私は凄いから、凄い人しか診ません」なんていう先生、いないんですよ。
「一人でも多くの命を救いたい」とね、これ、本当に素晴らしい文化だなと思います。
そんなんで、救急車はタダ。医療は抜群。先生たちのモラルも抜群。
こんな国に我々は暮らしてるんです。
さっきの友達の話ですけど、友達の奥さんが包丁で手を切っちゃって、結構ざっくり切って出血もすごくて大変だったんですよ。私が近くにいたので家まで行って、救急車を呼んで、病院に運んでもらったんです。
病院に着いた時に、パッと傷を見たら血は止まってる。でも、ざっくり切れてるから痛いですよね。
そしてら、命に別状ないからって言って、そこから2時間ぐらいほっとかれましたね。
他にもっと緊急の人、銃で撃たれた人が運ばれてきたとか、そんなことがあって。ロサンゼルスですから、そんなこともあるんですけど、まあほっとかれるんですよ。
ほんとビックリしますよ、アメリカの庶民の医療はひどいもんです。
VIPになれば凄いんでしょうけど、日本は、みんなに凄いんです。
ということで、日本の救急車がすごい、そして日本の医療がすごい、というお話でした。
それではまた次回
See You Next time!