ニューヨークで進化したOmakase「オートメーション(?) おまかせ寿司」って
みなさん、こんにちは!
NYのKayoです。
今日はお友達と、今ニューヨーカーの間で大人気の「おまかせ寿司(Omakase)」ランチに行ってきました。でもこれ、私たちが日本で思い浮かべる伝統的なお寿司屋さんとは、ひと味もふた味も違うんです。
一言で言うなら、ニューヨーク流に洗練された(?)「オートメーションおまかせ寿司」!そのユニークな体験をレポートしますね。
全員一斉スタート!60分のおまかせ寿司
今回伺ったお店は「1時間限定コース」という完全タイムスケジュール制。長居することはもちろんできませんし、15分でパパッと食べて出ることもできません。カウンターにお客さんが一列に座って、みんなで同時にスタート、そして終了する仕組みなんです。
ランチタイムの店内は満席!案内されたカウンターの向こうで腕を振るってくれたのは、なんとドレッドヘアに鼻ピアスがおしゃれな若い黒人女性シェフ。オープンキッチンなので手元がよく見えるのですが、まずは石鹸で念入りに手を洗い、調理用手袋をきっちり装着。職人技のような手際よさで、1人で6人前のお寿司をテンポよく握っていきます。
お醤油なしで楽しむ、ニューヨーク流の握り寿司
まず出てきたのは赤身のマグロ。キッチンペーパーで丁寧に水分を取った漬け風です。一口食べてびっくり、なんとシャリに最初からお醤油味が!アメリカのお寿司好きといえば、小皿のお醤油にどっぷり浸して食べる光景が有名ですが(笑)、ここではシェフの計算された味付けでいただくスタイル。だからテーブルにお醤油はありません。
お寿司は3〜4分に1貫のペースで、カンパチ、よく包丁の入ったイカなど、目の前の黒い大皿にそっと置かれます。1貫ごとに「これはレモンの風味で」「こちらにちょびっと載っているのは山椒の醤油漬けで」「こちらは粗塩で」と丁寧に説明してくれて、見た目も味わいもとっても楽しくて華やか。
さらに感心したのが、コースの最後に出てくる、トロたくなどの巻き寿司。海苔の端を折り込んで、具材が外にこぼれ落ちないように“フタ”がしてあるんです。こういう細やかな気配り、アメリカではちょっと珍しくて嬉しくなっちゃいました。これは発明したのは、一体誰なんだろう。きっとアジア人に違いない、と思ったりしたのでした。
10貫と手巻き2本で、お会計はいくら?
寿司10貫と手巻き2本で、あっという間の60分。
気になるお会計ですが、なんとチップ込みでランチ38ドル(税込みで約41ドル/日本円で約6,500円) 。
「おおっ」て一瞬思いますが、実は物価高のニューヨークで、このクオリティのおまかせ寿司がこのお値段でいただけるのは、まさに破格だそう、、、ネットで検索したところ、「通常は200ドル(約31,500円) 前後」と言うのが、一般的な意見らしい。
なので、人気定番店では、お一人120ドル(約19,000円) から250ドル(約4万円)ほど。
高級店になると1人700ドル(約11万円) から1200ドル(約19万円)、税チップ別、という感じだそうです。頭がクラクラしてきました。
まあとにかく、日本の伝統を守りつつも、合理性とエンターテインメント性をミックスして独自に進化を続けるニューヨークの「おまかせ寿司」。
美味しさはもちろん、新しいカルチャーに触れたような、とっても楽しいランチタイムでした。何より、西洋人が、シーフードを生で食べようとしてくれていること自体が、素晴らしい。何せ寿司と言えば、長い間、カリフォルニア・ロール (アボカドとカニカマ) 一辺倒の人々だったのですからね。
みなさんもニューヨークにいらした際は、ぜひこの不思議で心地よい「1時間のお寿司体験」、面白そうでしょ?
それではまた次回♫
Kayo
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。







