Hey!guys.
Swatchです。
・米空軍のパイロットをまねて敬礼をしながら「ラジャー」(了解)と返事をする。
・計画を立てる前に、どうやって勝つかを考える。「ストラテジー」(戦略)を考えて行動する。
・そのために、会社で「タスクフォースを」を立ち上げて、目的に向かって存分に活躍する。
そんなビジネスパーソン、カッコいいですね。軍事用語を使うと、会話の内容が充実するだけでなく、アメリカ人には「この日本人、フツーじゃないな」と思わせることができます。
そんな役に立つ軍事用語について、考えてみましょう。
<Informationと Intelligenceの違い分かりますか?>
米国のビジネス界は、ハーバードやイエール大学などのビジネススクールで、軍事を事例研究で多用されたことから、一気に軍事用語がビジネスの世界に拡散されたのです。
概念が明確であり、軍事用語が、ケースワークにぴったりとハマることが多いため、重用されたのです。明確に意思表示できる軍事用語は、ビジネスの世界でのコミュニケーションに、重要な役割を果たすようになったのです。
「軍事用語とは?」
という問いかけは、Swatchが防衛省の軍事英語課程に入校したときに、最初に発せられ、仕事として取組む心構えを作りました。
6か月の英語教育の中で、初歩的な軍事英語の単語やアクロニム(頭文字語)をおぼえるのが、軍事英語との最初に出会いであった。
実際に、自衛隊生活で使う武器等を見ていることで、理解できる単語も多くあった。
例えば、「小銃」と聞いたら、あなたはどんな銃を想像するだろうか。
「ピストル」は外来語になっているし、映画などで警察官やアウトローの人々が射撃するのを見て、具体的にイメージできると思う。
先ほどの「小銃」は、小さい銃なので、「ピストル」だと勘違いはしないだろうか。
実際は、ライフル銃を意味して、長さは約120cmもある。
小銃を rifle / ライフルと想像するのは、知らなければ少し難しいかも。
さて、軍事用語は、使用する目的と何を仲間に伝えるかを研ぎ澄まして用語となる。その用語を “term” と言い、軍事用語は “Military Term” と呼ぶことになる。
ビジネス英会話においても、“term” は存在して、それは「専門用語」として、そのビジネスにおける重要な専門知識の入り口となる。
軍事用語は、ビジネスの世界の専門用語(term)としても、重要な地位を占めてきていると言えるのである。
物の本質を、しっかりと相手に伝えることができるという特徴がある。
最初に、相手に(仲間に)何を伝えるかである。
それは、情報を伝えることである。
やっと本題の「情報」が出てきました。これをしっかりと定義して使うことが非常に大切です。
軍事の世界では、情報を二つに区分するところから始めます。
まずは、“Information”です。これを自衛隊では、「情報資料」として、訳しています。意味は、一般の情報、新聞、週刊誌、書籍などから入手する知識のことです。
軍には、情報を集める情報活動という軍事の仕事があります。様々な手段を使って、敵の情報を収集することを、情報活動と言います。
先ほど言った、一般に出まわっている刊行物(新聞、週刊誌、書籍など)から取った知識、情報活動から獲得した知識などを、まとめて「情報資料:Information」と呼びます。
情報資料は、言ってみれば、正しい情報も、誤情報も、ごちゃごちゃに混在した状態だと考えてみてください。
それを独自のフィルターを通すことによって、情報をふるい分け、あるいは濾して、分析・精選した知識を、「情報:Intelligence」というのです。
これが、Information と Intelligence の違いなのです。
<Intelligenceは、奥が深い!>
Intelligence を獲得するためには、様々な努力が必要です。それを情報活動と言います。
情報活動にも、様々な行動があり、新聞を読む、テレビを見る、ラジオを聴く、他人から話を聞くなどの活動などがあります。
これらの活動は、日常生活の中で何気なくやっていることです。その活動の中で、あなたは、自分に必要な情報を、意識せずに獲得しています。
それを組織的に、非常に厳格な定義をもって実行するのが、軍の情報活動です。Swatchが情報部隊で自分のルーティンとしてやっていたことが、毎朝、複数の新聞を読むことです。
それ自体、情報活動としては当たり前のことです。難しく言えば、刊行物から.情報資料を収集するという行為です。これが情報の基本的な仕事です。
それを、「情報」にするために、独自の方向性を定め、それに従い情報資料を収集し、集めた資料を処理する、さらに分析した結果によって、情報を創り出すのです。
その活動の中で、
どの方向に指向させるか ターゲットは何か?(軍事秘密)
どうやって収集するか 資料源は何か (軍事秘密)
情報はどこから取るのか 放送、刊行物、他人との会話(軍事秘密)
情報処理の方法 どのような分析方法か(軍事秘密)
といった、軍事秘密事項を実行することが情報活動なのです。
ひとことで言えば、軍事における情報活動はすべて第三者に具体的なことを言ってはダメだということである。今まで述べてきたことは、インターネットでも公開されているので秘密ではない。
軍事用語でいえば、information (情報資料)、Intelligence(情報)といった区分は説明しました。
さらに方法では、例えば、他人からの話で情報を得ていくという方法は、「人間:Human」から得た「情報: Intelligence」ということで、Human + Intelligence = Humint (ヒューミント)という情報活動に区分されます。
無線(signal)を傍受して情報(intelligence)を得ることを「Sigint」(シギント)という情報収集方法になります。
一般的な区分は、軍事秘密にはなりませんが、それをいつ、どのような方法でといった具体的な行動になると秘密事項になります。
という認識を持つと、Intelligence は奥が深いと感じられますね。また、それを意識して、毎日実行することによって、なにがしかの重要な情報の要素が明らかになることも想像できると思います。
<ビジネスパーソンの情報力>
軍事情報の情報収取活動の区分、やり方などをザッと説明しましたが、それをある意図をもって実行した場合、個人、組織の別なく、情報をゲットすることができます。
また、独自の情報処理によって、より本質に近いものを推測できます。そのような活動が日常的にできるようになれば、それはビジネスの上でも非常に有益です。
実際、株式市場などでは、株価をチェックすることにより、株の動向を確認し、さらに独自の分析法で値動きを予想するということを、プロとして実行しているのが投資家です。
また、その情報源を多方面に求めていけば、その情報資料は多くの情報を含んでいることになります。お宝情報がザクザクと獲得できるかもしれません。
先ほど述べたように、情報資料の中には、様々な知識や事実、誤認情報などが含まれています。
情報処理する手段を磨いていけば、情報資料は、かなり正確な情報となってあなたに残ります。
それをもとに、戦略(ストラテジー:strategy)を立て、自分の目標(ターゲット:target)に向かって行けば、ビジネスでも成功するのではないでしょうか。
ストラテジーを立てて、実行する際に、どのような方法でするかも考える必要があるかもしれません。それを軍事用語では、タクティックス(tactics:戦術)と呼びます。つまり、ストラテジーを実行するために手段を決めるというです。
情報を、どの方向で、どうやって どこから取るかを決め、収集した情報を処理していく。その情報をもとに、ストラテジーを決め、さらに実行方法タクティックスを決めて、目標獲得に動く。
これらの軍事情報活動の基礎を活かして、ビジネスの世界を広げてみてはいかがでしょうか。
執筆家・英語教育・生涯教育実践者
大学から防衛庁・自衛隊に入隊。10年間のサバイバル訓練から人間の生について考え、平和的な生き方を模索し離職を決断する。時を同じくして米国国費留学候補者に選考され、留学を決意。米国陸軍大学機関留学後、平和を構築するのは、戦いを挑むことではなく、平和を希求することから始まると考えなおす。多くの人との交流から、「学習することによって人は成長し、新たなことにチャレンジする機会を与えられること」を実感する。
「人生に失敗はなく、すべてのことには意味があり導かれていく」を信念として、執筆活動を継続している。防衛省関連紙の英会話連載は、1994年1月から掲載を開始し、タモリのトリビアの泉に取り上げられ話題となる。月刊誌には英会話及び米軍情報を掲載し、今年で35年になる。学びによる成長を信念として、生涯学習を実践し、在隊中に放送大学大学院入学し、「防衛省・自衛隊の援護支援態勢についてー米・英・独・仏・韓国陸軍との比較―」で修士号を取得、優秀論文として認められ、それが縁で定年退官後、大規模大学本部キャリアセンターに再就職する。
修士論文で提案した教育の多様化と個人の尊重との考えから、選抜された学生に対してのキャリア教育、アカデミック・アドバイジングを通じて、キャリアセンターに新機軸の支援態勢を作り上げ、国家公務員総合職・地方上級職、公立学校教員合格率を引き上げ高く評価される。特に学生の個性を尊重した親身のアドバイスには、学部からの要求が高く、就職セミナーの講師、英語指導力を活かした公務員志望者TOEIC セミナーなどの講師を務めるなど、大学職員の域にとどまらぬ行動力と企画力で学生支援と教員と職員の協働に新たな方向性をしめした。
生涯教育の実践者として、2020年3月まで東京大学大学院教育研究科大学経営・政策コース博士課程後期に通学し、最年長学生として就学した。博士論文「米軍大学における高等教育制度について」(仮題)を鋭意執筆中である。
ワインをこよなく愛し、コレクターでもある。無農薬・有機栽培・天日干し玄米を中心に、アワ、ヒエ、キビ、黒米、ハト麦、そばを配合した玄米食を中心にした健康管理により、痛風及び高脂質血症を克服し、さらに米軍式のフィットネストレーニング(米陸軍のフィットネストレーナの有資格者)で筋力と体形を維持している。趣味はクラッシック音楽及びバレエ鑑賞。
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