誰でもディズニーのビデオを見たことがあるのでは? ミッキーとかアナ雪とか。
ではあなたは、あまり見られていないディズニ―ビデオがあるのをご存じですか?
それは
ディズニ―氏本人についての伝記ビデオ。
近所の図書館で偶然みつけたDVD2巻。
私も幼少期からディズニ―映画は結構見ました。ディズニーアニメは憧れの「アメリカ」。本物みたいな滑らかな動きも衝撃でした。
ところがディズニー作品を生み出した本人については意外に知りません。そこで借り出し、実際に見て非常~に面白かったこと2点をあなたにお伝えします。多少ネタバレですがw
<こんなヒトだったの?>
一つ目:ディズニ―という人物の意外性
自分が持っていたディズニー像は虚像だったんですね。
何しろ夢と希望、愛と理想の素晴らしい世界をと作り出した人でしょ。この人の会社なら素晴らしい環境で、本人も素晴らしいし、誰にも愛される良い人、というか上司だろう…ぐらいに無意識に思っていたんだなあとDVD見て気づいたんです。
あなたも見たことがありません?彼が画面から、にこやかに話しかけてくる姿。
あの感じの良さで視聴者の理想像はますます膨らんだかも。
とにかく彼は資本家としては「鬼」….少なくとも、そういう一面があったみたい。
例えばスタジオの技術者達が、ストライキをすることを認めようとせず、無理に実行したと知ると、「切れまくった」そう。
労働者に、人間としての権利を認めると言うより、自分が「親」で労働者は「息子娘」、皆父親に黙って服従しろ!!!みたいな感じだったのでしょうか。
繰り返しになりますが、本物そっくりの、滑らかな動きを当時作るのは、大~勢の人の手作業だったそうで、自分の理想に労働者を駆り立てた結果とも言えるんですね。
ディズニー氏が咳を繰り返すので、ある人がどうかしましたか?と訊いたそうです。その答えが「咳の音で社長がいる、来るぞ!って緊張感を持たせるのだ」だったそうです。
何だかねえ~。今彼が社長をしたら、働きたがる若者はいるのか?多いだろうか?と思ってしまいました。
<ミッキーの見方/見え方>
2つ目は古いディズニーアニメーションがちょっとした視点プラスで面白くなったこと。
ミッキーマウスやドナルドダックとかのアニメーションはもう時代遅れ。ただのドタバタじゃないの?と思ってたんです。
でも、プラスの視点をもらったのは、昔読んだハラリ氏のサピエンスという本で、
芸術や芸能には、時代の最先端の科学技術が映る
とあった箇所を思い出し「やっぱり!」と思ったから。
例えば、焼き上がり寸前のポップコーンを丸のみしたドナルドダックが、ダンスのリズムに合わせて口や鼻、耳や目から、ポーンポーンとポップコーンを弾きだしながら、踊る短編。
またミッキーがトレーラーハウスに乗り、漫画的な便利さを味わいながら、山道を落ちそうで落ちないように走る短編。両方ともビデオで紹介されてました。
ポップコーン製造機や、トレーラーハウスも当時流行したのでしょう。そしてミッキーやドナルドの動きは、当時の工場や家庭にあった機械の物理的な力学的な(ガーンボーンというような)目に見える分かりやすい動き。その擬人化やデフォルメ。
単なるドタバタと思ってたものが、当時の技術・風物と2重写しだと思って見ると、面白味と言うか深みが倍加したんです。
<見ない理由はない?>
ディズニーの伝記。解説の英語も分かりやすく聞き取りやすいので格好の英語教材。楽しく英語を学ぶのに最適なので、ぜひあなたにお勧めしたいです。
英語を楽しく学んでいけると良いですね。
See you later,
Jiro
追記:
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私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員