米大統領候補のトランプ氏に暗殺未遂。あなたも御存知の出来事かも。
ただあなたにお伝えしたかったのは、トランプ氏以外の一般市民のお話。
私一人の犠牲者の扱いが気になりました。
ワシントンポストには犠牲者の名前がちゃんと出ていました。
Victims: The man killed at the rally was Corey Comperatore,
集会で殺された男性は
Corey Comperatore、a married father of two daughters
(既婚者で2人の娘)
日本では名前が出ませんでした。
Japan timesでも a 50-year-old man(50歳の男性)とだけ。何だかあまりに無関心というか。
一般に米国ではインタビューとか実名入りが普通みたいです。
最近見たyoutubeのCNNやNBCのニュース10本、街頭インタビューされた一般のヒトは7,8割名前が表示されるか、音声で言われてました。
逆に日本では、個人名は出ないのが普通では?
インタビューされる方だけではありません。新聞記者も記事の最後にずら~と名前が…
Barrett and Hilton reported from Washington. Bailey reported from Atlanta. Shawn Boburg, Alice Crites, Monika Mathur, Razzan Nakhlawi, María Luisa Paúl, Aaron Schaffer, Perry Stein and Matt Viser in Washington contributed to this report.
人名を青字にしました。総勢11人。
日本の新聞は記者の名前もこうまで、詳しくは出ませんよね。
個人名の扱いに、なぜこんな差があるのでしょう?あなたも少し考えてほしいです。
私はこの理由が一見無関係な日常の挨拶に現れてると思います。
私、昔不思議だったことがあって。それは英語には「行ってきます、ただいま」「行ってらっしゃい、おかえり」という挨拶がないこと。
家の出入りに、「Bye, Hello」って言うんですよね。これって「さよなら、こんにちは」って言っている。
日本で家を出る時に玄関で「さよなら」帰宅時に玄関で「こんにちは」とは言いませんよねw
勿論英語で、I’m home! (私は家に着いた!)とかI’ll leave. (私は行く)とか言えないわけではありません。
ただ挨拶として日本語の「行ってきます、ただいま」のような、決まった形ではない、という意味です。念の為。
「ただいま・お帰り 行ってきます・行ってらっしゃい」は日本の家の強い意識にだけ対応する挨拶。英語ではこの挨拶がありません。
一般的な、「Hi / Goodbye」とか(=こんにちは/さよなら)で済ませるようですね。
このように英語で「Hi / Goodbye」は家の出入りにも使えますが、日本語で「こんにちは/さようなら」は家の出入り時には使いません。使う時は、もう帰らない時。
印象として日本語では「個人」が「家」にしっかり覆われている。英語では「家」は影が薄く、言わばいつも「個人」。
結局「日本では個人よりも家の意識の方が強い」…少なくとも言語的には、そう言えそう。
そう考えたら、ニュース等での個人名の扱いが、英語の方が多く、日本語では少ないのも当然かもしれませんね。
日本語:家だけの挨拶アリ→ 個人<家 個人を家が覆う。個人名が出にくい。
英語:全て個人の挨拶 → 個人>家 家の影が薄い。 個人名が出やすい。
こんな感じでも、日本語・英語や、両文化の差も引き続き見つめていきたいと思います。
See you soon,
Jiro
<英語版>
知ってる内容を英語ルートで理解する。洋画で字幕を読んで英語を聞くように。
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私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員