血液型。
あなたは「血液型」と聞くとどんなことを思い浮かべますか?
輸血?
それとも占い?
日本でこの質問をすると,多くの人は「性格診断」と答えるそうですが,あなたはどうでしたか?
日本で人気のある,血液型診断ですが,アメリカでは違うことで血液型ブームがあったのだそう。
それはどんなブームだと思います?
ちらっと覗いてみましょう!
―血液型からわかる病気のリスク!?―
皆様ご存知の通り,私は英語等の言語を中心とした教材の制作をしています。
英語教師の経験から,今の仕事に就いたときに真っ先に聞かれた質問が,
「Cozyさんって,血液型は何型?」。
「え?どういうこと?」
と,戸惑いながら答えたのが,
「え,A型ですが…」
そして初出勤のとき,他のスタッフに紹介される際には
「Cozyさん,A型だそうです!」
と言って紹介されたのです(笑)
それは日本人の上司だったのですが,
「あ,血液型診断ってやつか!」
と,その時気づいたんです。
どうやらA型は几帳面ということらしいのですが,私,…
ぜんぜん几帳面じゃないんです。面倒くさがり屋だし,気が向かないと片付けないし。
なので,血液型占いはあまり気にしていない私。
だって,どの血液型の性格を見ても全部当てはまっているように思うんですもの。
先日,夕食を作りながら何気な〜くつけていたテレビから,
「血液型で性格が違うという科学的根拠はないけれど,罹りやすい病気はある」
というお話が聞こえてきました。
なんでも,その番組に出演していた大阪大学の教授によると,B型は糖尿病,肺炎・結核にかかりやすく,O型は胃潰瘍,ノロウィルス,コレラやO157,AB型は脳卒中や認知症,A型は心筋梗塞や脳梗塞になりやすいそう。(あくまでも比較の話だそうです)
えー,A型だけ重くない?
と思ったのですが,どの血液型も
「日頃から気をつけよう!」
ってことですよね。
皆さん,気をつけましょう。
―血液型に興味がないのに流行!?―
さて,そんな血液型ですが海外,特にアメリカなどの欧米では基本的に血液型には興味がない,という話を聞いたことありませんか?
「自分の血液型を知らない」
という人の方が多いのだとか。
そんなアメリカで,1990年代にあるブームが起き,今なおセレブ等を中心にこのダイエットが流行っているというのが,
「血液型別ダイエット」。
えー,自分の血液型を知らない人が多いというのに,血液型ダイエットなんて流行ったの?という疑問もありますが,書籍も多く出るなど人気なのだそう。
この血液型ダイエットは,1996年に自然療法医であるPeter J. D’Adamo(ピーター・J・ダダモ)博士により提唱されたダイエット方法なのだそう。
それはどういうものなのか,ちょっと見てみましょう。
(あくまでもダダモ博士の見解ですのであしからず…)
『O型』
O型は狩猟採集時代の血をひいているため,低炭水化物,高タンパク質の肉を中心とした食事が向いているそう。
『B型』
B型は遊牧民の間で発達してきた血液型のため,肉と乳製品を中心とした食事が向いているのだそう。
『AB型』
農耕民と遊牧民があわさったA型とB型の特徴を併せ持ってるAB型は,魚介類,七面鳥,豆類,野菜などの食事が向いているとのこと。
『A型』
農耕民に由来するA型は,植物由来の食事が最適なのだそう。
と,簡単にまとめるとこんな感じ。
あら〜,A型の私はビーガンが向いているのかな。
みなさんはどうでした?
ちょっと首をかしげたくもなりますが,そうなのかな,とも思ったりもしますよね。
これはあくまでも,ダダモ博士が提唱しているというもの。
このダイエット方法には,
「科学的根拠が乏しく信憑性が低い」
という専門家も多く,博士の書籍のみで論文になっているわけでもないようなので,実際のところはわかりません。
でも,「血液型を知らない」「興味がない」というアメリカ人の間で流行したなんて
ちょっとおもしろいと思いませんか?
― “diet”と「ダイエット」って違う?―
英語でダイエットは,そのまま
“diet”
となります。
「今,ダイエットしてるの」
という場合は,
“I am going on a diet.”
“I am on a diet.”
のように,前に “on”をつけて表現することができます。
“on”は,「〜の上」という意味が基本ですよね。
“I’m on my way.”=(私は道の上にいる=私は向かっている途中だ)
“I’m working on the project.”=(私はそのプロジェクトの上で働いている=そのプロジェクトをしているところだ)
のように
「その上にいる」=「〜しているところだ」
という意味になります。
なので
「ダイエットの上にいる」=「ダイエット中だ」
になるんですね。
でもこの “diet”,英語での “diet” と日本語での「ダイエット」って
微妙にニュアンスが異なるって知ってました?
私たちは「ダイエット」というと
「最近,食べすぎて太っちゃったからダイエットしなきゃ。」
とか,
「水着を着るためにダイエットを成功させようと思ったけど,今年もダメだった。」
のような感じで使いますよね。
つまり,
「体重を減らして,体型をスリムにする」
というのがメイン。
でも英語での “diet” って,減量だけではなく
「健康のための食事療法」であったり「食事制限」というニュアンスがあるんです。
ですので,ただ食事量を減らしたり,プチ・ファスティング(プチ断食)をしたりするだけではなく,脂肪分や糖分,塩分などを始めとする栄養素など,通常のダイエットよりさらに健康面のことを考えて行うのが英語での “diet”のニュアンスなんですね。
でも最近では,
「糖質30%オフ」
「脂質50%オフ」
などの食品も多くあるし,健康を考えて減量をする方も多いので,日本のダイエットも本来の英語と同じようになってきているのかもしれませんね。
何を隠そう,私も実践しているのです。
最近では,脂質や糖質60%オフのグラノーラをはじめ,糖質オフのソーセージやお豆腐は必ず常備しております(笑)
「血液型とダイエットの関係」って,まだまだわからないことも多く賛否両論。
あたってるような,そうでもないような。
あなたはどう思いますか?
血液型から参考に,試してみるのも良いかもしれませんね。
でもやっぱり,必要な栄養素を考えて健康的な “diet” が一番かも。
“diet” で体調が良くなった方,試した方法を教えてくださ〜い!
ということで,また来週〜♪
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。