またまた猛威を奮ってきている新型コロナウィルス。
何度も変異を繰り返し,
「もうエンドレスじゃん…」
と疲れにも似た感情を抱いてしまっているCozyです。
最初の緊急事態宣言からもう2年以上も経ち,
以前と比べて増えたのがオンラインでの買い物。
そこで,こんなページを見つけました。
“○○ショップ オンラインストア“
「ショップ?ストア?どっちよ?(笑)」
そこで質問です。
あなたは, “shop” と “store”の違いを説明できますか?
―“shop”と “store”何が違う?―
「“shop”と “store”の違い」を調べると,
「 “shop”は小さめの店, “store”は大きめの店」とほとんどがこのような説明。
でもそれって変だと思うのです。
だって,
「大きい,小さい…その規模の境目はどこ?」
という話になるじゃないですか?
だから,本当は何が違うの?ってことですよね。
まず,アメリカ英語とイギリス英語では使われる「傾向」が違うのだそう。
イギリスでは,一般的にお店のことを “shop”と使うことが多く
反対にアメリカでは, “store”が多く使われています。
でも,「多く使われる傾向がある」というだけ。
結局,どちらの単語も使われているのです。
ですので,“shop” と “store”の違いを理解するためには,
その意味を考える必要があると思うのです。
“shop”の定義を調べてみると,
“shop”
“a building or part of a building where goods or services are sold”
(商品,もしくはサービスが販売される建物,またはその一部)
とあります。
さらに,
“a place where things are manufactured or repaired”
(物を製造したり修理したりする場所)
ともあります。
では,次に “store”の定義をみてみましょう。
“store”
“a retail establishment selling items to the public”
(一般消費者向けに商品を販売する小売店)
さあ,ここがポイントです!
もう一度,“shop”と “store”の説明を見比べてみてください。
“store”は,
“a retail establishment selling items to the public”
(一般消費者向けに商品を販売する小売店)
のように,まさに「商品を販売する店」となっています。
対して “shop”は,
“a building or part of a building where goods or services are sold”
(商品,もしくはサービスが販売される建物,またはその一部)
“a place where things are manufactured or repaired”
(物を製造したり修理したりする場所)
もうおわかりになった方もいらっしゃるのはないでしょうか。
“shop”って,「商品を売る」だけではなく,「サービス」を提供したり,
「修理」したりするお店のことも指すんですね。
― “shop”は物を売るだけじゃない!―
たしかにhamburger shopではハンバーガーを売るだけではなく,
「ピクルス抜き」や「ソース多めに」なんて好みに合わせた注文を受けてくれたり,
お店によっては,
「スマイル0円」
なんてのもあったしります。
(「スマイルをお願いします」って言ったことのある人っているのかな?)
flower shopは,お花を売るだけではなく,選んだお花で花束を作ってくれたり
アレンジメントを作ってくれたり,
barbershopは,物を売るというより髪を切ったり,シャンプーやマッサージをしてくれたりもします。
考えたら,“workshop”(ワークショップ)もそう。
本来は「作業場・仕事場」という意味ですが,
今は,体験型の研修やグループ学習などにも使われています。
これも「物」を売っているのではなく,「体験や研修」を売っているんですものね。
― “store”は保管?―
では, “store”はどうでしょうか。
“store”には,「蓄える・保管する」という意味もあります。
コンピュータ―でも,保管する場所のことを “storage”(ストレージ)って言いますものね。
その意味を意識しながら見ると,
“bookstore”(本屋)
“grocery store”(食料品店)
“convenience store”(コンビニ)
など,基本的には「店に置いている(保管している)品物を売る場所」。
そう考えると, “shop”と “store”の基本的な違いがわかる気がしませんか?
「コンビニは品物だけじゃなくて,揚げ物や肉まん,宅配便などのサービスも提供しているよ。」
「食料品店だって,最近は魚をさばいてくれるところもあるよ。」
そんな声も聞こえて来そうですが,それって日本のことですよね。
これは英語のお話なので,その考えは
へ・り・く・つ
ですよ(笑)
― 「ドラッグストア」は?―
「“shop”には,[サービスを売る]ということも含まれるなら,
“drugstore”だって処方箋とかやってくれるじゃん?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
日本では,薬局のことを「 “drugstore”(ドラッグストア)」と総称して呼んでいる人が多いかと思いますが,英語には区別があります。
英語での“drugstore”は,基本的に一般的な市販薬などを売るお店。
日本と同じように食料やシャンプー,化粧品なども売っていたりもします。
しかし,処方箋などを受け付けてくれる薬局は,
“pharmacy”というんですね。
「あ,なんかその単語,聞いたことある」という声が聞こえた気が!
そうなんです, “drugstore”と “pharmacy”は,こういう違いがあったのですね。
こういうちょっとした知識を広げるって,やっぱり楽しいものです。
―スーパーも楽しい―
第一回の緊急事態宣言からオンラインでの買い物が増えたワタクシ。
とはいえ,生鮮食料品はスーパーへ行かなくてはなりません。
近所のスーパーでは,いつもそのお店のテーマソングが流れています。
もうすっかり覚えてしまって,あるとき作業をしながら口ずさんでおりました。
♪○○スーパー,何でも買えちゃうステキなショップ〜,○○スーパー〜♪
(実際とは異なりますww)
そこで気づいてしまいました。
「あれ,あそこは “grocery store“(食料品店)だよな。
ショップ〜♪
“shop”じゃないじゃん! “store”じゃん!」
って(笑)
でもスーパーは楽しいから良いのです。
それでは,また See you next week〜♪
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。