【World Life】とは?
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NY人気の手作りマスク屋さん

World Lifeな生活
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一昨年3月、ニューヨークでもこのパンデミックのためロックダウンとなった際、まず用意しようと思ったものは、マスク、ブリーチ、薬用石鹸、ハンドサニタイザー、消毒用ワイプなどなど。

しかしどれも近所の店では既に売り切れ。トイレットペーパーでさえ売り切れ続出という噂も出たりして、ちょっと焦った覚えがあります。

そんなコロナ禍の中、ネット上に可愛いステキなマスク屋さんが続々誕生しました。その中から、今回、私の大好きな、

「House Of Sabi(ハウス・オブ・サビ)」

etsy.com

のオーナーさんにインタビューをして、色々とお話を伺ってみました。

手作りマスクをネット販売するまでに至った経緯など☆

ー最初にマスクを作ろうと思ったきっかけは?ー

パンデミックの最初、2020年4月のはじめ頃、手持ちのマスクの在庫がなくなって、その際、マスクが手に入らなくて困ったのがきっかけです。

家にあった少しの布地で、とりあえず夫と自分の分、二つだけ作ろうと思ったのですが、どんな形がいいのか分からず、二つのつもりが、いくつもいろんな形を試しに作りました。

マスクの作り方は、YouTubeで色んな人のビデオを見て習いました。あとニューヨークタイムズに型紙が載ってるのを見て、それで作ってみたり、ブログにプリントアウトできる型紙を載せてくれてる人もいて、それを試してみたり。

布がなくなったら、古いシャツを解体して使ったり、最初はゴムが手に入らなかったので、代わりに古いタイツを刻んで作りました。

ーオンラインでお店を出そうと思ったのは?ー

作り始めて1ヶ月経った頃、なんかちょっとカッコいいのが出来て、結構つけ心地も良くて、お友達や同僚にあげてみました。

思った以上に評判が良かったので、もし欲しい人がいたらもっと作ってみようかと思い、手っ取り早く、キッチンのテーブルの上で写真を撮影して、前に同僚のアーティストが出品していた、今販売しているサイトに登録してみました。

世の中、マスク嫌いな人がたくさんいて、社会問題にもなるほど(アメリカではマスク着用の義務化をめぐってデモが起こるほどに)。でも、もしかして、お洋服や靴のように、ちょっとお洒落で、つけたら嬉しくなるようなマスクなら、この暗いパンデミックも楽しく過ごせるのでは、と思って「ファッションマスク」として売りだしてみました。

最初は細々と、お友達や遠くに住む同僚に買ってもらっただけでしたが、一度、住んでいる地域の、情報交換のメーリングリストに載せてみたら、その後すごい勢いで売れ始めました。

そのうちに、フロリダからカリフォルニアからハワイから、と、アメリカ全国から注文が入るようになり、また、地元のカフェから、コーヒー柄で作ってくれないか、という、まとまった注文が来たり、その納品の様子をインスタグラムに載せてみたりということを続けていくうちに、ちょっと楽しくなってきて、やめられなくなりました😆

ー試行錯誤された事は?ー

お客さんから、ゴムの長さ調整が、結んでするのは大変だと言われ、コードロックというゴムのストッパーを取り入れたり、最初は2枚重ねのみだったのが、3枚重ねが欲しいとの要望が多くて3枚重ねにしたり、鼻のワイヤーもしっかりしたのがいい、というご意見を聞いたり、みなさんのお陰で色々改良を重ねました。

あと、ミシンの使い方も、今までこんなに毎日のように使ったことはなかったので、一から学んで、ミシンのちょっとの不具合は自分で直せるようになりました。

ーうまくいかなくて悔しかった事なんてありますか?ー

悔しいではないですが、リピートしてくれたお客さんから、今回のは内側の布がチープだったと言われたり、前回のと違って顔の形に合わない、何か変えたわね?と言われたりしたのはガッカリしました。これ実はどっちも同じお客さんからの苦情で、何度も買ってはくれるんですが、一貫して喜んでもらえるようにするのは難しいことなんだ、と思いました。

ー販売してみて嬉しかったことは?ー

お客さんの中には、素晴らしいレビューを書いてくださるお客さんがかなりの数いて、それはすごく励みになります。

あと、近所を歩いていて私の作ったマスク、それもずっと前に出してたデザインの物をして歩いてる人を見かけた時は、大事に使ってくれているのが見えて、すごく嬉しいです。

あと、遠くのお客さんでも、つけ心地がすごくよかったから自分の好きな布で作って欲しい、とカスタムオーダーの注文がたまにあります。先日も、ハワイのお客さんから、クリスマスプレゼントに、カスタムオーダーをしたい、と布が送られてきて、作って送りました。

数あるサイトの中から、私のマスクを気に入ってくれて、わざわざ遠方から手間をかけて布を送ってきて、スペシャルなギフトに使ってもらえるというのは、本当に嬉しいです。

ー作る上でのこだわりは?ー

やはり顔を覆うものだし肌に直接触れるものなので、安全で肌触りもいいものがいいと思って、作る布地は100%コットンに限っています。

お客さんの反応を見ていると、安いだけの材料で大量に作るより、ちょっと材料費や道具代がかさんでも、しっかりしたいい物で色んな種類を作った方が喜んでもらえるので、良い素材を選んで作っています。自分もその方が楽しいので。

ー将来的にはこの仕事をどういう風にされていきたいですか?ー

将来の展望は皆無です🤣

ーインタビューを終えてー

将来の展望については皆無、とのお話。確かに、この先全く予測がつかないコロナ。おさまりかけたかと思えば、また別の変異種が…。

「なるようになる!」というのも、ストレスフリーで、こんな時期にはぴったりの考え方なのかもしれませんね。 

コロナ禍でも伸びているネットビジネス。このパンデミックで人々がヒキコモっている間、人々が必要としているものを的確に供給すると言うのはとても良いですよね。

また、いろんなデザインのものを作って、それがインスタグラムでも好評を得たりと、収入を得るだけではなく、自分の才能が世の中に認められて行くのは、人生において、とんでもなく喜ばしいことではないかと思います。

このコロナ禍に新しいビジネスを始め、波に乗っている「ハウス・オブ・サビ」。ますますのご成功を、お祈りしています。

ではまた来週♫

 

P.S.
日本へのインターネット販売について訊いてみたところ、送料が高額なのと、郵便事情が今とても不安定なので、現状は予定されていないそうです。

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