コロナが明けて、生まれて初めて日本に行った!というニューヨーカーの友人に、初めての日本の感想を、色々と聞いてみたシリーズ。
今回は、アメリカ人の友人が、日本人凄い!・・・って思ったこと。
まずは、
ーiPhoneやパソコンでの、スタバでの席取りー
誰もいないテーブルの上に、iPhoneがいっこ置いてあったので、とっさに、忘れ物だ!、早く届けないときっと忘れた人が困っているに違いない!、と思ったそうです。
でも、ぱっと隣のテーブルに目を移すと、誰もいないのに、そこにはノートパソコンが一台・・・。
あれ、このお店は一体どうなっているんだろう?
と思って、一緒にいた日本人に尋ねたところ、
あぁ、あれは普通に席をとっているんだよ。日本では、こういう感じのカフェでは、まず自分の持ち物で、自分たちの席を押さえてから、コーヒーを買いに行くんだよ。
と言われ、とてつもなく驚いたそうです。
ニューヨークでは、置いた瞬間、つまり、その持ち主の手を離れた瞬間に、きっとなくなってしまうに違いない(笑)。 私も、そう思います。
その他にも、ハンドバックやポーチが、普通にテーブルの上に置いてあったり、日本人はなんておおらかな人たちだろう、そして日本と言う風土がどれだけ治安が良いのか、話には聞いていたけれど、改めて目の当たりにして、思い知らされたそうです。
ーいろいろなベンダーマシンがあるー
屋外(道路上や公園)でも、いろいろな種類のベンダーマシン(自動販売機)があること、おまけに温かいドリンクまである!って。
アメリカにも、コーラや水の自動販売機は、空港やホテルの中など、たまに屋内にあったりします。でも、確かに言われてみれば、屋外に自動販売機があるのは、日本ならでは、なのかな。
治安が、それほど良いということなのでしょうね。ネットで調べてみたら、やはり世界一、自動販売機の数が多いのは、日本のようですね。
屋外に自動販売機って、そんなに珍しいの?と思われるかもしれませんが、はい、とっても珍しいです。屋外に置いてあれば、まず中のお金が盗まれて、飲み物の在庫なども取られ、普通は販売機自体がぶっ壊されます。(笑)
また、きれいなドリンクのボトルが並んでおり、いったい何が売っているのか知りたいと言うことで、一つ一つ説明してもらったようです。
水、炭酸水、レモン味などの炭酸水、スポーツドリンク、お茶、ほうじ茶、濃いお茶、ソーダ、コーヒー、紅茶、ミルクティー、カフェオレ・・・。
場所によっては、アルコール類も売っていることがありますよね。ビールはもちろんのこと、いろんな種類の缶チューハイ、ハイボール、焼酎、お酒。この種類の多さ。これも間違いなく、世界一だと思います。
私など、1本選ぶのに、10分ぐらい考え込んでしまいそうです。というのも、アメリカだと、コーラか水か、よくてマウンテンデューもあるかな、くらいのチョイスしか、ないので。
外国人が、よく日本の自動販売機の前で写真を撮っているのを見かけるのは、こういうわけなんですね。それとともに称賛すべきは、経営と管理の良さですよね。
私自身、日本で、お釣りが間違えて出てきたこととか、壊れている自動販売機とか、見たことがありません。さすが日本です!
ー赤信号だと絶対に交差点を渡らない日本人ー
確かに、言われてみればその通りです。アメリカでは、信号は、車が守るべきものだと信じている歩行者が多いです。なので、道路を渡るときには、いつも自分の責任において自分で道路を確認、双方から車が来ないことを確かめ、渡ります。
もちろん、歩行者用の信号機も、あるにはあるのですが、その通りに渡る人はいません。親がそうするので、子供たちもそれを見習います。自分の責任で道路を渡る、と言うことです。
日本だと、車が全くいなくても、歩行者全員が信号機の指示に従っているので、外国人も仕方なく、それに従っていたみたいです。郷に行っては郷に従え、ですね。
だからこそ、渋谷駅前のスクランブルスクエアが、世界中であれだけ有名になったんですね。歩行者用信号機がグリーンに変わると、人々が一斉に、あの、広場とも言えそうな数々の横断歩道のある空間をそれぞれに横断していくのが、見事なわけです。
初めてのニッポン、いろいろと面白い考察が続きます。
次回は、ニューヨーカーが日本で印象に残った、おいしいものやレストラン(キュイジーヌ)を3つ、挙げて貰いました。お楽しみに☆
それではまた来週♫
Kayo
P.S.
渋谷といえば、渋谷スクランブルスクエア、と言う新しいランドマーク・ビルができたそうですね。なんでも地上230メートルの高さに、オブザベーション(展望)デッキがあるそうで。今回は逃したけれど、次回はぜひ行ってみたい!と話してました。それは私も行ってみたい☆
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。