最近,「辞任ドミノ」というなんとも言えない造語が聞こえてきます。
そして,その度に「任命責任」と叫ばれるんですよね。
まあ,確かにそれもそうですが,できれば国会ではもっと別の議論をして欲しいと
思ってしまうCozyです。
つい最近も,国会での居眠りを指摘された某大臣。
完全に寝ているようにしか見えない映像にもかかわらず,
「目が大きいほうではない」
「考える時に,目を細める癖がある」
と苦しいことをおっしゃっておりますが,まあ見ればわかると思うのですよね。
ヤレヤレでございます。
と個人的意見はここまでにしておいて,
「寝る」と言えば,あなたはどんな英語を思い浮かべますか?
たいていの人は
“sleep”
と思ったのではないでしょうか。
では,
「私はたいてい11時に寝ます。」
と言いたい場合,
“I usually sleep at 11.”
と英訳したとします。
この英文,あなたは正解,不正解のどちらだと思いますか?
―“sleep”は状態の継続を表す―
辞書では, “sleep”=(寝る)のように書かれていることも多くありますが
この “sleep” という単語は,
「寝る・眠る」という状態が「継続している」
という意味が含まれているのです。
A: What is Mike doing? (マイクは何をしているの?)
B: He’s sleeping in his room.(自分の部屋で寝ているよ。)
のように,現在進行形で表すと「継続している」とわかりますよね。
A: Did you sleep well last night?(昨日はよく眠れた?)
B: Yes, I slept for 10 hours.(うん,10時間も寝たよ。)
これは進行形ではありませんが,Aの “sleep” は
「よく眠れたか」「じっくり眠れたか」の継続して眠れたか,の意味が込められています。
さらに,
Bの “slept”(sleepの過去形)も,「(10時間も)寝続けた」という継続です。
このように “sleep” という単語は「寝る状態が続いている」ことを表します。
冒頭の
“I usually sleep at 11.”という英文は,
[11時に寝る]という
「その時点(一点)の行動」
を表しているので継続ではありません。
ですので,
「私はたいてい11時に寝ます。」と言いたい場合は,
“I usually go to bed at 11.”
のように,「ベッドへ行く=寝る」という表現を用います。
でも,
「どうしてもつい “sleep”って使っちゃうんだよなぁ。」
という方は,
“I usually go to sleep at 11.”
と言うこともできます。
これは, “go to sleep” = これから「(継続的な)眠りにつく」という感じです。
“sleep”は,「継続的に眠った状態」に対し,
“go to bed” や “go to sleep”は,自分から「積極的に」寝に行く,という行動を表すのですね。
また, “sleep”は名詞としても使うことができます。
「昨夜はよく眠れた?」 という場合,
動詞の場合: Did you sleep well last night?
となりますが,
名詞の場合: Did you have a good sleep last night?
のように表すことも可能です。
余談ですが,
“sleep with 人”で,「(人)と寝る」という意味になり,
状況によっては,「オトナ」の会話にも使えますので,これも覚えておくと便利?かも。
(いつ使うのよ,って話ですが・・・(^_^;))
― “asleep”は?―
“asleep”は,「眠った」を表す形容詞,または「眠って」という意味の副詞です。
ですので,それ単体で使うというよりも以下のように,動詞を伴って使います。
“Tom often falls asleep at work.” (トムはしょっちゅう,仕事中に居眠りをする。)
これは “fall”(落ちる)という動詞を伴って “fall asleep”(眠りに落ちる)という表現になります。
よくうっかり寝てしまうことを「寝落ちする」って言いますよね。
そのような感じです。
ですので, “asleep”は単体で
“I asleep…(私は寝る)”
のように表現することはできませんので注意しましょう。
今回は, “sleep”を中心に, “go to bed (sleep)” “asleep”について比べてみました。
ちょっと短いお昼寝程度なら, “nap”を使って “take a nap”(うたた寝(昼寝,仮眠)をする)などの表現もあります。
ほら, “power nap”と言って,
職場などで短い間寝る時間を設ける企業とかありますよね。
昼食後,15分〜20分程度お昼寝をすることで,午後の仕事が捗るようになるんですって。
そういう短い仮眠のことを “nap”といいます。
みなさんも,機会があれば試してみてはいかがですか?
でもくれぐれも,熟睡しないように(笑)
それでは今日も一日頑張りましょう!
また来週〜♪
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。