コロナ禍が落ち着き,4年ぶりとなる年末。
年末年始には地元に帰省したり,普段なかなか会えない友人や親戚に
会ったりするという人も多いはず。
その時に,
「久しぶり〜!」
という言葉を発する機会も,今年は多いかもしれませんね。
そんな
「久しぶり」
という英語,あなたはどんなフレーズを思い浮かべますか?
―学校で習ったアレ!?―
年末年始といえば,忘年会に新年会,実家へ帰省したり
旅行で久しぶりの友人たちと会ったり。
普段はSNSやオンラインなどで連絡をとっていても,
実際に会うのは久しぶりという人たちも多いと思います。
そんな時に使う英語といえば,
“Long time no see!”
と思った人,いませんか?
この表現,今でも中学校検定教科書の半数にも掲載されているくらい
私たちにとっては馴染のある表現ですよね。
よく,
「“Long time no see!”は,ネイティブは使いません!」
と説明されているサイトや動画がありますが,私,先日,20年ぶりくらいにあったアメリカの友人に,
“Long time no see!”
って言われたんですよ。
だから,「使わない」というのはないんですよね。
でも,「使いません」と言う人がいるのはどうしてか。
それは,この
“Long time no see.”は,
「本当に長〜い間会っていない人に対して使う」
からだそうなんです。
数週間や数ヶ月ぶりの「久しぶり」というのはよくある状況だと思いますが,
私のように「20年ぶり」という状況は,そんなに頻繁にあるわけではありません。
だから,
「(あまり)使いません」
という説明になるのでしょうね。
でも,長い間会っていない人に対しては使いますよ,本当に(笑)
―普通に「久しぶり」はどう言うの?―
“Long time no see.”でも大丈夫なのですが,
「1ヶ月ぶり」くらいの「久しぶり」ってどういうのでしょうか。
それは,
“It’s (It has) been a while.”
です。
“while”は,「時間・期間」という意味なので,
「時間が経ちましたね」=「久しぶり」
という意味になるのですね。
この “It’s been a while.”を応用して,ちょっとした時間の長さを表現することもできます。
例えば,半年くらいぶりの場合は,
“It’s been a long time.”ということもできますし,
「時代,長期間」などを表す“age”に “s” をつけて
“It’s been ages!”と言うと,
「すっごい久しぶり!」
というニュアンスで使うことができます。
でも,どれを使っても間違いということはありません。
半年前に会った人から,
“It’s been ages!”
と言われたら,おそらくその人にとってアナタは本当に会いたかった人で,
たとえ半年であっても,もう10年くらい会っていない気になったのかもしれません。
だから,「気持ち」として表現すれば,この3つのどれを使っても良いと思います。
“Long time no see!”も,
「あ〜,ずっと会いたかったよ〜!」
という気持ちで大げさに,
“Long time no see!”
でも,私的には「アリ」だと思うのです。
ちなみに軽く,
“Long time!”
という表現もできますよ。
―「◯◯ぶり」ってどう言うの?―
「3年ぶりだね。」
とか言うのはどう言うの?って思いますよね。
これ,覚えておくといいですよ。
その表現って,
“for the first time”を使うのです。
“for the first time”って「初めて」という意味ですよね。
実はこの最後に,“in 3 years”をつけて
“For the first time in 3 years.”とすることによって,
「3年で初めて」=「3年ぶり」
と表現することができるのです。
例えば,
「5年ぶりに親友と会う予定です。」と言いたい場合は,
“I’m going to see my best friend for the first time in 5 years.”
となるんですね。
「5年のうちで初めて」なんて表現は日本語では馴染がありませんが,
英語ではこう言とわかるだけでも,表現の幅が広がっていきますよ〜。
“for the first time in 2 weeks”(2週間ぶり)
“for the first time in 3 months”(3ヶ月ぶり)
“for the first time in 10 years”(10年ぶり)
という感じで使って見てくださいね。
私,久しぶりに仕事関連の忘年会に誘われました。
いつもオンラインでしかお話したことがない方々もいらっしゃって,
それこそただの
“for the first time”(初めて)
なので,ちょっと緊張しております。
さあ,あなたはこの年末年始,何人の「久しぶり」に会うのでしょうか。
この人は, “Long time no see.”
あの人は, “It’s been a while.”
でもあの人は, “It’s been ages!”
等,考えて会ってみるのもいいかもしれませんね。
英語の感覚を体得できるチャンスですよ。
それでは,また来週〜♪
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。