米大学への留学時、Beginning Piano(ピアノ入門)という講座を取ったことがあります。実は私ピアノ弾き語りが夢。しかも英語等の外国語でするのが長い間の憧れ。でも幼少期にチャンスを逃したっきり、もう遅すぎるとほぼ諦めていたんです。
そんな中見つけた、ゼロからピアノを実際に習う講座。それまで全く音楽経験がない私でも弾けるようになるのか…?と思いながらも、この際ダメ元でと考え登録。
でピアノメソッドを受けてみると、変なことばかり。驚いた点は…
① 弾くのは一回
曲集には、4つの時代区分毎に短い曲が20曲づつ。合計約80曲。ここから各時代1曲、合計4曲毎日1回づつ弾けと。繰り返し練習とかほんとにするな、です。
② 超スローで同一テンポ
いくら遅くてもいい。とにかく後戻りせず同じテンポで最後まで弾けと。あの猫ふんじゃった…の曲が何分もかかるw
③ 鍵盤を見ない
見るのは楽譜だけ。鍵盤の位置は頭で考え指で探れと。
あなたがピアノをやったことがあればピンと来たかも。これ初見演奏(楽譜を見てすぐ弾く)用のコースだったのかもしれませんね。
でも当時もの私は音楽素人。とにかく言われた通りにやるだけ。毎日練習室で1曲1回同じテンポ、超ゆっくり考え、考え弾いたんです。来る日も来る日も…
そして学期終盤には、簡単な曲を「弾き語り」ができるようになってた…というかそう自己判断し「夢が叶った」というワケw
<一生モンの財産?>
♩さてあなたもピアノに興味があるならこのメソッドを試してもいいかも。♮
数か月の練習。もしハマれば一生の財産に…は大げさでしょうか。
というのは英語等との関わりで、幸いにもこの経験の恩恵がとても大きかったのです。
例えば適当なピアノ楽譜さえあれば、英語の簡単な歌とか自分の伴奏で「歌え」る…(ただ自分では「歌」のつもりですが、周囲が「歌」と思うかどうかは全く別w)
<音楽と英語の縁…だが>
そもそも私音楽って言語と関わりが深いと思うんです。例えば、現役の教師時代、同僚とよく話題になったのが、音楽と英語の成績の相関性の強さ。つまり(学校の成績ということで言うなら)音楽の成績が良いと英語も良い場合が多いこと。
また反田恭平さん(ショパンコンクール初入賞の日本人)や廣津留さん(マルチな演奏家)のTVで言ってた言葉。海外留学経験者のお二人、音楽は言語だと言ってました。私思わず膝を打っちゃったw。
やっぱり音楽好きは英語学習に何だか有利というか、便利そうな気がします。
では、もしあなたが音楽があまり好きでなかったら…
It’ not the end of the world.
(世界の終わりではない。=大したことない、心配ない)
その場合は音楽以外に、あなたの趣味とか何か楽しめることと英語を結びつけるといいかも。旅行でも、スポーツでも、勿論本でも…。
結局音楽でも何でも、楽しいことと結びつくか、結びつけられるかがカギのよう。
あなたがますます楽しく英語を学べ、世界が広がっていくといいですね。
See you soon!
Jiro
追伸
私の留学先は音大ではなく普通の大学。でも音楽学部や演劇学部がありました。むしろ欧米ではこれが原則のよう。日本的に美大・音大だけ…は例外かも。Universityはまさに「総合大学」かも。HarvardやOxfordにも世界有数の音楽学部があるよう。
私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員