昨年2022年のクリスマス。パンデミックのコロナ禍で、この3年間のあいだ、レストランの店内飲食がダメで、屋外の臨時テーブルのみになったりして、試行錯誤を続けてきたニューヨーク。
クリスマスと言えば、通常キリスト教徒は、クリスマスにはホームタウンに戻って、お母さんの手作りのターキーなど、ホームクッキングを楽しむのが普通なので、ニューヨークのレストランは、軒並みクローズだったのですが、最近は異教徒も増えたものと見え、オープンしているレストランも少しずつ増えてきました。
10年ほど前には、クリスマスに外食をしたいときには、チャイナタウンへ行ったものでした。中華街だけは、クリスマスの日も全く普通に営業していたからです☆
この約3年の間、ほぼ外食など、お出かけしない日々が続いていた私たちは、たまにはごちそう!と思って出かけてみました。
マンハッタンのフレンチレストラン「CAFE DU SOLEIL(カフェ・ド・ソレイユ)」
https://www.cafedusoleilny.com/
このフレンチ・カフェは、ハッピー・アワーがとても良心的なので、唯一、私たちがたまに立ち寄るカフェ。以前記事にしたけれど、夕方4時から7時までの間、ドリンクがカクテルやシャンパン含め、なんと一杯5ドルでおまけにバーフードもこの時間だけは超リーズナブルなので、お気に入りなのです。
そんなカフェ・ド・ソレイユのクリスマスの、スペシャル・プリ・フィックス・3コース・ディナーが$75(アルコールやコーヒーなど、飲み物は別途料金)、でした☆
まず、私が選んだ前菜は、シーフード・ポット・パイ。パイの入れ物の中にシーフードのソースがとろっと入っています。「ロブスター、スキャロップ(ホタテ)、シュリンプ(海老)のタラゴンソースのパイ包み」。
前菜は全7種類あって、この他には、「ロブスター・ビスク」「鴨」「フォアグラのムース」「スモークサーモン」「ルッコラのサラダ」「シュリンプ・カクテル」がメニューにありました。どれも美味しそうで、迷いました。
ちなみに、「前菜」は、英語では「appetizer(アペタイザー)」、「starter(スターター)」、またフランス語で「hors d’oeuvre(オードブル)などと言います。
私のメイン・ディッシュ(料理)は、煮込んだ「ラム・シャンク(仔羊のすね肉)のオッソブッコ」にしてみました。このオッソブッコという料理は、イタリアの仔牛のスネ肉を煮込んだものが有名だそうで、これはそのバリエーションで、子羊でした。
イタリア語でオッソが骨、ブッコが穴と言うことで、骨付き肉を野菜やワインと一緒にトロトロ煮込んでいるうちに、骨の髄に穴が開いて、骨髄が溶け出した料理。
メインも全7種類、ほかには、「フィレ・ミニョン・ステーキ」「ブランジーノ(スズキ)のグリル」「チリアン・シーバス(メロ、銀むつ)」「ベジタリアン用のマッシュルームのリゾット」「ローストしたサーモン」などがメニューにありました。
そしてデザートは、「クランブレ(クリーム・ブリュレ)」「チョコのムース」「ティラミス」「プルーンのタルト」「シュークリームのアイスクリーム詰めチョコレート掛け」の5種類。迷うでしょ?
私は1番最後のにしました。
さて、最後に気になるお値段です☆
1人75ドルの食事代に加えて、カフェオレ$5、グラス赤ワイン一杯$14で、$94。
税金が約9%なので、約$9を足して$103。
チップは、税金を2倍すれば約18%になるので、18ドルをこれに足します。
合計して、今日のディナーは1人$121なり。
なんですが、当日はスペシャルな日、なんと言ってもクリスマスだから、チップをもうちょっと、気持ちだけですが上乗せして、$125で。
日本円で、約16,510円だそうで。ひょー、高〜。なので翌日から数日は、Costco のサラダに、、、
と言うわけで、記念すべき、長かった、パンデミック終了後のニューヨーク、クリスマス2022年。大奮発のディナーを食べに行った記念のお話でした(笑)。
今年も明るい年になりますように。^_^
それではまた来週♫
Kayo
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。