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英語が話せると出世するの?

World Lifeな生活
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Swatchの勤めている大学のオフィスは,オープンスペースで真ん中にホールがあり,オフィスとの仕切りがありません。ホールには円形のテーブルが置かれ,学生が自由に使うことができます。

反対側は,外国人講師の控室になっています。ここは,学生立ち入り禁止となっています。

外国人講師とは,目が合うと挨拶をするので,自然に挨拶ぐらいは交わすようになります。
昨日も,教室でビジュアル機器にログインできないという外国人講師が駆け込んできました。

英語でトラブルを聞き取り,IT担当者を呼ぶだけのことですが,他の職員はいきなりPCに向かいます。普段の学生が来た時の反応とは全く違い,「仕事に熱中してま~す」モード。

一番近い席であるSwatchが,いつもの通り挨拶をし,事情を聞きます。職員にIT担当者に連絡することを依頼(通訳)して,外国人講師にその場で待つように指示します。

その場から離れようとした時,どこか冷たい雰囲気を感じました。

<英語馬鹿って聞いたことありますか?>

今やグローバル化が進み,英語を話すことは,ビジネスでは非常に重要になってきました。ビジネスでなくとも、あなたは,少なくとも,日本にいる外国人が困っていたら,話しかけると思います。

そんなときに,冷たい視線を感じたことはありますか?

私は大昔、そんな冷たい視線を感じたことがあります。それは,「英語なんか話してどうする!?」という批判のようなものではないかと。

英語ができない人のやっかみなのでしょうが,英語を話せる人にとっては,あまり楽しいことではありませんでした。

それ以外にも、少し英語の露出度が多い人,つまり日常会話に英語が混じるような感じの人に対して,「あの人は,英語馬鹿だから,,,,」ということも良く言われたのです。

「英語馬鹿?」 どういう種類の馬鹿なのでしょうか。笑

簡単に説明すると,英語ばかりを勉強して,「日常的なことにうっかりミスがある人,皆が知っているような日本の常識を知らないお馬鹿さん」という意味で使います。

英語だけでなく,「学問馬鹿」,「運動馬鹿」といった一所懸命に何かに取り組んでいる人に,些細なミスを取り上げて,その何でもないようなミスで,全人格を否定し「馬鹿」と見下すのです。

「あの人は大学卒だから,日常の簡単なことができないのよ。いわゆる学問馬鹿だね」
「彼は,小さい頃から野球ばかりしているからね。野球馬鹿なんだよ」

これは一般論なので,野球に取り組んでいる人が馬鹿という意味ではありません。半世紀前,日本では,そういった些細なことで人を差別するという風潮があったのです。

今は,そういった不条理な風潮はなくなってきましたが,私の中では,「英語馬鹿」はどこか日本人の心の隅にあるように感じています。

ただ、今や英語に対する考え方は大きく変わりました。

<英語ができると出世するの?>

日本は,確実にグローバル化しています。それは日本全体がグローバル化し,変わってきているという意味ではありません。簡単に言うと,外資系の企業が多くなっているということです。

マクドナルド,ケンタッキー,GAFA(グーグル,アマゾン,フェイスブック,アップル)M&M,などたくさんありますね。

そこで良く使われる外国語は,英語です。という意味で,英語が必要なことは,理解できますが,さて,英語の試験であるTOEICは必要でしょうか。

Swatchは必要だと思います。日本の企業及び外資系の企業は,人事の査定で,TOEICで英語の実力を判定する方法をとっているからです。

ちなみに,TOEICの母体である国際ビジネスコミュニケーション協会が行った実態調査では,日本の企業の多くが,国際関係部署の職員の選抜に,TOEICの受験を義務付けています。

それらの企業は,グローバル化に伴う業務遂行に必要なTOEICのスコアーを750点(平均)としています。国際関係部署の職員は,750点以上欲しいと考えているのです。

TOEIC750点以上を取得している職員は,出世するのかという問いですが,所得に関しては,TOEICを受験していない社員に比べると年収で大きな差がつくというデータがあります。

国家公務員はどうでしょうか。国家公務員の受験者は,TOEIC 730点で30点,600点で15点が最終加点されます。これだけ加点されれば,合格圏内です。

地方自治体や警察官などの採用に関しても,TOEICの点数により加点される制度があります。自治体は10件,警察官は32都道府県の警察官採用試験で加点されています。

楽天は,数年前から英語を社内公用語とし,英語教育の機会を社員に提供してきました。その結果,現在では,社員のTOEICの点数は,800点以上に達しています。採用試験では,「入社前に800点を取得しなければ内定取り消し!」ということです。

これは,TOEICの点数が高くなければ,出世どころか,公務員や企業の職員に採用されないということになります。

<TOEICは730点程度がよろしいかと>

さて,楽天の社員のTOEICのスコアを聞くと,少し驚いてしまいますが,TOEICの点数は「追い求めるものではない」というのがSwatchの考えです。

先ほど説明した「英語馬鹿」には,なりたくありません。英語はあくまで働く人の道具なのです。
英語が趣味で,TOEIC990点(満点)を目指す場合は別ですが,満点を目指す必要はありません。

TOEICは,働く人が使う英語という目的が設定してあります。ですから,社会人にとって役に立つ英語が短期に取得できるという点で,非常に便利なツールです。

国際ビジネスコミュニケーション協会は,TOEICスコアのレベルを以下のように説明しています。


資料作成:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会

Bのレベルを読むと,「どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている」と書かれています。

TOEICスコアは,これで十分でないでしょうか。一度,このレベルまで短期間で「一気に高める」のが効率的な英語能力取得方法だと思います。

<英語は道具であり,ビジネスのレベルで道具は進化すべき>

TOEIC730点は,1年間英語の勉強をしなくても,英語を忘れないレベルだといわれています。つまり,英語能力が自分自身に定着するということです。

そこから,あなたのビジネスで必要なレベルまで,道具として磨いていけば良いのです。英語学習にのめりこまずとも,他のことと並行して学習ができるのが730点レベルだと思います。

英語の学習は,継続すれば能力が向上します。TOEICの勉強を継続すれば,点数は上がっていきます。自分に必要な道具として,あなたの関心のある分野で英語の勉強を続けることです。

社内の昇任の条件としてTOEIC高得点を必要とする場合は,目標設定をして高得点を目指すことも,英語を道具として使うことの一つです。得点のスキルを磨けば良いのです。

国際関係部署で英文メールをやり取りする必要があるのならば,英文メールの書き方のスキルが必要です。渉外部で英語を話す必要がある場合は,英語を流ちょうに話すことが必須になります。

それぞれのビジネスや関心のある場面で,道具としての英語を磨いていくのが自然で,無理のない英語の学習法だとおもいます。

 

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