突然ですが、私が血を吐いたと聞いたらあなたは信用しますか?
昨夜のこと。目がさめトイレに行きました。(最近はよくw)
手を洗い、ついでに口を濯ぎました。すると白い洗面台に口から赤いものがたら~!
(吐血?!…)
で前夜歯磨きの後、磨き残しチェックの赤い液を使ったのを思い出しホッと。
勿論勘違いだったのですが、大事なのは、その時私が思い出した似た話。
風呂タブにDIYで塗ったペンキが入浴中赤く溶け出し、血が!血が!と大騒ぎする男の話.
これ、はるか昔50年近く前に使った高3英語教科書(Crown)の一節なのです。
(随分シツコイ記憶だな)と我ながら感心して眠気が覚め、じゃあとばかり他の内容も思い出そうとしました。すると結構覚えているではありませんか。
(Ruth Benedictの文化の話、Oliver Twistも。禅の話なども)と次々に…
繰り返しになりますが、半世紀も前使った教科書なのにです。
我田引水(のよう)ですがw、私は自分の英語の学びの確証を得たと布団の中で小躍りw
ある教材で言語を習い、それを半世紀も忘れないなら、教材も方法も大成功と言うしかないと思ったんです。
<教材選びの胆>
私のやり方はオーソドックス。高校の3冊の教科書が基本的な教材です。
なぜ教科書だったかというと、時事ネタとか会話だけではなく、文学や科学のちゃんとした内容の英文揃いだったので。
あなたは教材の英文がどうのこうのと考えたことはありますか。あまりないですよねw でも長~い間付き合うかもしれない、いや付き合いたい英文と考えれば意外に重要。
私が文学や科学の内容にこだわる理由は二つあります。
一つは記憶しやすさ。もう一つの例で昨夜思い出したエッセイ。米国人は寄付好き。何故なら彼らの富は稼ぐもので所有するものでない。つまり一旦稼いだらキープしなくてもいい…という内容も覚えていたり。これも同じ教科書からです。
あなたはどうでしょう?高校教科書で詳しく覚えている所ありますか。(私は他教科はNO。w)
二つ目は繰り返しても飽きないこと。深い内容でないと何度も読み聞きは辛いですよね。例えば桜の開花だより等を何度も読む人がいるでしょうか?また何度も耳で聞くなら、教材は飽きがすぐ来ないのがよさそうです。
とっつき易さで気楽そうな英文に引かれ、すぐに飽きた~、なんてことにならないように。
このようにして私の英語の基礎を作った高校英語の教科書。言わば師匠か恩人、育ての親と言うのは大げさすぎ?こういう手ごたえのある英文と長く付き合うのがミソ。
<確かな答えが欲しいが…>
繰り返しになりますが、昨夜昔のレッスンの内容を思い出し、しっかりした英文の教材を学ぶ…間違いない方法だったんだと確信しました。
タイムマシンがあれば、昔の自分に「それでいいのだ」と声をかけに戻りたくなったほどw。
あなたも参考に。教科書でなくても、音声があり内容がしっかりしてれば構わないかも。
まるでドラえもんですが、タイムマシンで未来のあなたが、今のあなたに「その方法でOK」と告げに来たりしてw。
あなたが迷っているなら、ドイツの詩人リルケの次のような言葉をご存じでしょうか。
Live the questions now. Then, one day, you will find yourself living an answer.
(拙訳 今は問いを生きよ。そうすればいつの日か答えを生きるだろう)
悩むと色々な疑問に答えが欲しくなるもの。でも答えを欲しがらず、疑問を感じながら続けてみたら。そうすればいつか生き方自体の中で、ああこれが答えかと分かる…のような意味でしょうか?
Good Luck!
Jiro
追伸:原文(英訳本)
Live the questions now. Perhaps you will then gradually, without noticing it, one distant day live right into the answer.
Letters to a Young Poet. Rainer Maria Rilke.
BN Publishing p21.
私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員