告白します。
私,フライドポテトが大好きなんです。
普段はそんなに食べないけれど,
時折,無性に食べたくなるなる!
それも絶対にあの店のポテトが好きなんです。
そう,Mのようなマークのあそこです。
よくLサイズのクーポンが配信されているのですが,
いくら好きでもLサイズはさすがにキツイのですが,
あら?
Lって “large” ですよね。
大サイズってことですよね。
“big”じゃダメなの?
って思いません?
それはなぜなのでしょうか。
― “large”と “big”の最大の違いとは?―
近所には,TVなどでよく紹介されている店や,
行列が出来るほどの美味しいハンバーガー屋さんもあるのです。
が,がですよ…
やっぱりMドナルドのポテトなんです。
「えー,それは体に良くないのでは?」
と必ず言われるのですが,
食べるとは言ってもせいぜい2〜3ヶ月に1回程度なんです。
と,自分のことは置いといて。
大きさの「大」って,
“large”
“big”
とあるのに,どうしてドリンクとかポテトとか “Large”なんでしょうか。
実はそれには違いがあるのです。
その最大の違い,
それは
「主観的」か「客観的」か,ということ。
と言ってもピンと来ませんよね。
では, “large”サイズ(Lサイズ)という言葉が使われる状況を考えてみましょう。
♪[ファストフード店で]
ポテトやドリンクのサイズ
♪[アパレルショップで]
シャツなども服のサイズ
♪[映画館などで]
ポップコーンやドリンクのサイズ
といったところでしょうか。
これら,なぜか
店員:サイズはいかがなさいますか。
客 :ビッグで。
とは言いません。
“large”は客観的,と言いましたが,
ポテトやドリンク,また服などを売っている店舗の場合,
「その店にあるS, M, Lで,誰が見ても大きい」
のが “large”なんです。
反対に,
「自分が感じて大きい」場合は,
“big”
となるのです。
例えば,「このTシャツは大きいです。」と言う場合,
“This T-shirt is large.”
と言えば,誰が見ても一般的に「大きなTシャツ」というニュアンスで
「客観的に見ても大きい」という意味になり,
“This T-shirt is big.”
と言うと,
「他の人には大きくないかもしれないけど,自分にはこのTシャツは大きいと感じる」
という「主観的に大きい」というニュアンスになるんです。
だから,アメリカのハンバーガー屋さんに言ってドリンクのLサイズのカップを見て
私は,
“Wow! It’s so big!”
(わあ,すごい大きい!)
と主観で言ってしまうかもしれません。
でも,アメリカ人の友人にとっては
“It’s L size but it’s not that big.”
(Lサイズだよ。そんなに大きくないよ。)
と,
「客観的にはLサイズだけど,主観では大きくないよ。」
となってしまう(かも)しれませんね。
― “large”と“big”のもう一つの使い方―
“large”は,客観的に「大きい」,
“big”は,主観的に「大きい」でしたね。
もう一つ,
「こういう表現の場合は “large”を用いる」
「この表現の場合は,“big”を使う」
というのがあるんです。
◉“large” ・・・「数や量のような物理的なものを表す場合」
“a large amount of tax”(多額の税金)
“a large number of cars” (大量の車)
※“a large amount of ~” で,(大量の〜,多額の〜)を表します。
◉“big” ・・・「深刻さ,影響力や重要性などを表す場合」
“a big mistake”(大きな[深刻な]ミス)
“a big win” (大勝利)
などです。
でも,大金を表す場合,
“a large amount of money”(大金)
ということもできますが,
“big money”(大金)
ということもできるものもあります。
ちょっとややこしいので,これはそのまま覚えてしまいましょう
―フライドポテトは “French Fries”―
“large”と “big” の感覚をなんとなくでも掴むことができたでしょうか。
でも間違えても全然大丈夫。
「ちょっと違和感あるけど,意味は通じる」と思ってもらえるはず。
「覚えなくちゃ!」と緊張するよりも,リラックスしたほうが頭に入りやすいと思いますので,肩の力を抜いてくださいね。
「 “large”と “big”はわかったけどさ,フライドポテトって “French fries”じゃないの?」
と思われたアナタ!
さすがです。
そう,英語では “French fries”ですが,日本のMドナルドだったのでフライドポテトとしちゃいました。
書いていると,また食べたくなってきたけど今日は我慢します。
もしかすると,あなたもMドナルドの口になってきたんじゃありませんか?
是非,ゲットしに行ってきてください。
そして,
「 “French fries” を “large”で!」
と言って注文してください!
ちなみにMドナルドのMのマークって,Mじゃないんですって。
シカゴの1号店に設置されていた大きな2つのアーチ,なんだそうですよ。
Mとばかり思ってました…。
それではまた来週〜♪
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。