【World Life】とは?
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○○だから、モヒカン?!

World Lifeな生活
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「どうして、あなたはヘアスタイルをモヒカンにしているの?」と私はあるイギリス人男性の研究者に聞いた。

「うー――ん、それは・・・・・」とイギリス人の研究者は言葉を濁した。

「なになに????」私は興味津々で、次の言葉を待った。

「それはね、それは、えっと・・・あれ、あれ、〇〇だから!」

とイギリスから来た外国人研究者が言った。

○○だけ日本語だった。日本語だけ叫ぶように言ったのが印象的だった。

「え!」そんな理由?と同時に、そんな日本語知ってたの?と私はびっくりした。

なぜびっくりしたのか?を今回はお話したいと思う。

金髪の外国人

私はイギリス人の大学院生のお世話をすることが多かった。

4年前ほどに来ていた学生たちの大半は、研究者となり、またこの施設へ改めて出張に来ることになり、再び会った。

世界情勢がコロナ渦に巻き込まれ、3年以上も会うことができなかったが、彼らはぜんぜん変わっていない。

イギリス人というと、ついついシャーロックホームズをイメージしてしまう私は、髪は黒髪、顔も四角張っている固い印象を思い浮かべてしまうが、もちろん実際はいろいろな人がいる。

ブロンドと言われる金髪のイギリス人ももちろんいる。

一番驚いたのは、金髪のイギリス人学生の女の子が、あるときお化粧をしてなかった時の顔だった。

まつ毛と眉毛が金色だったのだ

イギリス人学生の女の子は、いつも黒いマスカラに黒い眉、髪は半分赤く染めていたので、まつ毛や眉毛も金髪だったとは気づかなかった。

金髪って本当に全身金色なんだなぁと思った瞬間だった。

英語の先生はパンクロッカー

当時、もう1人金髪のイギリス人研究者がいた。

こちらは少し大人の男性だったが、ハードやヘヴィな音楽が好きで、彼の車が通るとすぐわかるぐらい、ガンガンに大きな音を出して走っていた。

顔もピアスがたくさんついていて、この人は研究者なんですよ、と説明してくれないと、パンクロック大好きなバンドをやっているお兄さんにしか見えなかった。

このように見た目がいかついイギリス人男性の研究者だったが、心はとてもナイーブで優しく、私に英語を一番教えてくれた先生でもあった。

イギリス人研究者の男性は、いつも1人で施設内の自分の居室に座って物静かに研究をしていた。

物静かな感じがとても馴染みやすく、話しかけやすかったので、わからない英語をよく質問に行った。

このイギリス人男性の研究者は少し日本語を話せた。日本語で電話をできるレベルだった。

金髪の外国人の髪というのは、本当に細い。

サラサラというより、ふわふわな感じだった。

ある時私は、イギリス人男性研究者に聞いてみた。

「どうして髪型が、モヒカンなの?」

やはりハードやヘヴィな音楽が好きなだけに、その雰囲気を出したいのだろう。と私は思っていたし、そんな答えを期待していた。

そして次にする質問まで用意していた、「どんな音楽を聴いているの?イギリスのパンクで、今一番熱いバンドは誰?」など・・・

「うー――――ん、それは・・・・それはね、それは、えっと・・・あれ、あれ!」

とイギリス人研究者。ここまで英語だった。

「あ、そうそう!これだ!」と急に日本語になり

「禿(ハゲ)だから!」

とイギリス人研究者が日本語で叫んだ。

「え!そんな理由だったの?」と私は驚いた。

そして「ハゲ」という言葉を絞り出すのには、イギリス人研究者がしばらく頭をフル回転させて考えていたことを想像して、私は笑ってしまった。

「ハゲ」という言葉

日本では使う場面を選ぶ、なかなかに失礼な表現。

だが、日本人の私に日本語で説明を言ってあげようと思ってくれた気持ちが、私はとても嬉しく感じた。

単語マジック

ハゲという言葉も面白かったが、それでモヒカンにしている考え方が面白かった。

そうして、日本語の単語1つで外国人と日本人の壁が見事に崩れ、とても気持ちが柔らかくなって話すことができた。

うまく話せない英語も自身を持って堂々と話している自分がいた。英語間違ったらどうしよう?と緊張をしなくなったのだ。

このイギリス人研究者のおかげで、私は英語を間違うことを躊躇しなくなった。

今でも勘違いして、外国人研究者の意図と違う説明をしたり、お世話をしたりしてしまうけど

「ごめん、勘違いしちゃった」と笑顔で謝れば、外国人研究者も学生も、同じようににこっと笑って

No.problem!(いいよ)」と返してくれる。

完璧な英語を話すことが大切なのでなく、話す側がいかにリラックスして彼ら外国人とコミュニケーションを取れるか、それが大切なのだと思う。

英語を間違ってもいいや、とリラックスして会話をしようとすると、彼らも会話を楽しもうとしてくれる。

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