コロナウイルスのパンデミックで封鎖されたNY
現在は都市封鎖から3ヶ月半経ち、マスクに不慣れだったニューヨーカーも
やっとマスクに慣れ親しんだ様子(笑)
こちらは既に気温30度と暑く、日本の皆さんと同じように暑い中マスク装着は義務化され、マスク無しでは地下鉄も乗れないくらい。
(といってもステイホーム中だから、地下鉄に乗らなくなって3ヶ月半が経ちました。)
ニューヨークは手作りのマスクをしている人がほとんどなので、個性が出てて、とっても面白い。ソックスの色と合わせてたり、アロハ柄だったり、これから銀行を襲いに行けそうだったり。(笑)
ビジネスの方も、いよいよ来週7月6日から第3フェーズがオープン予定。
レストランやカフェも、通常の収容人員の50%以下、従業員は必ずマスク着用などの状況でオープンできることになるのかと思っていたら、アメリカ50州のうち38州が感染爆発中と言う事を受けオープンが、延期に決定。
ただ、先週末はこのコロナ渦で初めて、NYにあるミッドタウンで教会のミサが
開かれたそうで、大勢の人々が司教の話に聞き入ってたらしいです。
皆の真摯な祈りが届いて、このまま少しでも早く、このウィルスに収束して欲しい!
世界中でまだコロナ感染者は増え続けていて、いつになったらコロナがおさまるのか…
日本でも、アメリカの大統領選挙の話がニュースで報じられているそうですが、これからの選挙戦や、夏休みの影響でコロナウイルスも拡散の傾向が見られ、ノースキャロライナ、ユタ、カリフォルニア、フロリダなど18の州からニューヨークへ入ってくる人達には、14日間の隔離が義務付けられました。
これだけニューヨーカーが、3ヶ月半ステイホームで我慢して、感染率をここまで下げたのに…
同じアメリカ国内なのに、それほど、今だにアメリカでは、コロナの収束の目処は立っていません。
そんな中ですが今日は、ニューヨークの日本食事情をお話しましょう。
よくジョークで、
「日本人と中国人と韓国人の違いは何か分かる?」
みたいなのがありますが、実際には、ほとんど分からないみたいです。
これはホントに笑える話なのですが、以前ある人に凄く真面目な顔で、
「日本は香港にあるの?」
と聞かれた時があって、目が点になったことを覚えています。
その人は、アメリカ人で、共和党がどうとか、政治の話を仲間内で
するような普通の人で、そんな人ですら、日本がどこにあるのか、
正確に分かっていないというレベル・・・。
最近は、日本がどこにあるのか以前よりは知られるようになってきたみたいですが、街を歩いていて、ニーハオと言われる事は未だに普通。
しかも、日本人は毎日3食寿司を食べていると思われているのも、笑えます。
他にもずいぶん前のことですが、マンハッタンの公立学校のイベントでゲスト演奏した時、そこの校長先生が、「僕は寿司が大好きなんです!!」と一生懸命話しかけてきてくれたことがありました。
その校長が「おいしい寿司屋があるから今度教えますね。」と言うので、一緒にそこに行くことに。
かなりちゃんとした日本式のお店で、昔のアメリカなら珍しかった”にぎり”もあったので頼んだら、その校長から
「いったいそれは何?」
と聞かれたのです。
その人のオーダーはアボカドとカニカマの、カリフォルニアロール1本でした。
いろんな種類の魚を、生で食べるんですよと言った時、その人が私を見た顔。
今でも思い出すと笑えます。
文化や環境の違いってすごいですよね。
実はこの広い広いアメリカ大陸、ニューヨークなどの東海岸とLAのある西海岸以外の州には、ほとんど海がありません。
実際に地図を見てもらえると分かるのですが、日本の何十倍という広さなので、
それこそ農薬散布は自家用飛行機でするほどの、レベルなんです。
そのため、生の魚、と言う以前に、アメリカではシーフード自体が稀。
だからアメリカでは牛肉やポテト、コーンが頻繁に食べられていて、同じ人間が生の魚を食べるという発想にも、至らなかったらしい。
私たちは、日本という島で海の文化に囲まれて生まれて育っているので、
軽いカルチャーショックですよね・・・。
でも、それが海外で経験する一つのおもしろさなのかな、とか思ったりします。
Kayo
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。