Hi! 火曜のJiroです。
突然ですが、あなたは「予感」を信じる方ですか?
私、一度だけ大事件を予感したことがあります。
マンガ好きな方なら「ゴルゴ13」をご存じでしょう。超人的スナイパーの物語。
そんな、さいとうたかを氏の「ゴルゴ13」を週刊誌で毎週チェックしてた時があったんです。
ある時、ページ開けた途端「あれっ?」と。いつもの「ゴルゴ13」が別作品のよう。人物がのっぺり、輪郭も変に丸い感じ。
変化の理由確かめたくて小学館にすぐ電話したんです。
電話に出た方が「そうすか? 気づかなかったけど。担当に聞いときます」それだけ。
何も確かめられないまま数週間モヤモヤと。
そしたら突然TVニュースで、「ゴルゴ13作者、さいとうたかを氏死亡」。
「やっぱり…」と私一人合点。
大勢の共同作業の漫画作り。きっと要のさいとうたかを氏が倒れ、マンガの感じが変わるほど混乱したのではないかと推測しました。
さて、推測の当たりはずれはありますが、私が惹かれたのは「スナイパー」と「ゴルゴ」の語源、単語DNA。
スナイパーが馬面で鼻づまり?
まずはスナイパーですが、sniper / スナイパー(狙撃手)は、snipe / スナイプ(シギ)の語尾を-erにしたもの。-erは「~する人」の意味。
例えばwhale / ホェイル(鯨)をwhaler / ホェイラーにすると「捕鯨者」。
sniperは「シギを撃つ人」。「シギを撃つ人」が「狙撃手」という単語になったなんて、シギが狩人なんかの腕自慢の標的にされていたのかもしれませんね。
snipe(シギ) + -er (~する人) → sniper「シギを撃つ人」
次に、snipe(シギ)の語源は、snout(スナウト / コリ―犬や馬等の鼻、長い顔)由来らしいです。さらにsnout(スナウト/犬や馬等の鼻、長い顔)の語源を辿ります。
一説では、鼻から息がスーハ―する音が語源。結局「スナウト」は鼻声とか鼻詰まりの音みたい。シギの鳴声をYoutubeで聴いてみたら…「フッンキョ、フッンキョ」みたいな感じ。鼻にかかってると言っていいかも。
ゴルゴから、馬面と、鼻詰まり…..こんなイメージでしょうか。
sniper(狙撃手―シギを撃つ人)→ snipe(シギ)→ snout (長い顔・馬面)→(鼻声)
ゴルゴ13が髪の毛を失う?
Golgo / ゴルゴという名前の由来は、イエス・キリストが磔になった、ゴルゴダの丘「Golgotha / ゴルゴタ」だと言われています。ゴルゴ13ファンの方はご存知かもしれませんね。
Golgotha / ゴルゴタは、当時キリストが話したアラム語の地名で、意味は「髑髏(どくろ)の地」。地形がドクロに似ていたのかもしれません。
さて英語では、Golgotha / ゴルゴタを、Calvary /カルヴァリと言うようです。
そしてCalvaryは、Calva辺りに単語DNAが1つ。このDNA、発音は元々「クラヴォ」みたいで、意味が「ハゲ」なんだとか。これどういうことなのでしょう。
実は、Calvaryはラテン語が語源。英語にはGolgotha / ゴルゴタという地名が、ラテン語訳Calvaryで入ったのです。そしてラテン語訳の時、元々Golgothaにはなかった「ハゲ」のDNAが入ったらしいのですね。
Golgo(ゴルゴ)
↓
Golgotha(ゴルゴタ「髑髏の地」)
↓
ラテン語←ハゲのDNA
英語Calvary (カルヴァリ/「髑髏の地」)
Golgoから英語のCalvaryまで辿ったせいで、ゴルゴが「ハゲ」のイメージにまで繋がってしまいました。
英語を楽しく!
「ゴルゴ13」関連で調べた語源、馬面で鼻声の狙撃手。髪の毛は後退?…次から次へと意外なイメージ。
こんな発見?に驚きながら、英語を楽しく学んでいけたらいいですね。
追記:
シギの鳴き声です。
「フッンキョ、フッンキョ」みたいないな、鼻にかかってる感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=eY8Rhf1HTCw
私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員