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Challengeするとビールが飲める

World Lifeな生活
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チャレンジコインを知っていますか?

チャレンジコインとは、米軍の司令官がもっているマイコインのことです。このチャレンジコイン、良い仕事をした部下に「ご褒美として」渡されるものなのです。なぜチャレンジコインの写真を一番最初に見てもらったのか。

その理由は2つ。一つ目は、チャレンジコインについて詳しくお話ししようと思ったから。もう一つの理由は、チャレンジコインの「チャレンジ」に関連したことをお伝えしたいからです。

そもそもこのチャレンジコインというものは、良い仕事をした部下に「ご褒美として」渡す米軍の伝統行事。

よく見てもらえれば、大きさ,形,色,デザインが違うことが分かるかと思いますが、コインには部隊の紋章や司令官の名前などが彫り込まれています。

日本では,インセンティブ(incentive)と言っていますね。言葉でほめるだけでなく,努力した兵士(部下)に名誉とともにコインを与えるのです。それが米軍の伝統になっています。

一般の企業にたとえると,社長から業績を認められ,社員の前で記念品をもらうという感覚です。

コインを渡せば、ビールがもらえる?!

実はこのコイン、記念品という面だけではなく、ビールを奢ってもらうことが出来ます。なぜチャレンジコインでビールが飲めるのか?と、不思議に思われるかもしれませんが、英語のchallengeの意味をもう一度確認すると分かりやすくなります。

辞書によればChallengeは,
〔人に〕挑む、挑戦する
〔人を〕挑発する
〔人に〕盾突く、食ってかかる、異議を申し立てる
〔正当性を〕疑う
〔何かの行動に〕チャレンジする
という意味です。

カタカナ英語で使っている意味「自分が何かに挑戦する」は,最初に出ていませんね。相手に対して,「挑んでいく,盾突く,食ってかかる,異議を申し立てる」がもともとの意味です。

チャレンジコインの持つ意味は,相手に挑むことなのです。つまり,チャレンジコインをもらった者は,「このコインを軍のバーで私に見せて,ビールをおごれと要求しなさい」という意味なのです。

実際には司令官とバーで再会して,チャレンジする(何かを挑む)ことはないかもしれませんが,再会した折にチャレンジコインを見せれば、司令官は快く,バーへ招待をしてくれると思います。

チャレンジコインは,名誉を与えると同時に,副賞として司令官が身銭を切り,親愛の情と尊敬の念をもって,部下にビール(酒類)をおごるという心づかいがあるのです。

コインの渡し方にも決まりが?

チャレンジコインの意味が分かったところで,チャレンジコインの伝統行事に焦点を当ててみましょう。これは単にコインを渡すというだけでなく,米軍の「儀式」になっています。

儀式ですから,コインの渡し方にも決まりがあるのです。司令官や軍のリーダーが,チャレンジコインを,手柄のあった,あるいは功績のあった部下に渡す時には次のような手順があります。

まず,司令官は,自分の手のひらにコインを乗せ,手のひらを軽く握りしめます。するとコインは手のひらに隠れてしまします。司令官は,相手とアイコンタクトを取りながら,握手を求めます。

これには二つの意味があります。一つは,アイコンタクトすることによって,相手を確認する。もう一つは,与える相手の視線を握手する手に集中させないこと,つまりコインが手のひらにあることを気づかれないようにするため。

そうして,両者が,がっしりと握手をするのです。握手した二人の手の中にコインが挟まる感じですね。そして,もらう側は,ここでチャレンジコインが手のひらにあたっていることが分かります。

「お!チャレンジコインだ!」と分かるわけです。驚きと喜びが同時に沸き上がります。次の瞬間,コインを受け取る側は,手のひらにあるコインをしっかりと握りしめるのです。

司令官は,コインを事前に相手に見せてはいけません。「握手をしたときにコインの存在が分かる!」が,演出のポイントです。もらう側がびっくりする演出が,ベストな渡し方です。

部下は,自分の手のひらにコインの感触を感じた時に,予期せぬこともあり,ワクワクドキドキして,感動も数倍に跳ね上がります。

このような秘密めいた儀式は,心に深く刻まれることになるのです。チャレンジコインは,儀式的で心のこもった記念品として評判が良く,軍隊だけでなくいろいろな業種に広がっています。

一番名誉だと思われるのが,アメリカ合衆国大統領のチャレンジコインです。チャレンジコインのコレクターとしては,ぜひ頂きたいものです。

なかなかチャレンジしていましたね!

ここまでチャレンジコインについてお話ししてきましたが、今日の本題はここから。このチャレンジコインのチャレンジという単語についてです。

Challengeは,「自分が何かに挑戦する」ではなく,相手に対して,「挑んでいく,盾突く,食ってかかる,異議を申し立てる」というのが一般的な用法だと前述しました。

‟I challenge you!”と言ったら,「人にたてつく,食ってかかる,相手に異議を申し立てる」ということになるので、相手と少しトラブるかもしれません。‟challenge me“「 たてつくのならやってみろ!」という意味になります。

ところが,最近,英語のわかっている人は,この意味でチャレンジを使っているのです。つまり,ぼやけたカタカナ英語ではなく,英語本来の意味でカタカナ英語を使う傾向がでてきたのです。

ある外資系のコンサルタントが,クライアントの日本企業の担当者から,最後の会議で「なかなかチャレンジしていましたね」と言われました。

チャレンジコインの用法でいくと,「なかなかチャレンジしていましたね」は,担当者としていろいろ挑戦してくれたということではなく,クライアントに食ってかかってきたことになります。「頑張りましたね!」ではないのです。

そのクライアントは,気を悪くしたことや,腹が立ったことも一度や二度ではなかったかもしれません。しかし,クライアントはコンサルタントの仕事ぶりに満足した。つまり、食ってかかるほど仕事に取り組んでくれたことを評価したということです。

 

チャレンジの本来の意味と、日本語のチャレンジの意味を掛け合わせ、誉め言葉としてチャレンジを使った例です。クライアントのひねりが効いています。

このように、カタカナ英語の代表例のようなチャレンジですが、本来の意味である「食ってかかる」という英語そのものの意味で日本語に取り込まれて,カタカナ英語は進化しているようです。

つまり,ぼやけた意味のカタカナ英語ではなく,英語そのものの意味で,日本語の中に取り入れられていきます。いま使われているカタカナ英語も,英語本来の意味に修正されていくでしょう。

生活にあふれるカタカナ英語の本来の意味をチェックしましょう。英語のボキャブラリーが格段に増えることになります。それが英語ペラペラへの近道になります!

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