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I willは即実行するって知ってる!?

World Lifeな生活
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英語大好きなSwatchです。英語を使った仕事に、約40年以上携わってきても、まだまだ勉強が足りないと思うこの頃です。

先日、TOEIC受験集中講座を大学側からの要望で実施しました。TOEIC講座は、どこの大学の講座でも人気です。

そんな中で、学生から、英語の未来を表すフレーズで、“I will”“ I’m going to”の違いが分からないと質問を受けました。

大変面白い質問です。普通、学校では、同じだと説明しているかもしれません。

“I’m going to serve you a cup of coffee.”
「コーヒーをお出しします」
“I will serve you a cup of coffee.”
「コーヒーをお出ししましょう」という感じです。

今からコーヒーをサービス(提供)する場合、あなたなら、どちらの英語のフレーズを使いますか?

<日本語の感覚で英語を覚えてはだめ!>

“I’m going to~”は、「~する予定です」と訳されます。
辞書に書かれた訳語に従うと“I’m going to serve you a cup of coffee”は、
「コーヒーをお出しする予定です」と、なんとなく今からサービスする雰囲気が感じられます。

一方、“I will”は、訳語の「~するでしょう」と、今すぐではなく少し間をおいてという感覚がします。“I will serve you a cup of coffee”は、「コーヒーをお出するでしょう」という感じですね。

この二つのフレーズを、今言った日本語の感覚で覚えたとすると、実は、時間感覚が英語とは全く違った感覚になってしまうのです。

それは大変なことでございます。 (笑)

英語と日本語の時間感覚が全く違うということなのです。

時間感覚が違うとはどういうことかというと、待ち時間に遅れて、「5分遅れ」で非常に罪悪感を持つ人と、「30分遅れ」は、いつものことという感覚の人では、話にならないということです。

それでは、これらの英語フレーズの時間感覚の違いを説明していきましょう。

<I’m going to とI willの違いを知る>

まず、“I’m going to”は、どういう時間感覚があるかというと、物事が続いていることが大切なポイントです。文法では、現在進行形というフレーズですね。

それでは、その物事=行為は、いつから続いているのでしょうか。時間をさかのぼった時間を「過去」と言います。そうです。その行為は、今ではなく、過去から始まっています。

これが“I’m going to”の時間感覚です。そして、その行為をしようとした心の動きは、やはり過去の出来事です。やることを決めたのは、過去です。

過去とは、1日前とか、1週間とか一年とかそんな長い期間ではなく、1分前でも過去になります。ポイントは、「以前から、そうしようと考えていた」ということです。

I’m going to serve you a cup of coffee. は、「コーヒーをお出しします」ではなく、「ずっと前からコーヒーを出そうと思っていて、今準備をしています」という感覚です。

一方“I will”は、将来のことを説明するときに使うフレーズで、未来形と呼びます。
と考えると、未来の出来事をするのだと、勘違いしてしまします。

“I will”の時間感覚、特にその行為をしようと思ったのは、実は「今」なのです。
それまで、考えていなかった。そして「今、それを実行しようと思った、決めた、考えた」ということです。時間感覚としては、「今、決めた」ということなのです。

もう一つ大事なポイントは、今やろうと決めたことが、将来必ず実現するかは、わからないということです。今考えたことが、どうなるかはわからないという考えが含まれています。

<アメリカ人は、I will で即決、即実行>

そう考えると、アメリカ人はI willを使って、即実行という表現を良くします。将来どうなるかを確定しているのではなく、今思ったことを実行するという意味で使っているのですね。

典型的な日本人とアメリカ人の会話例

日本人 I’m hungry!
   (おなかすいたなあ!)
米国人  Me,too! We’ll go to have lunch!
(俺もだ!ランチ食べに行こうぜ!)

米国人 I’m starving!
(おなかすいたなあ!)
日本人A Me,too. What do you want to eat?
(私もよ!何を食べようか?)

米国人 Anything is OK but spicy!
(辛いもの以外なんでもいいよ!)

日本人B  What do you like to eat?
(辛いもの以外何でも良いって、何かあるでしょ?)

米国人 Will you go to lunch with me?
(ランチに行く気あるの?)

日本人 I will!
(今、決めたわ)
*注 日本人は、「もちろん行きます」という意味で使っています。
それが意味の勘違いと時間感覚の違いです。
米国人 We’ll go anyway!
(うだうだ言わず、行動しようぜ)

<I will!は、今決めて、今から実行しますという意味!>

I will の時間感覚の違いは、過去から考えていることではなく、「今!考えて決めた!」というニュアンスがあることです。

さらに、そのまま実行しようと行動に入るという積極的な態度がともなうのです。
つまり、「即決、即実行」ということです。これがアメリカ人との時間感覚の違いです。

前の会話の中に、“Me, too. We’ll go to lunch”「俺も腹ペコだ。ランチに行こうぜ!」
と、腹が減っているから、ランチに行くという行動に直結させています。

日本人Aのように、ランチに行くという行動については一言も触れず、「何が食べたい?」ということを考えることは、順番が逆ですね。

とにかく、レストランに行く、まずは出かけるという行動が大切だということ。
その後、何を食べるかは状況によって決めればよい。

日本人のように何を食べたいということを話しても、希望のレストランで席が取れる訳ではない。
確実性のないことを考えるより、街に出てレストランを探すというのが一番だという考え方。

それがアメリカ人と日本人の時間感覚の違いになって、すれ違いの原因になります。
日本人は、それが日本流の「おもてなし」や「おもいやり」と勘違いしています。

<自分の気持ちにピッタリな表現を身に着けること>

英会話の実力は、TOEICの点数で評価されるわけではありません。
大学生にとって、就活の中で、TOEICの点数が良いと、有利になるということかもしれません。

結局は、英語でも母国語でも、コミュニケーションできるかということだと思います。
自然に自分の気持ちにピッタリのフレーズが出てくることが一番大事であるということです。

暗記したフレーズを口にするのではなく、相手に自分の気持ちを伝え、相手の言うことを理解するということです。

TOEICは英会話の基礎を作る勉強法としては優れています。そこから自分の気持ちにピッタリの英語フレーズを身に着けることが、英会話の勉強だと確信しています。

さて、最後になりましたが、コーヒーを提供するときにあなたはどちらの表現を使いますか。
今思いついたなら、”I will serve you a cup of coffee”ですね。

でも、おいしい珈琲豆を準備して、前からおいしい珈琲を飲んでもらおうと思っていたら、

“I’m going to serve you a cup of coffee, I bought sepcial coffee beans for you!”
(コーヒーいれるわね。あなたのために、特別なコーヒー豆をかっておいたのよ)

友人の気持ちが伝わってきますね!

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