Hi! 火曜のJiroです。
突然ですがあなたはダンクシュートやったことあります?バスケでリングの上から豪快に入れるシュートです。
私はあります。中学時代何度もバンバンきめました。
ただ、リングは誰でも届く高さの小学生用ミニバスケットコートでしたがw
でも当時すごく爽快!
そんなお話しをするのは、一週間ほど前バスケットボールで遊んだから。
久しぶりのバスケの最中、中学時代のミニダンクを思いだした途端、気になったのが…ダンクの語源。さっそく調べると意外なことが分かったんです。
大本の単語DNAはTENG(テング/浸す) 英単語はdunk, stain, tint, tinge, taint 等を
dunk ダンク(を決める)、浸す
DNAのTENG(テング/浸す)が英語に入ったのがDunk「ダンク(を決める)、浸す」(少しマニアックですが、ドイツ語経由)…だからダンクは「沈めた!」より「浸した!」の方が英語的にも語源的にも正確かも。
She dunked her bread in her coffee.
(彼女はパンをコーヒーに浸した。)
TENG「テング/浸す」⇒ 浸す(独語)⇒ dunk ダンク(を決める)、浸す
stain ステイン/染み、汚れ、染色
DNA TENGと結びつく次の英単語はstain 「ステイン/染み、汚れ、染色」(これはラテン語tingere(浸す、湿らす、染める)経由)日本語の「ステンレス」stainless steel「ステインレス鋼」は汚れ・染みがつきにくい鋼の意味です。
TENG「テング/浸す」⇒ 浸す、湿らす、染める(ラテン語) ⇒ stain ステイン汚れ・染
tint 薄い色(合い)(をつける)
DNA TENGと関係する次の英単語はtint「ティント」(同じラテン語経由)。これは「薄い色(合い)(をつける)」意味。
All the leaves turned red, in all tints of red.
(葉が全て紅葉、あらゆる濃淡の赤みになった。)
あなたは Tintoretto / テントレットという名を聞いたことがありますか?16c伊ルネッサンスの画家。このイタリア語名にもDunkと同じDNAがあります。家業は「染色屋」(イタリア語 tintore / ティントーレ)。それを捻った「染屋、染屋の小僧」の意味のあだ名らしいです。イタリアの人名も分かるのが、DNAの強みですね。
TENG「テング」⇒ (浸す、染めるラテン語) ⇒ tint 「ティント/薄い色(合い)(をつける)」
TENG「テング」⇒ (浸す、染めるラテン語) ⇒ tintore「染める人」 ⇒ Tintoretto
最後にまた英語に戻ります。
tingeティンジ/色合い、~気味・風
tintと由来は同じ意味も似ている英単語にtinge「ティンジ/色合い、~気味・風」があります。これは普通の色合いプラス「抽象的な~気味」のような意味でも使えるようです。
Her comment had a tinge of jealousy.
(彼女の発言には嫉妬が滲んでいた)
TENG「テング」⇒ (浸す、染めるラテン語) ⇒ tinge 「ティンジ/薄い色(合い)~気味」
あなたも私のように長年しなかった運動をまたしてみるのもいいかもしれませんね。すごく楽しいはず….たとえダンクシュートは無理だとしてもw
Until next time,
Jiro
追記:
Tintoretto の本名は Robusti「ロウブスティ」(≒英語robust 「ロウバスト/頑丈な」)。ティントレットは体格の良い人物像が十八番だったそうなので、あだ名ばかりか本名までピッタリw。
追記:
久しぶりのバスケが余りに爽快だったので不思議になり検索した。するとスポーツはオキシトシン分泌を促すとあった。
オキシトシンとは加齢と共に減る所謂「幸せホルモン」。何歳になってもコートで少し動くだけで幸福になれるなら有難い。
<英語版>
日本語で内容を理解した上で今度は英語で理解してみる☆
↓ ↓ ↓
https://worldlife.jp/archives/17606
私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員