ヨーロッパの国を旅行するとしたらどんな所をまわりますか?
有名な教会や大聖堂、お城や美術館、遺跡など、歴史のあるヨーロッパでは見る所もたくさん。
買い物好きな人なら高級ブランド品の本店で買いたいという人もいるかもしれません。
もちろんそれもヨーロッパ旅行の楽しみ方。
ですが、表面的な楽しみ方ともいえます。もっと、深くその国の事を知るなら…
ここに行ってください!
<え?!Bar とPubって昼間に行くもの?>
ヨーロッパに行ったらぜひ行ってもらいたいのが、フランスではCafé(カフェ)、イタリアならBar(バール)、スペインならBar(バル)、イギリスならPub(パブ)。
「え?!カフェ以外は夜のお店じゃないの?」と思った方。
BarやPubって言うと、日本では夜にお酒を飲む場所ですよね。私も最初に行った時はちょっと混乱しました。実際、BarやPubではお酒を飲むこともできるので。
Barはイタリアでは軽食もとれるカフェ、スペインではカフェと居酒屋を合わせたような所。朝早くから夜遅くまで開いていて、1日に何度も訪れる場所でもあります。
イタリアの場合だと、朝は朝食に甘いパンとカプチーノを、お昼前はコーヒーブレイクにエスプレッソをさっと飲み、お昼にはパニーニや切り売りピザなどをほおばり、午後は甘いケーキでまたコーヒーブレイク。
夕方になると、食事前に軽くつまみながらちょっと飲みにと、1日中Barに入り浸り状態です。
食事メニューはそれぞれに違いがあって、フランスなら、キッシュやバゲットサンド、スペインだと生ハムやピンチョス、タパス(小皿料理)など。その国ならではのB級グルメが気軽に食べられるのも嬉しい所。
大抵ガラスのショーケースに入っているので、名前が分からなかったり読めなかったりしても、指をさして注文すればOK。
イタリア、スペインのBar、フランスのカフェにも立ち飲みのカウンターがあって、立ち飲みの方が料金が安くなっているため立ち飲みでサッと飲んで行く人もいます。
ですが、朝10時頃になるとカウンターでも顔なじみのお客やBarのスタッフたちとの話を楽しむ人、ゆっくりとテーブル席に座って新聞を読んだりする人たちが見られます。
お勧めはこのゆっくりとした人たちがいるお昼前か午後3時ごろの時間帯に、立ち飲みで飲んでみる事。
地元の人たちと混じり、立ち飲みで飲むとツウな人になった気分になります。そして、話しかけられやすいんです。
立ち飲みで飲みながら、ガイドブックや地図を広げていると、イタリアのおしゃべり好きなおじさんやおばさんが「どこから来たの?」などと話しかけてくることが多いです。
地図を指して、「ここに行ったよ。すっごく良かった!この街は素敵ですね!」などと街を褒めると、相手も上機嫌になって「ここも行った方がいい。」と隠れた名所などお勧めを教えてくれます。
お勧めのレストランを聞くのもいいです。ガイドブックには載ってない、地元の人に人気のレストランを教えてもらえますよ。
時には「あぁ、そのレストランは観光客目当てで高くて美味しくないから行かない方がいいよ。」などと内部情報?がもらえたりします。現地の情報は地元の人に聞くのが一番です。
イギリスのPubは、イタリアやスペインのBarやフランスのカフェとはちょっと違います。
外観も内装もクラシックで夜の雰囲気がありますが、昼間から開いているお店も多いです。イギリス人は昼でもビールを飲みますが、飲まなくてもコーヒーやソフトドリンクもあります。
昼間のPubはカフェというよりはレストラン。フィッシュアンドチップスやハンバーガーなどでランチをしたり、飲む人はソーセージやチップスをおつまみにビールを。昼から飲めるのも旅行中ならではの楽しみです。
昼間のPubは、イベントごとでもない限りはゆったりできる場所。賑やかな雰囲気が苦手な人は昼間に行くと良いでしょう。
地元の人たちと交流したいなら夜がお勧め。夜もディナーを取る事ができますが、夜は飲みがメイン。人気のあるPubは週末ともなるとぎゅうぎゅう詰めで座る所がないほど。
自然と隣の人たちとの距離も近くなるので話もしやすくなります。サッカーの試合のある日なら、言葉の壁を越え一緒に盛り上がる事間違いなしです!
イギリスはクリケットも有名で、Pubでも放映されているんですが、クリケットは長時間のゲームなのでどちらかというと、年配の方が静かにじ~っと見ている感じで盛り上がる感じはありません。
イギリスでみんなで盛り上がるなら、やっぱりサッカー(イギリスではfootball)、ラグビーでしょう。
<都会の真ん中でリスに会える♪>
イギリス、ロンドンでのお勧めは、公園に行く事!公園と言っても広大な敷地で、ロンドンの街の真ん中にあるHyde Parkは日比谷公園の10倍くらいの大きさもあります。
それ位大きな規模の公園が、街の真ん中にいくつもあるのです。中は広々した芝生に大きな木、池や噴水がある公園もあります。
そんな大きな公園なので、一歩公園の中に入れば静かな癒しの空間。そして、さらに癒してくれるのは…リス!
私は野性のリスを生まれて初めてロンドンの公園で見ました!都会のロンドンのど真ん中でリスに合うなんて、ビックリ!それくらい、自然豊かな場所なんです。
青々とした芝生の上で寝転んで本を読んだり、音楽を聴いたり、ダンスをしたり、昼寝をしたり…みんな思い思いの時間を過ごしています。
そこでロンドンっ子と同じように、芝生に寝っ転がったり、散歩をしたりしてみましょう。
日本では、公園に芝生があっても入れない所もありますよね。あっても、寝っ転がったりはなかなかできないもの。芝生に寝っ転がって空を眺めるのは本当に気持ちいいです♪
寝転ぶのに抵抗がある人は、ベンチで日向ぼっこもお勧め。いつも同じベンチで過ごしているらしきおじいさんやおばあさんが近くのベンチに座ってくることがあります。
そして、独り言なのか話しかけているのか分からないトーンで「今日はいい日だね~」とつぶやいたりします。「そうですね〜」と相槌をうつとそこから話しかけてくれることも。
イタリア人のように「色々教えてあげるよ!」と前のめりの感じではなく、会話もゆっくりとしたスローペース。
近くで遊んでいる子供や池で泳ぐカモの姿を眺めながら「鴨も気持ちよさそうだね〜」と話をしたり。沈黙の時間もあるけれど、そうやって過ごす時間は穏やかでいい時間なのです。
<道に迷おう!>
最後は街を歩くこと。
今ではGoogle mapなどの道案内アプリの機能も充実しているので、世界中どこに行っても道に迷う事なく、最短最速で目的地につけるようになりました。
でも、旅行中、時間がある時にはアプリに頼らず、携帯から目を話して、街をふらりと歩いてみるのもいいものです。
歩いてみると、車の中からでは分からなかった小さなお店や看板、面白い彫刻や銅像に出会えたりします。
そして、道に迷って予定のなかった道を通る時ほど、美味しそうなお菓子屋さんだったり、手作りの小物を売るお店など素敵な発見があるんです!
そして、そういうお店は道に迷っている時に遭遇しているので、後々また行こうとしても行く事のできない、いわば「幻の店」みたいなもの。まさに旅の一期一会。
無駄なく観光地や目的地に着くというのもいいですが、無駄な時間もまた旅行には必要なのかもしれません。
次にヨーロッパを旅行する時には、ちょっとディープな世界にも足を踏み入れてみませんか?
中学生時代から英語を話せるようになる事に憧れ、外国語短大へ進学。その後イギリスへ留学するも英語が話せず落ちこぼれの生徒に。英会話のトレーニング(カランメソッド)を受け英会話が上達。帰国後、夢だったツアーコンダクターになる。渡航国約35カ国 年間200日以上を海外で過ごす。その後オーストラリアにワーキングホリデーで渡り、オーストラリアにあるハミルトン島のリゾート会社に就職。その後日本に帰国し、京都のホテルやゲストハウスなどでの経験を経て、地元宮崎にUターン。現在は地元宮崎で、英会話教室及び、単位制、通信制の高校で英会話を教えている。
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