あなたは英語の暗唱をしたことがありますか?
では(もしYesなら)それを人前で披露したこととかはあります?
暗唱したことはあっても、人前で披露した人はより少ないのでは?
なぜこう訊くかというと、最近、人前での暗唱が語学学習に良いと2度実感したからです。
一度目は英語の歌。
地元市で、英語でゴスペルを歌うクリスマスイブ一夜限りの市民合唱団に参加しました。
歌う曲は3曲。5回位の合同練習を経て最終的には暗唱・暗譜しなければなりません。
特に3曲目は男声のソロまで。
♫ーーーーーーーー
God My Savior
(神、私の救い手)
God My Healer
(神、私の癒し手)
God My Deliverer
(神、私の解法者)
Yes, he is! Yes, he is
(本当にそうだ…)
♫ーーーーーーーー
と言う歌詞を2度繰り返し。
ただ音が高い。ちょっと詳しく言いますと、普通のドレミよりオクターブ高いソの♯(正式にはG5♯)そしてさらに高いシの♭(正式にはB♭5)も。
会館は収容約600席。数名の男性がステージ上でさっと移動し歌う聞かせどころ。
決まればカッコいいが、声が裏返ったりすればズッコケるような場面。
でも案ずるよりで、練習・暗譜をこなし、仲間達と、イブの本番も何とか乗り越えられました。
この場合は歌でしたが、歌詞は英語。英語の学習という点から見て感じた2つの効果。
☆一つは度胸。
お初の高音を人前で絞り出せたのは良い試練でしたw。
☆もう一つは暗記力の自信。
記憶力が衰えたかな~、なんて言っていられません。本番の為「やるしかない!」で暗記しきったのは自信になりました。
二度目の暗唱披露体験は正月に家で。
集まった家族の前で、般若心経を元々のサンスクリット語で暗唱しました。
あなたは意外かも。何で般若心経?またなぜサンスクリット語で?などと。
「全て空」という般若心経に惹かれるのと、やはり私は語学オタクw。般若心経は元々サンスクリット語で書かれたと知って以来、大好きなお経。先のコンサートの成功で味をしめた今、これも暗記に挑戦しよう、お正月に皆に聞いてもらおうと決めたんです。
でも気になるのは、正月の家族の集まりに般若心経は変ではということ。
でもあくまで私見ですが、正月にこそ般若心経が相応しいかもしれないんです。
どういうことかというと…
普通の連想は、般若心経⇒「空」そして「空」⇒「虚しさ」でしょう。
でも「空」と訳されたサンスクリット語「シューンニャ」は単なる「零ゼロ」の意味。
ゼロなら0,1.2.というように全ての「始まり」。
なら全てが「シューンニャ」だとする般若心経は全ては出発点と言っているのかも。この見方が正しいならば年の初めこそ般若心経が相応しいのでは?
と言い訳しました。
そして本番の暗唱。数か月前から練習だけはした甲斐あってか、身内の小さな子らに何か刺激を与えられた(自己?)満足感もありました。
また極端に場違いになることもなく、後は普通に皆でお雑煮をいただきました。
さて最後に暗唱披露の効果として、別の視点から一つプラス。
それは「シャンとする」ことです。
どういうことかと言うと、私みたいに外国語の学習を一人でやるのが多いと、何かを人前に晒すということが少なくなりがち。でもそうするとつい甘くなったり一人よがりになるのかも。
人前に出すことでシャンとするというか、甘えが減り背筋が少し伸びるみたいかもw
まとめて、今回のお勧めは「暗唱+披露」でした。
「これは!」という無理のなさそうなものを暗唱されるとよいでしょう。
もしあなたに相手がいないのなら、ペットに聞かせてもよいかも☆
繰り返しますが、度胸・自信の増加、あるいは良い姿勢とか…何かの収穫があると良いですね。
Good Luck!
Jiro
追記:
何を暗唱したらいいか?選ぶ時の注意点は?などはまた別記事で。
◯実際のサンスクリット語の朗読の感じ
↓ ↓ ↓
私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員