昔、テレビ番組で「食わず嫌い王決定戦」というのがありましたよね。見た目がイヤとか、匂いがイヤとか色々理由はあると思いますが、実際に食べた事はないけど嫌いな物…ありますか?
海外に行くと「食」も楽しみの一つですが、美味しそうな料理ばかりではなく、「えっ?これ食べるの?」という様な物も時々あります(;^ω^)
見た目がグロテスク、においがキツイ、何が入っているか分からない…そんな食べ物がでてきたら…。あなたは食べてみますか? それともパスします?
ーサソリを共食いー
意外な驚きの食べ物は数あれど、やはり中国ほど驚きの食べ物が出たところはない。もちろん北京ダックや飲茶、四川料理など美味しい料理がたくさんあるのも確か。
しかし、内陸地へ行けば行くほど、「これは…、食べられますか?」というような物も出てくる。しかも添乗の仕事で行っていると、お客様は私の方を見る。
(これ、大丈夫かな?添乗員さんが食べるなら食べるけど…)というみんなの視線。そうなると一番に食べない訳にはいかない。私の記憶に残る衝撃食べ物は3つ。
①カエル
カエルの足の部分で、細くて小さい。お肉を見てカエルを想像してしまうとひいてしまいますが、味は淡泊でチキンのよう。これは美味しかった!
②熊の手?足?
熊の手のひら部分。煮込み料理ででてきたので、手の形は分からなかったのが救い。味は脂身が多い豚肉に近い感じ。良く言えばコラーゲンたっぷり、悪く言うと脂ばっかりで私は苦手。
③サソリ
こちらはサソリの素揚げ。サソリを見るのも初めてでしたが、頭からしっぽの先まできれいな形で丸ごと揚がってる。
実は私、さそり座なんです!
なので、食べる時は「共食いだぁ~」と少し申し訳なく思いながら口の中へ。はさみの部分か、しっぽの部分か分からないけど、口の中でとがった部分が少し引っかかる。しかしこれは、目をつぶって食べれば魚の骨を揚げたのと一緒。カリっと香ばしく美味しい!
他にもいろんな国で色んな食べ物を食べてみました。その中でも印象に残っている物は3つ
ー本場のチーズフォンデュは想定外!ー
①チーズフォンデュ(スイス)
「え?チーズフォンデュ普通じゃない?」と思いましたか? 日本でチーズフォンデュというと、野菜やパンにとろーりとろけるチーズを絡めて食べて、美味しそうというイメージ。
本場スイスでも、見た感じは同じなのですが…、匂いがスゴイ!!! チーズも数種類を混ぜて使っていて、たぶん日本と違うのは白ワインを大量に使っている事。チーズと白ワインが混ざって、鼻をつくような強烈な匂いになるんです。
ワイン大好きの私でも、この匂いにはウッとなる。お酒が苦手な人なら匂いだけで酔っ払いそう。という訳で、ツアーの中ではチーズフォンデュではなく、オイルフォンデュになっているのが普通。
スイス=チーズフォンデュのイメージがあるので、ツアーのお客様は大抵「チーズフォンデュが食べたかった!」と言われます。でも、レストランに入って別のテーブルから流れてくる鼻をつく匂いに顔を歪め、私が「これがチーズフォンデュの匂いですよ」と言うと、「あ~そうなんだ。オイルフォンデュで良かった(^^♪)」となるんです。
ちなみに、実際にチーズフォンデュを食べてみると、思ったよりも味はきつくなく酸味のあるチーズという感じ。でも味よりも匂いに負けてしまう一品。
ー変な味がハマる!ー
②Baked beans(イギリス)
ベイクトビーンズは、どんな物かというと「白インゲン豆のトマトソース煮」!
美味しい物が少ないと言われるイギリスですが、最初にこれを見た時も正直「え~、豆とケチャップ?合うわけないやろう。まずそう…。」と思いました。でも、出されたのはホームステイをしていたお家の夕食。食べない訳にはいかず、食べてみると…
やっぱり微妙…(;^ω^) トマトソースがケチャップ並みに甘くて豆と合わない…。
「おいしくないなぁ」と思いながらも、ホームステイ中は頻繁にでてくるベイクトビーンズ。その度に我慢しながら食べていたのですが…。
その後、ロンドンで一人暮らしをするようになった時、意外や意外、ベイクトビーンズが食べたくなっている自分がいたのです(*’ω’*) これには自分でも驚き!
イギリスに滞在経験のある人と話すと、必ず出てくるベイクトビーンズ話。大抵、私と一緒で最初はまずかったけど、だんだんハマっていったという人が多い。変な味。なのに、ハマる味!
イギリスの朝食には、必ずと言っていいほどついてくるベイクトビーンズ。イギリス旅行の際にはぜひ試してみて!
ーオーストラリアの梅干しー
③BEGEMITE(オーストラリア)
オーストラリアの国民的フードというと「BEGEMITE」ベジマイト。
ジャムと同じように瓶詰めされたペーストなんですが…、全く甘くない!オージーはジャムのようにパンにつけて食べるのが定番なんですが、そもそも色が真っ黒なんですよね。
そして鼻をつく酸味のある匂い…。野菜をイースト菌で発酵させた物で体にもいいらしいのだけど、見た目も匂いも全く美味しそうじゃないベジマイト。
長い間、オージー達が食べるのを横目で見て食べていなかった私。しかし、「オーストラリアにいてベジマイト食べないなんてありえない!健康にもいいし、美味しいから食べなよ」とオージーの友達に勧められ、パンに塗られたベジマイトを食べてみる。
う~ん、食べた事のない不思議な味…(;^ω^) しょっぱくて、酸味があって…。なぜパンと食べるのか分からない…。私にはちょっと受け入れられなかった。
結局、私がトライしたのはその1回のみ。でも、ベイクトビーンズと一緒で、食べ続けるうちにハマっていったという人もいたので、慣れてくると変わった味が癖になるのかも?!
長年オーストラリアに住んでいる人に言わせると、「ベジマイトは日本の梅干しみたいな感じだよ。」と。そうかもしれない。梅干しもしょっぱくて、酸味があって、ご飯にあうし、健康にもいい。でも最初から梅干しが好きな外国人は少ない。
ベジマイトは日本の梅干し的なオーストラリアのソウルフード。
そして、これは一般的ではありませんが、オーストラリアではクロコダイルの肉も食べました(#^.^#)。クロコダイルの肉は鶏肉のようで、言われなければ分からない位淡泊で食べやすかったです。
ー行かず嫌いの国、ある?ー
どうですか? 「これはいけそう。」「これは無理~」と思う物もあったと思います。
食べてみたら意外な美味しい物に出会えるかもしれないし、口に合わなくても自分の経験値は上がります。そして何より話しのネタになります!(^^♪
日本にいても、中国料理やイタリア料理などメジャーな国の料理から、国の名前を聞いてもピンと来ないような国、例えばトーゴやトリニダード・トバゴなどマイナーな国の料理まで食べることができます。
世界各国の料理が、外国に行かなくても味わえるのは日本くらいだと思います。ただ、現地に行ってみないと分からない食べ物もたくさんあるんです。
同じような事が国についても言えると思います。ニュースやテレビ、インターネットからの印象でその国、またはその国の人たちの印象や好き、嫌いを作っていませんか?
メディアから流れてくる国の印象と実際に行ってみて自分が感じる印象、そして更には個人、個人で話した時の印象には大きな違いがあります。
実は、私は中国やアメリカに行くと、全体的に押しが強く感じられて少し苦手です。でも、個人個人で話すと、印象は違って、それぞれが自分の意見をしっかり持っていて、エネルギッシュでパワーをもらえる人たちなんです。
そして、韓国も日本のテレビでは日本に批判的な様子がよく取り上げられています。でも、私が海外で出会った韓国の人たちは、みんなそんな事は感じず、友好的で今でも仲の良い友達がいます。
メディアから流れる情報や、国全体のイメージと、人と人として個人で接した時では感じる事が全く違うのです。
食べ物が外側からのイメージだけでは分からないのと同じように、国や人も外からの情報だけでは分からないのです。自分がその国に実際に行ってみたり、その国の人たちと話してみて初めて分かる事や感じる事があるのです。
そうやってみて「自分に合うな。」「やっぱり合わないな。」というのはあるでしょう。それは個人の感覚なので自由です。
しかし、実際にその国に行ったり、その国の人たちと話したりする前に、好き嫌いを決めて判断するのはとてももったいない事だと思うのです。
食わず嫌いと一緒で、行かず嫌いという話もよく聞きます。
実際に行ったことはないけれど、テレビやニュースでマイナスのイメージが植え付けられてしまって、自分には合わないと思ってしまっているところ。
でも、実際に行ってみたら、そんな印象を吹っ飛ばすくらいすごくいい所かもしれません!
というか、そんなところが結構多い。
自分で体験しないと分からない!
中学生時代から英語を話せるようになる事に憧れ、外国語短大へ進学。その後イギリスへ留学するも英語が話せず落ちこぼれの生徒に。英会話のトレーニング(カランメソッド)を受け英会話が上達。帰国後、夢だったツアーコンダクターになる。渡航国約35カ国 年間200日以上を海外で過ごす。その後オーストラリアにワーキングホリデーで渡り、オーストラリアにあるハミルトン島のリゾート会社に就職。その後日本に帰国し、京都のホテルやゲストハウスなどでの経験を経て、地元宮崎にUターン。現在は地元宮崎で、英会話教室及び、単位制、通信制の高校で英会話を教えている。
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