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“Spring”に“y”をつけると…え、そんな意味に!?

World Lifeな生活
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おはようございます!

木曜日のCozyです。

先日まで,

[春はまだ?]

と思っていたのですが,

なんだか春を通り越して,夏になってしまったような東京です。

春といえば桜ですが,今年の桜は例年と比べてちょっと長く咲いていたような気がしましせんか?

東京だけなのかなぁ。

あなたの住んでいる地域ではどうでしたか?

さて今回も,前回に引き続き,ある単語に “y”をつけたらどうなる?を考えてみたいと思います。

読み終わったら,きっと誰かに話したくなると思いますよ♪

それでは Let’s get started!

―春はバネ!?―

「春」の英語 “spring”という文字を見ると,必ず思い出すことがあるのです。

あれは,私が最初に幼児・小・中学生向けの英語講師になった頃のこと。

指導カリキュラムには,

“Spring has come.”

という文言がありました。

これはその時に指導していた教科書に出てきた文言。

現在完了形で,意味は,

「春が来た」

です。

ある時,隣のクラスの先生が教室から戻ってきてこう言ったのです。

“Spring has come.” いやぁ,そう思うよね。」と。

(なんのことだろう?)

と考えていると,その先生は,

「さっき授業で 『“Spring has come.”ってどういう意味だと思う?』って聞いたんだよ。
するとある生徒が…

「バネ持って来い」

って答えたんだ。

たしかに “spring”は春以外に『バネ』だよね。そして “has”は持つという意味もある。さらに “come”は『来る,来い』だよね。

それをつなげて『バネ持って来い』。

英語の指導は,英語で感覚をつかめるように指導しなきゃと考えさせられたよ。」と。

たしかに,と私は思いました。

単語帳などで,単語だけを覚えた場合は

“Spring has come.=「バネ 持って 来い」”

と考えても不思議ではありません。

英語学習って,語彙力をつけることは大事だけれど,

「その語彙が,どのように文の中で使われるか」

ということを意識するのも大切なんですよね。

と話がちょっとズレてしまいました。

さて,この “spring”「春」や「バネ」という意味がありますよね。

でも, “spring”“y” をつけて “springy”にするとどうなると思います?

実は,

「弾力のある」

という意味になるんです。

例えば,ラーメンやうどんを食べてその感想を述べるとします。

そんな時に,

“The noodles are very springy and delicious.”
(この麺はとても弾力があって美味しい)

のように表現することができます。

また,新しいベッドを買いに言った時に

“This mattress is a bit too springy for me.”
(このマットはちょっと自分には弾みすぎるな)

や,

“They landed on the grass , which was soft and springy.”
(彼らは柔らかくて弾力のある芝生に着地した)

このように “springy”には,

「springy」は、「弾力のある」「ぷりっとした」「跳ね返るような感じ」の食感・触感・動きを表すときに使われる形容詞なんですね。

これって,私が思うに

“spring”って,真っ先に思いつくのは「春」じゃないですか。

「春」は草木も再び元気になり,芽を出したり花が咲いたりしますよね。

いかにも「弾んでいる」感じがしませんか。

だから “spring”は「春」であり「バネ」でもある。
そして “springy”のように形容詞になると「弾力のある」という意味になったんじゃないかなぁ。って思っています。

―「ガッツ」って内臓なの!?―

あなたは,「ガッツ」というと何を思い浮かべますか。

たぶんあの方ですよね。

OK牧場のガッツ(笑)

私も同じです。

最近では2023年にリリースされた

Olivia Rodrigo(オリビア・ロドリゴ)のアルバム「GUTS

もありますよね。

昨年の秋には “GUTS World Tour”と題して,日本でもライブを行ったことで記憶にも新しいと思います。

そんな “guts”ですが,もともとの意味はなんと

「腸」「内臓」「はらわた」

なんです。

単数形は “gut” で,複数形は “s”をつけて “guts”になります。

では,なぜその “guts”が「ガッツ」,つまり「気力」のような意味で使われるようになったのでしょうか。

それは,この表現を見るとわかりやすいかもしれません。

“to spill one’s guts”

“to spill”は,「吐き出す」
“one’s guts”「〔人の〕内臓を」

直訳すると「〔人の〕内臓を吐き出す」なのですが,これは

「腹の中を吐き出す」,つまり

「本音を吐き出す」

として使われるんです。

「内臓=腹の奥にあるもの=本音」ということなのですね。

そこから転じて“guts”は,

「内面にある本当のもの」=「本質,本気」や,「やる気,ガッツ」

のように使われるようになったと考えられるのです。

先ほど紹介したOlivia Rodrigoのアルバム「GUTS」ですが,翌年に5曲のボーナス・トラックを収録したデラックス版 “GUTS (spilled)もリリースされています。

アルバムのタイトルには

“GUTS (spilled)”

という括弧書きがついています。

“to spill one’s guts”という表現から “spill” は「吐き出す」という意味があるんでしたね。

“GUTS”に “spilled”が付いていることで、

GUTS(内なる感情や思い)”

を「吐き出した」つまり,

「さらけ出した」「ぶちまけた」

というニュアンスになっています。。

これは英語のイディオム “spill your guts”(心の内をすべて明かす,吐き出す)という表現にもかけていると思われます。

追加された5曲のボーナス・トラックは,オリビア自身の内面の感情をさらに深く掘り下げた内容なんです。

だから “spilled”(吐き出した)という括弧書きがついているんですね。

このアルバムのタイトル “GUTS”は,「本音」や「自分の本当の思い」という意味が込められています。

そして,さらにデラックス版には “(spilled)”がついてるので,

さらに「深く自分の気持ちを吐き出した」内容になっていると考えられるんですね。

こう考えると,曲のタイトルも勉強になりますよね!

さて,この “guts”“y”をつけると

“gutsy”という単語になります。

「勇気のある」「大胆な」「根性のある」

といニュアンス。

恐れずに行動したことに対して,

“That was a gutsy move!”
(あれは思い切った行動だったね)

や,

“Wow, that was a gutsy thing to say in front of the boss.”
(わあ,それを上司の前で言うなんてすごいね)

のように,

「無謀とまでは言えないけれど,大胆な感じ」
「根性があって,やるときはやる人」

で使われます。

「内臓」から「本気」「本音」になるなんて

ちょっとおもしろい言葉ですね。

―愛嬌のあるおマヌケ?―

最後に紹介するのは

“goof”

あまり聞き慣れない方も多いかもしれません。

でも,この最後に “y”をつけると

“goofy”

となり,きっと多くの方が

「ああ!」

と思うのではないでしょうか。

そう,あの有名な夢の国の犬のキャラクターです。

“goof”とは,

「失敗」「へま」「間違い」という意味なのですが,

その中でも比較的軽い「失敗」などを指す言葉。

大きな問題になるような間違いや失敗ではない感じです。

一言で言えば「ドジ」「おっちょこちょい」という感じでしょうか。

“I totally goofed…. I emailed the wrong person.”
(やっちゃった…,間違った人にメールを送っちゃったよ)

“He’s such a goof sometimes.”
(彼ってときどきドジなんだよね)

のような 「ちょっと愛嬌のある」ドジやおマヌケって感じなのですよね。

この “goof”“y” をつけると

“He made a goofy face.”
(彼はふざけた顔をした)

“That movie was so goofy, but I loved it!”
(あの映画,めっちゃバカっぽかったけれど,大好き!)

のように,「ソフトで愛嬌のあるおマヌケさ」という感じなのですね。

なのであのグーフィーも,まさにこの言葉から来ているのです。

たしかに愛嬌のある感じですものね。

―ガッツって和製英語なの?―

ガッツ石松さんの「ガッツ」って,「和製英語」だと聞いたことがありませんか?

でも,今回紹介したように

“guts”=「内臓→(腹の中にあるもの)→本音,本気,根性,やる気」

として,実際に使われている英語なんですね。

ではなぜ和製英語と言われるのか。

それは彼の有名なポーズ,「ガッツポーズ」が,英語にはない和製英語ということなんです。

ガッツ石松さんが拳を突き上げたポーズ,だから「ガッツポーズ」と言うんだそう。

つまり

「ガッツ」さんの「ポーズ」が,ガッツポーズの由来なんですね。

では,これを英語ではどのように言うのでしょうか。

英語でガッツポーズは,

“fist pump”と言います。

“fist”は「拳」, “pump”は「押し出す」。

英語では,「拳を突き出す」ポーズが「ガッツポーズ」なんですね。

“He did a fist pump when he won the match.”
(彼は試合に勝った時,ガッツポーズをした)

のように言うことができますよ。

今年は

「やったー!」

とガッツポーズをすることが多くあるといいですね。

ということで

See you next week〜♪

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