最近,「令和VS昭和」のような番組ありますよね。
昭和レトロが人気だったり,昭和歌謡のコピーが歌われたり。
それを見て,
「懐かしい〜!」
とよく声に出しているCozyです。
この「懐かしい」ですが,英語ではどのように言うと思いますか?
―日本語は「懐かしい」の一言だけど…―
先日,アメリカ時代の友人から連絡がありました。
今年の夏に,家族で日本へ来るということ。
その友人とはもう30年来の仲なので,思わず
「わぁ,懐かしいなぁ」
と声に出してしまいました。
でも,この「わぁ,懐かしいなぁ」という感じ,
実は英語にはないんです。
「ない」というと語弊がありますが,日本語と同じように使える決まった表現がないというのが正しいかもしれません。
例えば,
昔の写真を見て「懐かしい」
昔の友人に会って「懐かしい」
古い物を見つけて「懐かしい」
感傷的になって「懐かしい」
日本語では,これらすべて「懐かしい」で表現できますが,英語の場合はその状況や気持ちによって使う言葉が違ってきます。
では,どのような言葉を使うのかちょっと見てみましょう!
― “good old days”―
まず最初はとってもわかりやすいこちらから。
“good old days”
これは読んで字の如く「良き昔の日々」という意味。
昔の写真を見ていたり,友人たちと学生時代の話で盛り上がったりした場合に
“Oh, those were good old days.”
(あー,古き良き日々だったなぁ=懐かしい)
のように表現することができます。
同じように
“good times”
という表現もあります。
こちらも
「良い日々」という意味からもわかるように,
昔の「良かった日々」のことを懐かしんで
“Those were good times.”
(良い日々だったよね=懐かしい)
という意味で使うことができます。
いずれも「良かった日々」のことを思って言う表現ですね。
―“miss”―
“miss”は,
(◯◯がいなくてさみしく思う)
という意味で使われます。
空港などで別れ際に,
“I’ll miss you.”
(あなたがいなくてさみしくなるよ)
のように言うのを聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
それと同じように“miss”は(〜がいなくてさみしい)という意味ですが,
“I miss my old friends.”
(昔の友だちが[今は]いなくてさみしい=懐かしい)
“I miss those days.”
(あの頃が懐かしい)
のように使うことができます。
“I miss my mom’s cooking.”
(母の手料理が懐かしい)
とも言うことができます。
これ,今の私の気持ちでございます。
最後に母の手料理を食べたのがもう30年以上も前なのですが,
なぜか最近,よく思い出すのですよね。
“miss”を使って,
“I miss my mom.”とも言えますね。
―bring back memories―
“bring back”は「持ってくる」,“memories”は「記憶」という意味。
この2つを合わせて,
「記憶を持ってくる」=「記憶を呼び戻す」「記憶が蘇る」
という意味になり,「懐かしい」を表現することができます。
“This song brings back memories.”
(この曲は思い出がよみがえる=この曲は懐かしい)
“These old photos bring back memories.”
(これらの写真は記憶がよみがえる=これらの写真は懐かしい)
のように使うことができます。
―remind―
“remind”は,
「思い出させる」
という意味の動詞です。
例えば,
“This photo reminds me of my childhood.”
(この写真は私の子どもの頃を思い出させる=懐かしい)
のようになります。
一つ気をつけたいのが, “reminds”を使った場合は “remind (人・物)+ of”になるということ。
つい抜かしてしまいがちになるので,覚えておいてくださいね。
―nostalgic―
カタカナで「ノスタルジック」って聞いたことがあるのではないでしょうか。
私が思うに,これが日本語の「懐かしい」という表現に一番近いかもしれません。
この “nostalgic”は,ちょっとだけ固いニュアンスがあると同時に,しみじみとした感傷的な意味が含まれています。
“ I feel so nostalgic.”
(とっても懐かしい気持ちになった)
“This photo makes me feel nostalgic.”
(この写真が私を懐かしい気持ちにさせた=この写真は懐かしい)
今回ご紹介させていただいた
“good old days” “good times”
“miss”
“bring back memories”
“remind”
“nostalgic”
は,どれもすべて「懐かしい」を表現できます。
自分の覚えやすい表現を覚えて使ってみてくださいね。
それにしても,冒頭での「令和VS昭和」の番組。
懐かしいニュースもあったりするので,たまに見るのですが,
いつも疑問に思うことが!
それは令和世代の人。
20代後半の人たちも「令和世代」と紹介されていることがあります。
今は令和7年。
私が思うに,彼らはきっと平成世代。
ということでまた来週〜♪
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。