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「よろしくお願いします」を英語で言うと?

World Lifeな生活
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私の働く職場では,社内SNSがあります。

社員同士が情報共有したり,チャットでコミュニケーションをとったり。

先日,なんとなく不自然に感じることがあったんです。

社内の人(Aさん)にチャットを送ったときのこと。

ワタシ:「◯◯さんから連絡がありました。折返しお願いします。」
Aさん:「ありがとうございます。よろしくお願いします。」

私が感じた違和感,わかりましたか?

―便利な言葉!?―

正解は,

「よろしくお願いします。」

という言葉。

もちろんよく使う言葉ですし,言葉自体には問題ありません。

でも,『この状況で使うものなの?』

って思っちゃったんです。

「よろしくお願いします」の意味を調べてみると,

『良くしてくれることを求める意味を含んだ挨拶の表現』
『こうして欲しい,こうあって欲しいと望むことを意味する表現』

とあります。

例えば,

「〜していただけますか。」

のように,何かをお願いした後の「よろしくお願いします」。等。

だから今回,私から「折返しの電話をお願いします」と伝えた返答に,

「よろしくお願いします。」

書いてあったので違和感を感じてしまったんですよね。

でも,なんとなくメールなどの最後には

「よろしくお願いします」

って書くとおさまりが良いというか,締めくくりが良い感があります。
きっとそのスタッフもそんな気持ちで書いたのでしょうね。

これって最早,日本語での定番で便利な挨拶なのかもしれません。

ということは英語にも,「よろしくお願いします」と同じような挨拶はあるのでしょうか。

―「よろしくお願いします」= “Nice to meet you.”?―

日本語の「よろしくお願いします」って,いろいろな場面で使える便利な言葉。

例えば,

初対面の人に対して言う時,
相手に理解を求めたり,お願いをしたりする時,
ビジネスで「今後ともよろしくお願いします」という時,など。

でも,英語では一律で使える表現がないんですよ。

ですので,その場面にあった表現を使うのですが,
それを翻訳などでは「よろしくお願いします」と訳されているんですね。

『初対面の人と会う時』

日本語:「Cozyと申します。よろしくお願いします。」

英語: “Hi, I’m Cozy. Nice to meet you.”

“Nice to meet you.”は,直訳すると,

「お会いできて嬉しいです。」

というよく知られた表現ですよね。
でもこの場合,「よろしくお願いします。」と訳すこともできるんです。

ビジネスなどで,より丁寧に言いたい場合は,

“It’s a pleasure to meet you.”(あなたにお会いできて光栄です。)

のように,”nice” の代わりに “a pleasure”を使うとフォーマルな感じとなります。

いずれも,「会えて嬉しいです」という英文ですが,

これも日本語で言う

「よろしくお願いします。」

という意味合いで使う事ができるのです。

―相手に理解を求めたり,お願いをしたりする「よろしくお願いします」―

「この場所は飲食禁止です。よろしくお願いします。」

という貼り紙を見たことはありませんか?

このように相手に理解を求める場合は,

“Do not eat or drink in this area. Thank you for your cooperation.”
(このエリアでは飲食してはいけません。よろしくお願いします。)

が良いかもしれません。

「よろしくお願いします」の部分には,

“Thank you for your cooperation.”
(ご協力ありがとうございます。)

や,

“Thank you for your understanding.”
(ご理解いただきありがとうございます。)

といった表現を使うんですね。

う〜ん,おもしろい。

『何かをお願いしたい場合』

「帰りにスーパーで食パン買ってきてくれない?」

家族にこんなお願いをしたとします。

お願いの後に続いて,

「よろしくね!」

という軽い感じで言う場合には,

“Thank you!”
“Thanks!”

と言うことができます。

また,ビジネスメールなどで相手の方にお願いをした場合によく使うのが,

“Thank you in advance.”

これ,本当によく使うんですよ。

“Could you send me the document when you have time? Thank you in advance.”
(その書類を時間のある時に送っていただけますか?よろしくお願いします。)

のように使います。

“in advance”は,「前もって」「予め」という意味。

直訳すると,

「前もってありがとうございます。」=「よろしくお願いします。」

となります。

主にプロジェクトなどで何度も一緒にやり取りしている相手に対して使うのですが,
上司や同僚から突然の依頼ごとをされて,

“Thank you in advance.”

って書かれていると,ちょっとイラッとしてしまうんですよね(笑)

なぜかと言うとこの表現,相手が「了承したかどうか」は関係なく,

「前もってお礼を言いますね。」

というニュアンスなんです。

これまで,その依頼に関連する業務をやり取りしてきたのであれば良いのですが,
全然関連のない依頼をこちらのスケジュールも確認せずに,

“Thank you in advance.”

と言われると,たまに

(心の声)[ちょ待てよ!]

と,キムタクが出てくるんです。

なので,使う場合にはちょっと相手に頼んでもいいかどうか,確認したほうがいいかも?しれません。

―「今後ともよろしくお願いします」―

ビジネスメールなどで使うことの多いこの表現。

お互いの関係性やその内容によっても異なりますが,

“Thank you for your continued support.”
(継続的なご協力をありがとうございます。)

“Thank you for your business.”
(取引をありがとうございます。)

のような感じでしょうか。

“I look forward to continuing to work with you.”
(あなたと仕事を続けることを楽しみにしています。)

と言うこともできます。

今回は,「よろしくお願いします。」を考えてみましたが,
日本語の「よろしくお願いします」はいろんな場面で使うことができる便利な表現ですよね。
英語では,その状況や関係性によって言い方が違う。

「覚えるの大変だなぁ。」

ってなった方,大丈夫です。

基本は相手に対しての

「ありがとう」

という気持ち。

それを表現すれば良いのです。

初対面の人との挨拶では, “Nice to meet you.”と覚えておき,
それ以外の多くは, “Thank you.”という気持ちを表せばOK。

様々な状況での “Thank you.”に続く表現を覚えて使っていきましょう。

その「続く表現が難しいんだよ。」という方は,

“Thank you!!”

でいいと思うのです。
もうちょっと丁寧に言いたいのであれば,

“Thank you very much.”

で大丈夫。

日本語の「よろしくお願いします」は,

「英語では状況や関係性によって違うんだな。」
「初対面の場合は,会えて嬉しいという気持ち。」
「基本は Thank you.という気持ちを表現する。」

ということが理解できれば,必ず次へのステップに繋がって英語力は上がってきます。

ということで,一緒にまた頑張っていきましょうね!

これからも

「よろしくお願いします!」

それではまた来週〜♪

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