オーストラリアの北西部に位置するケアンズ。マンゴーが街路樹というトロピカルな気候。
グレートバリアリーフへの出発地としても有名で、シュノーケリングツアーやダイビングツアーも多い。
海沿いにはホテルやレストランが並び、その前には青々とした芝生の公園と数キロに渡る遊歩道。
海は目の前。眺めも最高!
…なのですが…
ケアンズの町では、海で泳げないのです。
波が高くて危険とかそういう理由ではありません。湾になっているケアンズは、波はなく穏やか。干潟のような遠浅の海が続いています。
なぜ、目の前の海に入れないのでしょう?
ヒントは、熱帯にいる生きもの。
<ワイルドな町 ケアンズ>
分かりましたか?
実は、ケアンズの海では、ワニ、クロコダイルが出るんです!
ワイルドですよね~!
ワニは川に生息しているイメージが強いと思いますが、ケアンズでは、海でも生息できるSalt water corocodile(塩水性ワニ)もいるんです。
だから、干潟にも降りる事ができなかったのです。干潟には“WARNING”(警告)と書かれた看板にワニの絵と遊泳禁止のマークがついています。
つまり、「ワニがいるから危険」という事。
ケアンズに来るまでは、目の前の海で毎日でも泳ぎに行けるものだと思っていた私は最初にこれを知った時「え~!目の前海なのに泳げないの?!」とがっかりしたものです。
ただ、「干潟にいた鳥がワニに食べられるのを見たよ」などと聞くと、さすがに「ちょっと海に入ってみようか」ともなりません。
それどころか、近所を流れている用水路のようなセメントで固められた小さな川、creekも気を付けた方がいいと言われたのです。
ケアンズは熱帯気候。大雨が降ることもめずらしくありません。小さな川は溢れる事もあり、道が見えなくなるのです。そして、「水量が増えるとワニが迷って来ることがあるから、雨が降ったら近づかない方がいいよ。」と言われたのです。
「まさか~!冗談でしょ。こんな用水路みたいな所にワニは来ないでしょう。」と思っていましたが、地図を見てみると確かに川につながっている。
しかも実際、少し上流の川で遊んでいた子供がワニに襲われケガをしたというニュースも聞き「本当にワニがいるんだ」と実感したのです。
ワニが身近にいる町、それがケアンズです。
<これ全部無料?!>
と、聞くと、ケアンズがいい所なしのように感じるかもしれませんね。
そんな事はありません!
ワニも裏を返せば、自然が豊かという事です。山の方に行けば亜熱帯植物が茂る森があり、海も船に乗れば美しいサンゴ礁が楽しめるいい所なんです。
その中でも、私が大好きだったのは町の中心「エスプラネード」。
海沿いに約3㎞に渡る遊歩道とその周辺エリア。ケアンズ市民の憩いの場でもあります。
目の前の海では泳ぐことはできませんが、町の中に海を見ながら泳ぐことのできるプール、エスプラネード・ラグーンがあります。
ここは、浅い所では子供も安心して水遊びができ、朝早くから夜遅くまで開いていてナイトプールも楽しめる無料のプールなんです。
無料のプールと聞くと、学校のプールのような物を思い浮かべるかもしれませんが、ここのプールは周りは芝生に囲まれた公園、目の前は海、プールもレジャー用のおしゃれなプールです。
シャワーや更衣室、コインロッカーも完備してあり、施設も充実しています。
ちなみに、私は泳ぎを練習するために市営プールに通っていたのですが、そこはまさに学校のプールのような所。しかも大人用は50mコースのみ。深さも真ん中に行くほど深くなっていて1.8mくらいあったと思います。
背の低い私(150㎝)は、入った所で既に背伸びをしてやっと足が付く状態。最初は50mも泳げず、危険なので、子供用プールで小学生たちに混じって泳いでいました(笑)
それに比べ、ラグーンのプールはレジャー用のため全体的に浅目。少し深い所があっても
何とか足はつくレベル。安心して泳げます。
プールで遊んで疲れたら、芝生に寝転がって本を読んだり、おしゃべりしたり。また暑くなったらプールへGo!
そして、今度は、お腹がすいたら公園内にあるB.B.Q(バーベキュー)施設でB.B.Qも楽しめるのです!
B.B.Q施設というと、家庭でするような炭を入れて網を置いて焼くB.B.Qセットを思い浮かべると思いますが、ケアンズの物は違います。
本格的な鉄板焼きの調理器具のような感じです。ちょっと背の高い大きなテーブルのようになっていて、蓋を開けると、長さ1m、幅60,70cm位はある大きな鉄板。
たぶん電気式だと思いますが、つまみをひねるだけで鉄板が熱くなり、すぐにB.B.Qができます。何と手軽!そして片付けも楽♪
これも、無料で使えるんです!
しかも、届け出や申し込みもいりません。勝手に行って、空いてたら使えるという感じです。
こんな立派なB.B.Q施設を勝手に無料で使えるなんて!驚きでした。
近くに水道や洗ったりするスペースもあるので、材料だけ持っていけば問題なし。
プール近くの施設は結構取り合いになりますが、B.B.Q施設は数十m置きにいくつもあるので、少し離れると空いている事がほとんど。
週末は、地元の家族連れが集まって、子供を公園で遊ばせながら大人はずっとB.B.Qとおしゃべり。よく見るケアンズの風景です。
ここケアンズではシャワーはあるし、魚を釣ればB.B.Q施設で焼いて食べられるし、街路樹はマンゴー。気候も温暖だし、ホームレスでも生きていけるんじゃないかと私は思ってました。
本当のホームレスの人はいませんでしたが、ケアンズの人たちがのんびり穏やかで明るいのは、こういう豊かな時間が過ごせる環境があるからなのかと感じます。
さらに、私がいる時には、この公園で朝に無料のヨガ教室もありました。これも予約や受付も必要なくただ行けばいいだけです。
語学学校に行っていたときは、朝のヨガ教室に参加して、その後プールで泳ぎ、シャワーを浴びてから学校へ行くという充実した朝活をしていました。
しかも、これが全部無料でできるんですからいいですよね?
プールもB.B.Qもヨガも、住んでいないとできない訳ではありません。旅行者でも誰でもできる物なのです。
プールは結構観光客の人も多いですが、B.B.Qやヨガをしている観光客の人はほとんどいませんでした。
海外でB.B.Q体験ができる所ってなかなかないです。
レストランで美味しいシーフードを食べるのもいいですが、食材をスーパーで買ってきてB.B.Qすると地元になじんだようでまた楽しいですよ♪
ただし、ここは公園内なので、お酒は飲めません。オーストラリアでは公共の場での飲酒は禁止されていて、見つかると罰金を払わないといけない事もあるのでご注意を。
日本からオーストラリアへの航空便も徐々に再開されてきています。7月末からはジェットスターも運航を再開するそうです。
オーストラリア観光局のHPを見ながら、そろそろ海外旅行計画をたて始めるのもいいですね♪
オーストラリア政府観光局 公式HP
↓ ↓ ↓
https://www.australia.com/ja-jp
中学生時代から英語を話せるようになる事に憧れ、外国語短大へ進学。その後イギリスへ留学するも英語が話せず落ちこぼれの生徒に。英会話のトレーニング(カランメソッド)を受け英会話が上達。帰国後、夢だったツアーコンダクターになる。渡航国約35カ国 年間200日以上を海外で過ごす。その後オーストラリアにワーキングホリデーで渡り、オーストラリアにあるハミルトン島のリゾート会社に就職。その後日本に帰国し、京都のホテルやゲストハウスなどでの経験を経て、地元宮崎にUターン。現在は地元宮崎で、英会話教室及び、単位制、通信制の高校で英会話を教えている。
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