先日、大分県の日田市を旅したのですが、そこで「下駄の鼻緒付け体験」を初めてしました。
日田下駄は江戸時代、天領として栄えていた頃から続く日田の特産品。それも知らなかったのですが、鼻緒を自分で付けられるという事も知りませんでした。
好きな色、柄の鼻緒を選び、土台の穴に通して後ろから紐を結んでいきます。
自分の足に合わせて微調整ができるので、自分の足サイズぴったりに下駄を作る事ができました。
紐を強く引っ張ったり、金具を金槌で叩いて留めたりと、鼻緒付けは想像していたよりも力がいる作業。
そして、私は鼻緒付けをしながら「この下駄がね~」と言いながら全然関係のないビーチサンダルの事を考えていたのです。
なぜでしょう?
実はこの日本の伝統文化である下駄や草履と世界中にどこにでもある「ビーチサンダル」には深~いつながりがあるって知っていましたか?
<ビーチサンダルの発祥は!>
ビーチサンダルというと、カタカナという事もあってか何となく外国から来た物?というイメージがあるかもしれません。
ところが、ビーチサンダルは、日本で下駄や草履を見たアメリカ人デザイナーが日本人の職人と共同で開発した履物。つまり日本生まれだったんです!
ビックリですよね!
戦後、復興事業のために来日していたデザイナーのパスティンさんが、日本伝統の履物である下駄や草履に注目。
当時、鼻緒が付いた履物はアメリカにはなく、履きやすくてしかも脱げにくい所が気に入ったよう。確かに、スリッパは履きやすいけど脱げやすいし歩きにくいですよね。
神戸市のゴム製造会社の技師、生田さんと試行錯誤を繰り返し、外国人の足にも合うゴム草履=ビーチサンダルを作り出したそうです。
ハワイで爆発的な人気になったビーチサンダルは、今や世界のどこに行っても見るもの。
日本の下駄や草履が形を変えて、世界中に広まっているなんて何か誇らしくて、嬉しくなりませんか。
<オーストラリアのビーサンの英語には気を付けて!>
ちなみに、ビーチサンダルは和製英語。
英語では「flip flops」というのが一般的。ただ、オーストリアにいた時は、flip flopsはほとんど聞いた事がなく、みんなビーチサンダルの事を「thongs」と呼んでいました。
なので、オーストラリアに行く人はflip flopsよりもthongsを使う方がオーストラリア慣れしている感じが出るでしょう。
ですが、オーストラリア以外の国で「thongs」を使う時には注意が必要です!
私もよく考えずに「ビーチサンダル=thongs」で覚えて使っていたのですが、thongは「ひも」の意味があります。
そこから、thongsというと何とTバッグの下着や水着の事を指すらしいのです!( ゚Д゚)
オーストラリア以外の国で使ってなかったかちょっと不安になりました…。みなさんも使う時には注意しましょう。
さて、暑い国ではビーチサンダルは大活躍。
オーストリアにいる時は、ケアンズやハミルトン島などあったかいリゾート地にいた事もあり、ほぼビーチサンダルオンリーで過ごしていました。
そんな私が考える旅行で暑い国に行った時のビーチサンダル活用法♪
まず、外はもちろん、ホテルの部屋でもスリッパよりもビーチサンダルの方が便利。
お風呂上りに足が濡れていても気にならないし、ロビーなどにも履き替えずにそのまま行く事ができます。
外用と一緒でもいいと思いますが、別々の物にするなら、外履き用は長時間履いても足がすれたりしないゴム製のしっかりした物を。部屋履き用は、軽くて薄いプラスチックや合成樹脂、自然素材の物を選ぶといいでしょう。
リゾート地のお土産物屋さんには、大体その土地独自の柄の入ったビーチサンダルが安価で売られています。それを買って部屋用に使い、その後は自分のお土産として持ち帰るのもいいですね。
また、軽くてスペースを取らないビーチサンダルはお土産にも最適。
私もハミルトン島から日本に帰国する時は、お土産にたくさんハミルトン島のロゴマークが入ったビーチサンダルを買って帰りました。日本にはない海外のデザインと、実用性もあるのでとても喜ばれました。
ベトナムを旅行した際には、仲良くなった現地の人からお土産としてベトナム風草履をもらった事があります。
民族的な柄の鼻緒にゴザのような素材が何とも素敵。履いていても気持ちよく、旅行の際の部屋履きとして重宝しています。
東南アジアではビーチサンダルや草履は、街中でも普通に履いている人が多かったです。高温多湿な場所ではビーチサンダルや草履は履き心地がいいのでしょう。
ニューヨークに行った時には、空港で花柄にNYの文字の入ったおしゃれなビーチサンダルに遭遇。一目惚れで自分用のお土産として買いました。暑い宮崎ではビーチや川に行く時によく使っています。
考えてみると私は、ビーチサンダルも下駄も草履も結構使っていたなと気づきました。
現在は、ビーチサンダルと言っても形も様々でおしゃれな物もたくさんあります。
飾りが付いた物やヒールがあるものなら、夜のレストランでサンダル代わりに履いても大丈夫でしょう。
そして、ビーチサンダルと同様に下駄や草履も鼻緒の柄がポップな物やヒールのある下駄など洋服にも合うおしゃれな物がたくさんでています。
私は夏だと浴衣を着たり、日常でも裸足が好きで洋服でも下駄を履いて出かける事があります。日田の下駄屋さんは、冬でも足袋ソックスを履いて1年中下駄を履いているそうです。
下駄や草履は外反母趾防止や冷え症の改善など健康にも良いと言われていて、下駄を履き慣れると靴は履けなくなるのだとか。
皆さんも暖かくなってきたら、ビーチサンダルの元祖で、日本の誇るべき伝統工芸の下駄や草履を履いてお出かけしてみませんか?
中学生時代から英語を話せるようになる事に憧れ、外国語短大へ進学。その後イギリスへ留学するも英語が話せず落ちこぼれの生徒に。英会話のトレーニング(カランメソッド)を受け英会話が上達。帰国後、夢だったツアーコンダクターになる。渡航国約35カ国 年間200日以上を海外で過ごす。その後オーストラリアにワーキングホリデーで渡り、オーストラリアにあるハミルトン島のリゾート会社に就職。その後日本に帰国し、京都のホテルやゲストハウスなどでの経験を経て、地元宮崎にUターン。現在は地元宮崎で、英会話教室及び、単位制、通信制の高校で英会話を教えている。
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