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嘘つきがノーベル賞作家に?

World Lifeな生活
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あなたは自分の仕事に、語学が役立った経験はありますか?私は幸い何度か。

最も思い出深いのは、スペイン語と英語の読書が中高生の指導に役立ったことです。

嘘つき癖があり、どの先生も指導に手を焼いていたお子さんの担任になりました。

「嘘はダメだ、いけない」と諭す、脅かすだけではどうにもなりません。

もっと子供の気持ちに響くようなやり方がないか…

ときっと頭のどこかで探していたのだと思います。

当時たまたまスペイン語検定挑戦の時期で、南米コロンビアのガルシア・マルケスを何冊か読んだんです。

今ちょうど話題の「百年の孤独」を初め、英語版と比べながら少しづつ気楽にいくつか読みました。

そのうちの一つ、「Vivir para contarla / 語る為に生きる」という彼の自叙伝を読んでいた時ハッとする記述にであいました。

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…私は少年時代には嘘ばかりつく子だった。親や教師に見放されて、私自身もどうしていいか分からず落ち込んでいたようだ。

“The child is dying”…they said…about me, because I ate very little,,,because the things I recounted seemed so outrageous that they thought they were lies…
私は幼い時周囲の大人達から、食は細いし…とんでもない事ばかり口にする嘘つきですぐに死ぬだろうと言われていた。

I learned only years later that Dr.B. was the only one who had defended me with a wise argument:”Children‘s lies are signs of great talent.”
何年も経ち初めて知ったが、B医師だけが次のような賢い見方で私を弁護したらしい。「子供の嘘は偉大な才能の印だ」と。


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嘘をつくことは、普通良くないとされるだけです。でもガルシア・マルケスは嘘を想像力の証とする見方に幼少期に救われ、後に作家になる道さえ開いたのかもしれません。

私は「そうか….これだ!」と思い保護者も交えた面談で、このセリフを頭にその生徒に話しました。

「ある国に嘘つき少年がいてね。誰からも怒られたそうだ。でも一人だけ近所に味方の大人がいてね…君は想像力が豊かなんだ。それはすごい。でも大事なのはそのすごい力をどう使うかだ…って、弁護してくれたんだって。その子はやがて、南米のコロンビアという国のノーベル賞作家になったよ。」

幸い、この意外な言葉はその生徒の心に響いたようで、保護者の方からも「叱られると思ったのに何だか誉められました」と感謝され、教師としては冥利につきました。

この指導のせいだと断定はできませんが、その後、生徒君の行動はとても落ち着いたようでした。

私も、その時以来、マイナスのコトでも何かプラスが見えるっていう思いが強いです。

あなたも、英語の学習や読書がお仕事等色々な場面でお役に立ってくると良いですね。

See you next time,
Jiro

追伸1
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⬜︎引用箇所のスペイン語原文
Sólo años después me enteré de que el doctor era el único que me había defendido con un argumento sabio: «Las mentiras de los niños son señales de un gran talento».P107/596

(以下英語との対応)
Sólo años después
only  years  later

me enteré de que
I understood that  

el doctor era el único
the doctor was the only

que me había defendido
who me had defended

con un argumento sabio:
with a argument wise:

«Las mentiras
«The lies

de los niños
of the children

son señales
are signs

de un gran talento»
of a great talent»

<英語版>
日本語で内容を理解した上で今度は英語で理解してみる☆
↓ ↓ ↓
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