前回は、ダイナーでブレックファストを注文する際、玉子の調理法が色々ありますよ、というお話でした。今回は、他にダイナーで食べる朝ごはんで、ちょっとアメリカらしい、オススメメニューをご紹介します。
まずは「エッグ&ステーキ」
このメニューは、大概どこのダイナーにもあります。最初見たとき、私は大笑いしてしまいました。朝から、玉子とステーキをペアで食べるって、一体どういう了見?って。でも、アメリカに慣れてきたら、私も普通にオーダーするようになりました。(笑)
そしてハンバーガー
これも、朝から食べるかな、と思うのですが、結構いけます。(笑)ただ単にハンバーグを挟んだだけのものから、それにベーコンを挟んだり、とろけるチーズや、アボカドやローストオニオンを載せたり、バーベキューソースにしたり(通常はハインツのトマトケチャップがついてきます)
そして、ちょっと栄養が、野菜が足りないと思う人には、レタス、トマト、オニオンとフレンチフライがついたデラックスがお勧め。
あまり肉肉しいのはちょっと、と思われる方には、ターキー・バーガー、ベジ・バーガーなんもあります。お店によっては、サーモン・バーガーがあるところも。
もちろんハンバーガーの焼き方は、ステーキと同じように、レアやミディアム、ミディアム・レアなどいろいろ頼めます。ただ、これは老婆心ですが、アメリカでは、サニテーション(衛生処理上)の問題もあり、ハンバーガーをレアで食べると言う事は、あまりないようです。
これは日本と大きく違うところなので、ぜひ覚えておいてください。
あと、ハンバーガーに挟むトッピングも、多少の追加料金でいろいろ付け足してくれます。ハンバーガーの大きさが、結構半端ないので、それに、この地でこそのトッピングをいろいろ試してみると、アメリカらしさがグッと味わえるかも。
付け合わせのフレンチ・フライは、これは日本で言うフライド・ポテトの事ですが、なんだかアメリカでは、フライド・ポテトと言っても通じないです。フレンチ・フライといいます、不思議ですが。
このフレンチ・フライは、$1とか足せば、サブスティテュート(その代替品)として、スイートポテト・フライやオニオン・リングにも変えてくれるそうです。
女子が好きなのは、やっぱりフレンチトーストとか、ワッフルとか、パンケーキとかかしら。フルーツを乗せたり、ホイップクリームを乗せたりしてもらうのもよし。
ただ、ダイナーでは、メープルシロップと言うものが出てきますが、これは本物のメイプルではありません。高級なカフェに行かないと、本物のメイプルは出てこないかな。ウェイターさんに特別に、蜂蜜を頼むことはできます。ハニーは、通常追加料金はないです。
そうそう、今日の最後に、「フライドチキンとワッフル」って言う、しょっぱいものと甘いものを組み合わせた、絶妙なるコンビネーションがありました☆これはアメリカっぽいかもしれません。ぜひぜひ、ニューヨークでいちど試してみて。
それではまた来週♫
Kayo
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。