テレビ朝日の番組「池上彰そうだったのか」を見ました。それによると
アフリカ諸国の発展がすごいらしいです。
信じられない程のIT化。スマホに直接チャージし支払うシステムが普通。マサイ族が家畜をスマホで普通に売買。そもそも銀行も電話線や電柱もないのが、もっけの幸い。
つまり後進国の弱みの強み化。
このように先進国がとった発展段階を跳ぶことをleapfroggingと言う…。
(先に行く者の背中をピョンと飛び越えて行くイメージでしょうか。)
次に環境保護が徹底。ケニアでは2013年からポリ袋製造使用禁止。違反には450万円以下の罰金か4年以下禁錮。電気は9割が再生可能エネルギーで、そのうちほとんどが地熱発電と…
(日本じゃビニール袋、罰金つけてまで禁止はあり得ない感じ。)
次に人口動態が明るい。2050年に世界人口の4分の1はアフリカ人になると予測。現在平均年齢18才(日本は48.4才ー2023)
近い将来欧米から英語に堪能な大卒、院卒生が帰国し、国を率いるだろうと,,,などなど
あまりに明るい未来ばかりが描かれているようなので、まてよと思い確かめてみたんです。チェック用情報源は2つ。
まずは、「The World Bank(世界銀行)」のサイトの記事。世界銀行は普通の銀行ではなく、途上国支援や開発技術援助を行う機関だそう。
これをみると、すごい進歩の様子がより具体的に分かります。例えば
Across Sub-Saharan Africa, phones now act as banks for millions of Africans
(サハラ砂漠より南部では、スマホが今何百万人ものアフリカ人の「銀行」だ)
who cannot even dream of opening a traditional bank account.
(彼らは普通の銀行口座を持つことなど考えられない)
With the touch of a button, small farmers can find out how much they should be charging for their crops.
(ボタン一つで小規模農民でも穀物売却の相場がチェック可能だ)
People can buy solar energy using a phone,
(人々はスマホを使ってできる、太陽エネルギーの購入や、)
get their hearts examined in rural Cameroon using a medical tablet,
(カメルーンの片田舎ではタブレットを使っての心臓医療、)
or get blood delivered by drones in Rwanda.
(ルワンダではドローンで輸血用血液をもらうコトが)
(あれ?やっぱり明るいだけの未来?しかも2017年にもうこうだったのか!)と思いかけたら、leapfrogging が全てを解決するわけではないともありました。
例えば道路・水道等のインフラはleapfrogできない。教育を受けた労働力と良い統治・政治も都合よく飛び越せないとも。
確かにそうかも。
良い政治で思い出すのが、南アだけでなくアフリカ全体のリーダー視されたマンデラ大統領の死後、アフリカ中で国家指導者達が私利私欲に走ったという話を聞いたことがあります。これがホントなら、どう考えてもアフリカ諸国の発展など望むべくもありません。
次に「Forbes」の記事も読みました。Forbesは企業・投資・技術・経営などにフォーカスするグローバルなメディア。
書かれていたのは、再生エネルギーの現実。
現在一軒毎の太陽エネルギー発電は、TVかスマホの充電がいいところと。科学技術の地道な研究・進展が不可欠とも。
これも「うん、確かに」って感じですよね。
いずれにしても存在感がぐんぐん増すアフリカ諸国。今後も英語情報でアップデートしていければ良いですね。
See you next time!
Jiro
追記:
The World Bank の記事
OPINION OCTOBER 11, 2017
Africa can enjoy leapfrog development
https://www.worldbank.org/en/news/opinion/2017/10/11/africa-can-enjoy-leapfrog-development
追記:
Forbes Newsletter
the limits of leapfrogging
https://www.forbes.com/sites/bjornlomborg/2019/10/11/the-limits-of-leapfrogging/?sh=16e7515b74b9
↓ ↓ ↓
私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員