アメリカで、よく朝ご飯を食べに行くのは、ダイナー。
アメリカ映画とかにもよく出てくるアメリカ風ブレックファーストの定番。一応レストランなんですけれど、日本語で言う、レストランよりはちょっと軽くて、カフェよりは、もうちょっとお料理がちゃんとしているって言う感じのところかな。
さて、ここでは、コーヒーとともにアメリカ風朝ごはんをオーダーしますが、玉子の調理方法がいろいろあります。メニューには、玉子3つ、なんて書いてあるだけで、それをどう調理して欲しいかは、私たちがウェイトレスさんに直接頼まなくてはなりません。
その玉子の調理方法を、今日はいくつかご紹介したいと思います☆
◯サニーサイドアップ
1番ポピュラーかもしれません、目玉焼きのことです。サニーサイドダウンと言うのもあって、そちらは両面焼いて、黄身にもしっかり火を通す調理方法です。
アメリカでは、玉子は日本と比べて非衛生的なので、完全に調理することを目的としています。オーバー・イージーなどとも呼びます。
油で焼くので、原則的にこれをフライド・エッグと呼びます。繰り返しますが、アメリカでは生玉子は決して食べてはいけません。日本のように、衛生的な処理がされておらず、サルモネラ菌が、危ないとのこと。
でも、これで困るのが、すき焼きを食べたい時・・・・。もちろん玉子かけご飯も・・・。その辺は、渡米した時から諦めています。日本へ帰った時だけのお楽しみです☆
◯ポーチド・エッグ
日本で以前エッグス・ベネディクトが流行っていたと聞きましたが、それに乗ってくる、温泉玉子の周り(白身)がもっとちゃんと固まったやつっていう感じかな。
エッグス・ベネディクトとは、丸い、ビスケットと呼ばれるパンみたいなのをトーストした上に、ポーチド・エッグを載せて、それにホランダイズ・ソースをかけたもののことです。
お店によって、このポーチド・エッグの下にカナディアン・ハムや、スモーク・サーモンが敷いてあったり、ソテード・スピナッチだったり、中にはクラブケーキが挟んであったのもありました。どれも、美味です。
ちなみに、このポーチド・エッグの調理方法は、水とお酢を半々で入れ、沸騰させた鍋に玉子を一個ずつ割り入れ、約12分。とアメリカのレシピには書いてありますが、日本のレシピで調べてみたら、お酢は大さじ2杯を水に足すだけで良いそうな。
また日本のレシピだと3分と書いてあったので、場所によって、いろいろあるのかもしれません。後で試してみましょう。
エッグス・ベネディクトは、クリーム色をしたホランダイズ・ソースがとてもおいしいですね。アメリカではよく人々が、これだけでは家庭ではできないからね、と言っていたのを思い出しますが、レシピさえあれば、普通に家でもできそうな気がするけれど。(笑)
フランス料理のソースだそうですが、フランス人がオランダ風に作りたかったので、オランダ風ソース(Hollandaise sauce/ オランディーズ・ソース)と名付けたのだとか。私は英語読みしてしまうので、ホランダイズ・ソースと呼んでいます。
ホランダイズ・ソースのレシピは、まずバターを適量電子レンジで溶かしておく。玉子の黄身だけを3個分、それに塩少々、マスタード、レモン汁、カイエンペッパーなどブレンダー高速で約5秒泡立て、そこに溶かしたバターを流し込んで混ぜる。
なるほど、5分でできると書いてある。ふむふむ、やっぱり出来そうなので、今度やってみます。
さて、玉子の調理法へ、話を戻します。スクランブルエッグ。これは日本でもお馴染みだと思います。それから、各種オムレツ。
オムレツは、具をいろいろ選ぶことができます。もちろん、最初からセットになったメキシカンオムレツ、とかイタリアンオムレツ、とかなんとなく想像のつきそうなものもありますが、自分でハムやオニオン、マッシュルームなど、トッピングを選ぶこともできます。
私はカリカリのベーコンをチョップしてもらって、それと、グリルド・スピナッチ、ロースト・オニオンなどを足したオムレツが大好きです。
こちらではオムレツと言うと普通は玉子3個で、なので大皿にどーんと乗ってくるので、1人だと結構食べきれません。となると、ドギー・バック(お持ち帰り用の小さなコンテナ)に入れてもらって、その後、一日中持ち歩くことになります(笑)。
この朝食用のダイナーが、ホテルのそばだと良いのですが。そしてこのホテルの部屋に冷蔵庫がついていれば良いのですが。
なんだかアメリカの朝食について、盛り上がってきてしまいました。また次回も追加いたします。楽しみにお待ち下さいませ。
それではまた来週♫
Kayo
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。