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「言葉の脳」は老けない?

World Lifeな生活
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海外のニュースを見ていると、日本ではなかなか出会わない話題を目にすることがあります。

今回は、そんな海外ニュースから、英語を学んでいる人にはちょっと気になる研究をご紹介します。

「もう歳だから、英語なんて覚えられないよ」

そんなふうに思ったことはありませんか?
確かに、年齢を重ねると、

「人の名前がなかなか出てこない」
「さっき何をしようとしていたのか忘れた」

なんてことが増えてきます。
では、言葉を扱う脳の働きも、同じように衰えていくのでしょうか。
ところが最近、アメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)から、ちょっと意外な研究結果が発表されました。

若い人と比べてみたら……

MITとボストン大学の研究チームが調べたのは、

17〜39歳のグループと、41〜80歳のグループ。

参加者に文章を読んだり、物語を聞いたりしてもらい、そのとき脳がどのように働くのかを調べました。

すると――

言葉を処理する脳のネットワークでは、若い人と年齢の高い人との間に、ほとんど違いが見つからなかったというのです。

一方で、記憶や問題解決、意思決定などに関係する別の脳のネットワークでは、年齢による違いが見られました。

ところが「言葉」に関係する部分では、それが見られなかったのです。

知らない言葉に出会っても

さらに興味深いことがあります。

研究では、参加者が知らない単語や、少し変わった文法に出会ったときの脳の反応も調べました。

ここでも、若い人と年齢の高い人は似た反応を示したそうです。

研究者のEvelina Fedorenko氏は、年齢の高い人でも言語を処理する仕組みに根本的な違いは見られないことを示唆する結果だと説明しています。

この研究について、MIT Newsが詳しく紹介しています。

Language skills stay strong in older adults, even while other cognitive abilities decline
(ほかの認知能力が低下しても、高齢者の言語能力は保たれる)
▶ MIT Newsの記事を読む

年を取るほど増えるものもある

さらにMIT Newsでは、これまでの研究から、言語能力の中には年齢とともに維持されるだけでなく、向上するものもあると紹介しています。
その一つが、

語彙力。

考えてみれば、私たちは生きている間、ずっと新しい言葉に出会っています。

本を読む。
人と話す。
テレビを見る。
ニュースを見る。

そうやって何十年も言葉に触れ続ければ、知っている言葉が増えていくのも不思議ではありません。

Fedorenko氏は、人は年齢を重ねても新しい言葉に触れ続けるため、語彙は増えていくと説明しています。

では、英語学習にも朗報?

ここは少し注意が必要です。
今回の研究は、
「何歳になっても英語を若い人と同じように覚えられる」
と証明したものではありません。

そもそも今回の研究では、英語学習能力そのものを測ってはいません。
ですから、
「80歳でも20歳とまったく同じように英語を覚えられる」
という話ではないのです。

それでも、
年齢を重ねれば、言葉を扱う脳の仕組みまで一緒に衰えてしまうとは限らない。

今回の研究から見えてきたのは、そんな興味深い可能性です。

「もう歳だから」は、まだ早い?

英語を勉強していて、
「昔ならもっと覚えられたのに」
「この歳から始めても遅いかな」

と思うことがあるかもしれません。

もちろん、若い頃とまったく同じではないでしょう。

でも、長い人生の中で身につけてきた言葉や知識があります。

そして今回の研究では、言葉を処理する脳のネットワークそのものは、年齢の高い人でも驚くほど保たれていました。

だとしたら、
「もう歳だから、英語は無理」
と決めてしまうのは、少し早いのかもしれませんね。

日本語のニュースだけを見ていると、なかなか出会わない世界の出来事。そんな「英語がわかると、世界が広がる」ニュースもお届けしていきたいと思います。

 

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