おはようございます。
今日はワクワクドキドキしている方も多いのではないのでしょうか。
ピン!と来たアナタ,大正解です。
そう!
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)のPOOL B(東京プール)が今日始まるんですよね。
もしかすると,これを読みながら会場の東京ドームへと向かっている方もいらっしゃったりして。
うーん,羨ましい(笑)
そして,WBCというと,あのテーマソング。
TBS系列でWBCの報道の際に流れるカッコいい曲,“Separate Ways”です。
そう,あのJOURNEY(ジャーニー)の代表曲の1つです。
ところで,“journey”と言えば「旅行」ですよね。
でも他にも “trip”や “travel”もあります。
これらがどう違うのか。
あなたはわかりますか?
―Separate Ways…の意味はー
WBCのテーマソングの1つである「ジャーニー」の「セパレイト・ウェイズ」。
実は私,疑問に思うことがあるんです。
「なぜあの曲なんだろう?」と。
おそらく,あのカッコいいイントロと曲調がイメージに合ったのだとは思うのですが,
“Separate Ways(分かれ道)”というタイトルが表すように,その内容は
「自分をフッて,新しい恋人へと心変わりした元カノを思う男性の別れと未練」
の歌なんですよね。
サビの部分を見ると,
Someday love will find you
(いつか愛が君を見つけるだろう)Break those chains that bind you
(君を縛っている鎖を断ち切って)One night will remind you
(ある夜,君は思い出すだろう)How we touched and went our separate ways
(僕たちがどのように出会って,そして別々の道を歩んでしまったのか)If he ever hurts you
(もし彼が君を傷つけても)True love won’t desert you
(真実の愛は君を見捨てないさ)You know I still love you
(僕がまだ君を愛していること,わかっているだろう)Though we touched and went our separate ways
(僕たちは出会い,そして別れてしまったけれど)
と続き,最後は
I love you, girl
(恋人よ,僕は君を愛している)I really love you girl
(愛しい人よ,僕は本当に君を愛しているんだ)
のような内容。
考え方によっては,
「勝敗の分かれ道」
とも言えなくもないですが,
それでも歌詞全体を見るとちょっとイメージが違って「あら?」って思っちゃいます。
でも音楽がカッコいいから,ま,いいか!(笑)
ちょっと話は逸れてしまいましたが,この歌のグループ名は “JOURNEY”。
意味は「旅行」ですよね。
「旅行」って, 他にも “trip”や “travel”もあります。
これらって,どのように違うのでしょうか。
― “journey”―
まずは,WBCのTBSテーマソングを歌うグループ名でもある “journey”。
ズバリ “journey”は,「なが〜い旅」のときに使われます。
日本語でも,「旅行」というと2泊3日から1〜2週間の旅行という感じですが,
「旅」というと,なんとなく「長く移動し続ける」ようなイメージってありませんか?
あてもないような長い旅,そんな感じでしょうか。
アメリカの有名ロックバンド「エアロスミス」の “Amazing” という曲には,
“Life is a journey, not a destination.”
(人生は旅であり,目的地ではない)
なんて歌詞もあります。
そう考えると,“journey”のニュアンスも掴めそうな気がしませんか?
また,「旅の道中」という意味合いもあり,移動距離や移動時間を指す場合にも使えます。
“The taxi fare from the airport to the hotel is exactly 20 dollars and the journey takes about 25 minutes.
(空港からホテルまでのタクシー料金はちょうど20ドルで,所要時間はおよそ25分です。)
のように表現することもできます。
― “trip”は?―
“journey”が「長い旅」というニュアンスに対して,
“trip”は,「短い旅」という感じ。
日本語では旅行の長さを表す場合,
「一週間の旅行」のように,あえて日数を前に付けて表すことはありますが,
一般的には「旅行」って言いますよね。
「長い旅行」「短い旅行」で言葉が変わったりしないので,英語のように区別するのは戸惑ってしまいがち。
でも,英語でのコミュニケーションをするには,この「違い」を知っておくことが大切。
やはり,何度も言っているように
「日本語をそのまま英語に翻訳」はできないんですね。
“journey”は,一般的な「旅行」というイメージよりも長〜い旅。
それに対して, “trip”は,目的などがはっきりした「短い旅」という感じです。
例えば,沖縄旅行から帰ってきた人に対して,
“How was your trip to Okinawa?”
(沖縄への旅行,どうだった?)
“I’m going on a business trip to Tokyo tomorrow.”
(明日,東京へ出張に行く予定です。)
など,比較的に短い期間で,目的などイメージしやすいのが “trip”です。
日本でもよく言う,「旅行,気をつけて行って来てね!」という場合も
“Have a safe trip!”(安全な旅行を!)
“Have a safe trip home!”(気をつけて帰ってね!)
のような決り文句もありますので,覚えておくと便利かも。
― “travel”は?―
“travel”
これが一番一般的で,私たちがイメージする「旅行」にピッタリだと思います。
“trip”よりも長く, “journey”よりも短い,
“I’m going to travel abroad for 2 weeks next month.”
(来月,2週間ほど海外を旅行してきます。)
“Do you like to travel abroad?”
(あなたは海外を旅行することが好きですか。)
という感じです。
ここで,“journey” や “trip”と決定的に違うなにかに,
あなたはお気づきになりましたでしょうか?
もう一度例文を見てみましょう。
“Life is a journey, not a destination.”
(人生は旅であり,目的地ではない)
“How was your trip to Okinawa?”
(沖縄への旅行,どうだった?)
そして, “travel”は,
“I’m going to travel abroad for 2 weeks next month.”
(来月,2週間ほど海外を旅行してきます。)
よくわからない場合は,日本語訳を音読してみてくださいね。
答えは,
“travel”のみ,「動詞」として使われているということ。
“journey”も “trip”も「旅・旅行」という名詞で使われていることに対して,
“travel”は,「旅行する」という動詞として使われているのです。
もちろん,
“travel agency”(旅行会社)
“space travel”(宇宙旅行)
のように名詞として使われるものもありますが,
普段,日常的に話される会話では
“travel”=「旅行をする」という動詞
として使われますので,こちらもあわせて覚えておきましょうね。
―JOURNEYの “Separate Ways”の思い出―
JOURNEYの名曲 “Separate Ways”,やっぱりカッコいいですよね。
歌詞がそういう内容だったなんて,ちょっとアンバランスですが,そこもまたいい!
WBCのテーマ曲のイメージを持つ方が多いかもしれません。
でも,私には違う思い出が蘇ってくる曲なんです。
実この曲,遠い昔,私が中学生だった頃,
高校受験勉強をしながらいつも聴いていた曲なんですよね。
なので,テレビからこの曲が流れてくると
「暗記するのに苦労した歴史の年号」を思い出して苦笑いしてしまうのです。
苦い思い出とカッコいいWBCで“
私の心の中もSeparate Ways”
な,今日このごろなのです。
それではまた来週〜♪
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。