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NY救急車を呼ぶといくらかかる?

World Lifeな生活
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Arturo’sでの演奏の後は深夜になるので、帰りは地下鉄は使わず、カーサービスを利用しています。そんなNYのカーサービスでは、どんな方がドライバーをされているのか、何人か車中でお話してみた第二弾。

昨晩利用したカーサービスのドライバーさん、ミゲル。ローカルのニューヨーカーでした。ラティーノでブルックリン出身、在住。

30代後半くらいかな。話を聞いていると、もともとは救急車の運転手をしていたのだけれど、新しいことを学ぼうと思って、専門の学校に行き始めたのだとか。救急車の運転手と言う仕事は本当に大変なので、学業に専念するために、Lyft(リフト)のカーサービスのドライバーになったとのこと。

アメリカでは、救急車のドライバーはとても大変な仕事だと聞いていたが、やはり話を聞いていくうちに、「もうやってらんない!ってことが多すぎる!」と言う事情がわかってきた。

何しろ、ここはニューヨーク。呼ばれて、駆けつけると、90%は、オーバードース(薬物過剰摂取)か、お酒飲み過ぎの酩酊状態なのだそう。つまり、ドラッグアディクト(麻薬常習者)、または、意識をなくし動けなくなるまで飲んでしまった、酔っ払いなんだとか。バーで飲み過ぎてしまって、お店の人から緊急電話が入り、動けなくなった人を助けに行ったりもするのだそうだ。

彼の救急車ドライバーとしての資格EMT(Emergency Medical Technician)では、4種類の薬を与えることが許されていて、まず1つ目は痛み止め。2つ目は、コカインなどの麻薬をOverdose (摂りすぎ)していたときのクスリ、3つ目が呼吸困難のときのクスリ、そしてもう一つ4つ目は、アレルギー時のクスリ。命に関わる救急を要することには、投薬を許可されているらしい。

ニューヨークの救急車を呼ぶ時の値段についてニュースでやっていた。
現在は1コールが900ドル(約12万円)ですが、これがもうすぐ値上げされ、1380ドル(約186,000円)になるとの事。急病になっても、救急車は呼べないね、と言う巷の噂。日本の救急車は、全国で無料だなんて、素晴らしい国です♪

彼の家庭のことも詳しく話してくれて、17年間連れ添っている奥さんは、ブルックリンの高校時代のスイートハート。アメリカでは、高校時代のはじめての恋人と結婚するケースがとっても多いんですよね。

そんな奥さんの職業は、葬儀屋さんのディレクター。実はこの葬儀屋さんの職業、とってもお金になると聞いたことがあるので、尋ねてみたら、すごく稼いでくるって。1度葬儀の話をまとめると、チップの額がすごいらしい。

ハズバンドが救急車で、ワイフが葬儀屋さん。パンデミックの間中、ニューヨークでは、葬儀屋さんが間に合わない位、死者が連日出ていましたが、ワイフの仕事がめちゃめちゃ忙しかったので、このハズバンドはワイフの仕事をずっと手伝っていたそうです。

つまり、コロナ禍のパンデミックで、稼ぎまくったご夫婦が、ここにいた。不謹慎ながら、ちょっと笑っちゃったので、記事にしようかと思いました。

そうそう、それで、このドライバーの彼が、今学校で勉強している事は、体の不自由な子供たちのセラピスト。やはり人を助けることが好きで、心がすごく豊かになれるんだって。この運転手さんには、私のなけなしの稼ぎの中からチップを弾みました。もっともっと頑張ってほしい。素敵なニューヨーカーと出会えた、昨夜の出来事でした!

それではまた来週♫
Kayo

 

P.S.
実は、娘さんと息子さんについても話してくれていました。

15歳の娘は頭も良く、コンピューターのプログラムがとても上手なんだそう。ダンスも好きで、空手も習っているんだと。将来がすごく楽しみだって。
ピアノも弾くそうなんですが、とにかく子供たちを忙しくさせておくと変なことに目が行かないから、とお父さん頑張ってるらしい。

確かに、ティーンエイジャーの親は、アメリカでも本当に難しいみたい。見せてくれた写真での容姿は、全く普通の大人の美しい女性に見える感じでした。

4歳の息子にはプレイ・ドー(Play Dough=口に入っても安全なように作られた、粘土のようなもの)を与えて、創作をさせることを勧めているんだって。なので、バースデーやクリスマスなどのプレゼントは、本とか、レゴみたいな想像、創造力のつくものに限るそう。男の子にはまた別の期待があるのかな。

 

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