「美食の国」と聞くとどこを思い浮かべますか?
フランス?中国?
私は、ベルギーです。
ベルギーは九州と同じくらいの大きさで、ヨーロッパの中では、小さくあまり目立たない国です。が、食はもちろん街並みもとても魅力のある国なんです。
今回は、そんなベルギーの魅力をお伝えしたいと思います。
<ベルギーで食べるべきもの3選>
ベルギーで有名な物というと、チョコレートでしょう。
ゴディバやレオニダスなどは日本でも人気のチョコレートですよね。街を歩くとチョコレート専門店にすぐに出くわします。
日本だと詰め合わせセットの物が一般的ですが、ベルギーだと一つ一つ好きな物を選んで量り売りで買うのが主流。少ない量でも買えるのが嬉しい所。色々なチョコレート屋さんの食べ比べもできますね。地元の人たちは手土産としてチョコレートを持っていく事が多いようです。
日本へのお土産とするには、暑い時期は溶けやすいのでお勧めできません。ベルギーに限らず海外のチョコレートは、日本の物に比べると溶けやすい気がするので、チョコレートを買う場合は空港や最終日に買うのがいいかもしれません。
さて、チョコレート以外でベルギーの食と言えば何でしょう?
ベルギーは、フランスのお隣という事もあって、食もフランス料理に似ています。
ただ、フランス料理とは言っても、コース料理で出てくるような高級レストランではありません。
フランスでいうとブラッスリーやビストロのようなカジュアルなレストランがベルギーには多く、気軽に入れる印象です。
そして、フランスと違って英語もめちゃくちゃよく通じるし、お店の店員さんも明るくウェルカムな感じが伝わる所が多いです。
なので、フランス料理のいいとこどりをしたのがベルギー料理と言えるかもしれません。
そんなベルギーに行ったら食べてもらいたい物!
①ムール貝
日本ではムラサキガイとも言われますが、外の殻が真っ黒で中は白~オレンジ色の貝です。日本でも時々冷凍などで見られますが、やっぱり本場ヨーロッパで食べる味とは随分違う気がします。
ベルギーのムール貝は、日本の牡蠣のような感じ。大きさも普通サイズの牡蠣と同じくらいあって、身はふっくらとしていてジューシー♪
それを白ワイン蒸しで食べるのがベルギー流。
その量がまたすごくて、鍋に山盛りに盛られたムール貝のワイン蒸しがドカッとやってきます。
フォークやナイフもセットされていますが、空いたムール貝の殻をトングのように使って、ムール貝をつまんで食べるのが地元流。
あっさりとした味なので、鍋一杯あってもどんどん食べられます。そして、バケツの底にたまったムール貝のエキスがたっぷりと詰まったスープもたまらなく美味しいのです。これも殻をスプーン代わりにして飲んだり、パンにつけて食べても美味です。
思い出しただけでも食べたくなってきました(笑)
②ベルギービール
ベルギーはワインもありますが、やっぱりビールの国。種類が豊富なのがベルギービールの魅力です。それぞれ銘柄ごとに専用のグラスがあって、そのビールをベストな状態で飲める形になっています。どんなグラスで出て来るかもベルギービールの楽しみの一つ。
そして女性にもおすすめのビールがいっぱいです。
さくらんぼのビールや木苺のビールなど味も甘めで、色もピンクや赤色でかわいくカクテルのよう。ビールの苦みが苦手な人やお酒が苦手な人にも飲みやすいビールです。
③コロッケ
「コロッケ?ベルギー?」って思いましたか?
私も行くまでは知らなかったのですが、ベルギーの名物料理とも言えるものがコロッケ。ちなみにコロッケはフランス語でcroquette。
もともとはフランスから来たようですが、私はフランスでコロッケを見た記憶はありません(笑)
日本でコロッケと言うと、ジャガイモにひき肉を混ぜた小判型の物が一番定番かなと思いますが、ベルギーで言うコロッケは、日本だとカニクリームコロッケが近いと思います.
細長い俵型でクリーミーな小エビのコロッケです。レストランで食べると美しく盛り付けられ、トマトベースのソースの上にのせられたおしゃれな一品でした。濃厚な味とクリーミーさは日本では味わえないものだと思います。
<街はまるで屋根のない美術館!>
ベルギーでの観光地と言えば、首都のブリュッセルでしょう。
ブリュッセルは世界で最も美しいと言われる広場「グランプラス」や、世界三大がっかりの汚名がある「小便小僧」など見どころも多い街です。
ですが、私がお勧めしたい街は「ブルージュ」です。
北のベネチアと呼ばれ、旧歴史地区全部が世界遺産になっている中世の街並みをそのまま残した美しい街です。運河が張り巡らされた街には,栄華を極めた中世の歴史的建造物が立ち並び、「屋根のない美術館」と称されるほどです。
旧市街中心部は歩いて回るのがお勧め。石畳の所が多く歩きにくのですが、それもまた趣があって良い物です。
それに、歩くと細い路地に美味しそうなチョコレート屋さんがあったり、伝統工芸のボビンレースのかわいいお店を見つけたりと歩かないと見つけられない楽しい発見があるんです。
歩くとき女性の方はヒールはお勧めできません。疲れるという事もありますが、石畳の溝にヒールが挟まり足を挫く恐れがあるからです。お客様で結構足を取られる方が多く、低いヒールでも細い場合は引っかかるので注意が必要です。
ベルギーに限らず、ヨーロッパの古い街並みが残るところでは古い石畳がそのまま残っている所が多いので、ヨーロッパは歩きやすい靴かどうしてもの場合は太いヒールを履きましょう。
ブルージュの中で私の一番のお勧めは「愛の湖公園」。日本語だと何だかすごい名前の公園ですが、中心部とは打って変わって静かで、背の高い木々が茂り、運河に続く湖には白鳥が優雅に泳ぐ、平和で心が清らかになるようなそれは美しい場所なのです。
この公園の隣には、ベギン会修道院があり、ここは、オードリーヘップバーンの「尼僧物語」の舞台にもなった場所です。修道院のお庭は入る事ができるのですが、とっても静かで凛とした空気が広がっています。
愛の湖公園は、中心部からやや離れているので、馬車を利用するのもお勧めです。古い街並みの中をぽっくりぽっくり馬車に揺られると、きっと中世にタイムスリップしたような気分になるでしょう。
どうでしょうか?ベルギーの魅力が伝わったでしょうか?
ヨーロッパの中では目立たないベルギーですが、見どころいっぱい、美味しい物いっぱいの国なのでチャンスがあればぜひ訪れてみてくださいね。
ベルギービールは日本でも手に入るのでこれを機に試してみるのもいいですね。
中学生時代から英語を話せるようになる事に憧れ、外国語短大へ進学。その後イギリスへ留学するも英語が話せず落ちこぼれの生徒に。英会話のトレーニング(カランメソッド)を受け英会話が上達。帰国後、夢だったツアーコンダクターになる。渡航国約35カ国 年間200日以上を海外で過ごす。その後オーストラリアにワーキングホリデーで渡り、オーストラリアにあるハミルトン島のリゾート会社に就職。その後日本に帰国し、京都のホテルやゲストハウスなどでの経験を経て、地元宮崎にUターン。現在は地元宮崎で、英会話教室及び、単位制、通信制の高校で英会話を教えている。
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