私は今年 67歳。多分あなたより年上でしょう。
日本語で「年寄り」と言えば、少し悪い印象かもしれませんが、実は「年寄り」が語源的には常識と真逆みたい。
なんと老人は生命エネルギーに満ち溢れていることになるらしいんです。
どういうことでしょうか?
今回は年寄りつながりでw senior以外に, sane, saintなども。
さてsenior(スィニア/年長)のDNAはSAN(サン)で意味が<生命エネルギー>だそうです。生命エネルギーゆえに長生きしているのだと。そこでもう一歩踏み込んでみると…
senior の前半sen-にSAN <生命エネルギーへの繋がり> 後半のiorは(ラテン系)比較級。発音は多少変化していますがが、意味的には全体で(生命エネルギーが増す→年長)となりそう。
平均寿命がきっと短かった太古では、稀な老人は生命エネルギーの保持者と思われたのかも。
SAN(生命エネルギー)→ sen + ior 比較級(より~)→ senior (年長の)
senior関連で、英語のsir (サー/男性への敬称)は、このseniorが縮まった形と言えそう。
ちなみに、他の言語でも男性への敬称は「年長者」から由来しているみたい。
スペイン語のseigneur(セニョール)、イタリア語signor(スィニョール)など。またフランス語のmonsieur (ムシュー)は mon (私の) +sieur(←sir) だそう。
<例の諺が怪しい?>
SAN→ sane(セイン、正気・健全な)生命エネルギーが健全さや正気の元だと考えられたのかも。
「健全」というと、超有名な格言「健全なる精神は健全なる身体に」がありますね。
私はこの格言を聞くたび違和感があったんです。現実とずれ過ぎじゃないかと。体が立派でも心が病むとか、実例は山ほど…それで今回調べて分かった意外なコト。
元々はラテン語の諺らしいです。「健全」は英語のsaneにあたる語が使われていたよう。で、意味は
「健全なる精神は健全なる身体に」ではなく「健全なる精神は健全なる身体に宿れ」だったようです。
つまり「(実際は違うが、そうだといいな)が本当の意味。「…宿れ」があったのが本当。
それがいつの間にか消えたため健全な心というものは健全な体にある、という意味に変化したんですね。結局「心健全イコール体健全」みたいな感じは省略から生まれた大きな誤解ということになります。
DNA、SANの話に戻ると…
SAN→saint (セイント「聖人」)音は少し変化しています。
太古の人は聖人の存在も奇蹟の力など、やはり生命エネルギー由来と考えたのかも。Sacred (セイクリッドゥ)「神聖な」も同じ仲間です。
<あなたへの贈り物>
繰り返しになりますが、seniorの語源が生命エネルギーなのは、健康や長寿が希少価値だったからかも。
現在では事情が多分別。でも私はこの語源にやはりパワーをもらいましたw
あなたもこの語源スパイスが入用な年齢でしょうかw
冗談はともかく、今回最後にあなたに伝えたいのは、Gandhiの言葉。
Live as if you would die tomorrow.
(明日死ぬと思って生きろ)
Learn as if you would live forever.
(永遠に生きると思って学べ)
私はこの言葉にとても惹かれ、卒業生によく伝えました。意識の高そうな
あなたはもう知っていたかも。
随分意味深なようですが、「生きるのも学ぶのも、ホントは普通の
時の流れを超えてる」とでも言っているのかも。
いずれにせよ、この言葉の意味を噛みしめつつ生きたいですよね。
See you soon!
Jiro
追伸:
「健全なる精神は…」元のラテン語
Sāna(健全な) mēns(精神が) in(=in) sānā(健全な) corpore(身体に) sit(宿れ).
sitが「そうであれ=should be」の意味。
ネイティブにこの諺知ってる?と聞けば、会話になる(かな?w)
私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員