Hello everyone
Noriです!
テキストでお伝えしている、海外に住んで分かる「日本人が凄い理由」
今回の凄いは、「日系移民が凄い!」
もちろん日系移民も日本人ですから、彼らがいかにすごいかというのを自慢するのは、同じ日本人を自慢するのと一緒ですから、いいと思います。
今回、日系人の話をしたいと思いますが、特にアメリカに渡った日系人。私はカルフォルニアに住んでいましたので、いろいろな日系人と会う機会もあるし、話を聞くこともあります。
とにかく成功者が多いんですね。医者とか弁護士とか、そういう仕事に就く人が非常に多い、大学教授とかね。
なんとですね、最初に日系人がアメリカにやってきたのは、ほとんどが農民なんです。それも貧しいところから。要はもう食べられないので。
当時、あまり良い言葉ではないんですけど、「棄民(きみん)」と言われていました。ブラジル移民もそうなんですけど、人数が多いから食べられない、口減らし、そういうことで送られていったんですね。
そしてハワイとかカルフォルニアにたどり着くわけですが、そこで彼らはものすごくよく働くわけですね。それであっという間に白人たちを追い抜いて、お金も稼ぎ、土地も広げていくと。
最初は労働力として雇われたんですが、安い賃金でとにかくよく働くと、それで重宝されるわけですね。それがだんだん力をつけてくると。
他の移民たちも来ていた中で、他の移民との大きな違いは、日系移民は貧しい農家であっても「学問を大切にした」ということです。
だから子どもたちに勉強をさせるんですよ。これはね、他の国にはないですね。
アメリカに来た人たち、白人でもヨーロッパで食べていけなくなった人たちは、だいたい農民が多かったんですね、または宗教で弾圧された人とか。
ですからあまり教養もなく、本当に食うや食わずの生活をぼちぼちやっていたんです。
でも日本人の場合は違う。あっという間に農業は成功するし、子どもたちは学校に行かせて、めちゃくちゃ勉強させるから成績も良くて。みんな医者とか弁護士などの資格を取らせる。
だから2世の時代から、もうみんなアッパークラスの人たちになってしまうんですね。
私が会社員の頃に英語を教わっていた先生がアメリカ生まれの日系3世でしたけど、そのお父さん(2世)は医者だと言っていましたね。彼女自身もUCLA出身の、とても優秀な日系の方でした。もう、みんなそんな感じなんですよ。
ハワイでも医者とか歯医者とか、日本の名前の人が多いですしね。日本人すごすぎて、空港の名前まで日本人の名前になっている。ホノルル空港はイノウエ空港になったし、ハワイのコナ空港もオニヅカ空港になったりね。
みんな親は農民として行っているんですが、子どもたちはすごい。軍に入れば軍でものすごい活躍すると。
この日本人のすごさを支えるのは、先ほど言ったように「勉強熱心」であること。勉学が苦にならない。
そして「勤勉」であること。農業だろうと軍だろうと、「これをやれ」と言われたら、時間に関係なくどんどんやる。
これは前にも言ったかもしれませんが、「働くのが好き」というのは神道の教えなんですね。
神道の神様は、神話の中でもはたを織ったり、畑を耕したり、魚を釣ったり、山に獲物を取りに行ったりと働くんですよ。神様でも働くんだから人間が働くのは当たり前じゃないか、というのが日本人の感覚。
一方で西洋人、つまりキリスト教の場合は、アダムとイヴが約束を守らず、「食べちゃいけない木の実」を食べたことで、エデンの園を追い出され、そこで働かなければならなくなった、つまり働くことは「罰」であると。
ですから、子供も産まないといけなくなって、子どもを産むとき陣痛って痛いじゃないですか、あれを英語で「labor pain」と言います、「労働の痛み」。それくらい神が罰を与えていると。
だから西洋では、無痛分娩、帝王切開が非常に多いんですね。
痛みはなるべく感じたくないわけです。本当はその痛みが、健康な子どもを産むためには良いことだと今では分かってきたんですが、とにかく痛みは、「神からの罰」なんで、なるべく省きたいということなんですね。
特にアメリカでは、分娩の際に「痛みを消す」いろんな方法が発達しているんですね。
私も最初の子はアメリカで生まれてますから、その辺りよく知っています。
いずれにせよ、日本人は「働くのが好き」「苦にならない」そして「勉強する」。そりゃ成功しますよね、嫌でも。だからみんな成功しちゃう。
その後、アジア系の移民たちがそれを真似したんです。アメリカで成功するには「勉強して医者か弁護士になる」のが一番いい、と。日系移民がお手本を見せたから、もう必死ですよ。
ベトナム系も、中国系の移民も、アメリカに行ったらまず良い大学に入り、医者か弁護士を目指す。それが一発逆転の唯一の方法なんですね。
肌の色では白人に勝てないし、運動では黒人に勝てない。だから「頭」で勝負するしかない。
資格を取ってトップに行くには、医者か弁護士になる。これが差別の中で生まれた一発逆転の方法。そしてそれを最初に実現したのが日系人だったわけです。
それができているのは、ユダヤ人くらいですね。あとはなかなか。
ヨーロッパ系でも、イタリア系や南欧の温かい地域の人たちは、だいたい悪い方に行きやすいですね。麻薬やったり、ドンパチやったりね。黒人もそういう人が多い。
がんばってるのは、ドイツ系や北欧系の移民たちは、他の地域に比べてインテリな人がが多いですね。アングロサクソンの中でもプロテスタントの人は規律が厳しいので。親も厳しいし、勉強するし、時間や約束も守る、というのができる人たちなんですね。
まあだいたい、ヨーロッパでも温かいエリアで、カトリックのところは本当にゆるいですね。ブヨンブヨンしてる。
ただ、そういうゆるい感じが好きな日本人には合うんですけどね、私みたいに(笑)「まあいいじゃない、適当で」という感じの人は、イタリア、スペイン、ポルトガル、ブラジル、メキシコ…住んだことはないけど、行ってみて「あ、合いそうだな」と思いました。
キューバにも行きましたけど、緩い感じでね、みんなリラックスしてて、貧しいけど楽しく踊ってる。アフリカも行きましたけど、なんか非常に合いましたね。
逆にドイツとか北欧に行ったときは、綺麗だし気持ちいいけど、ずっと住むには日本とあまり変わらないというか、ある意味日本より規律は厳しいくらいでね、ちょっと住みづらいなって思いましたね。
と、話が少し逸れましたが、日本人はいかにすごいか。移民してもバリバリ活躍し、めちゃくちゃ尊敬される。
南米の移民もそうです。大統領にまでなった人もいます。出世しすぎてやっかまれて、チリの大統領で捕まった人もいましたね。悪いことをしたわけではないようです。名前はちょっと忘れましたが。
とにかく日本人は、移民してもすごい活躍をする。
それは「勉強の大切さ」そして「労働の大切さ」をよく知っていて、貧しい農民であっても教養を仕込まれていたんです。
農民でも読み書きできて、能やお祭りや芸術、文化が、田舎の町にもそういうものがあったんです。寺子屋で学んでいましたからね。
明治維新で活躍した人たちも、元は農民出身が多いんですね。でもみんな読み書きができて、蘭学を学んでいたりして、それを英語に置き換えて今度は英語も話せるようになる、すごい人たちだったんです。
そういうわけで、私たちの中にはそういう遺伝子が組み込まれています。
ぜひ、自信を持ってください。
それでは、また次回。
See you later !
昭和37年8月5日、福岡市博多区生まれ。26歳で渡米。飛行学校に入るが英語ができないためアメリカ人の教官から「帰れ」と言われながらも、ノルウェー人の教官に救われ、3ヶ月で英語ペラペラになる。あまりに英語が話せるようになったので、1年後にはアメリカ人を教える飛行教官になる。その後、全日空の同時通訳を務め、武蔵野学院大学准教授、名古屋大学理学部外部講師や、海上自衛隊将官トップマネジメントセミナー講師等も務める。自身が主催した「本城式英会話スクール」の受講生は1万人を超える。生い立ちから、現在に至るまでの詳細、また著書、講演履歴等はこちらから

