おはようございます!
木曜日のCozyです。
海外のレストランなどで、
“Anything to drink?”
(何か飲み物は?)
と聞かれて、
“Just water, please.”
(お水だけでお願いします)
と言う、というのを聞いたことがあります。
とりあえず、「今は水だけでいいです」ということだと思いますが、そこで店員さんに
“Still?”
と聞かれることがあるんです。
そう言われた場合、あなただったらどう答えますか?
もしかして、「【まだ】他にもあります?」と聞かれてると思います?
それ、ちょーっと違うんですよ。
―まだ他にも注文が!?―
日本のレストランなどでは、何も注文していなくてもお水をだしてくれるお店が多いですよね。
でも海外では、注文しないとお水が出てこないレストランもあります。
たとえば旅行中に立ち寄ったアメリカのレストランで、
“Anything to drink?”
って聞かれたとします。
“Well, any recommendations?”
(何かおすすめあります?)
なんて言えたらいいんだけれど、言えないし、どんな飲み物があるのか
ちょっとゆっくりメニューを見てから考えたい、と考えて
“Just water, please.”
(お水だけお願いします)
のように言うことって結構あるあるなんですよね。
そんなときに店員さんから、
“Still?”
なんて聞かれたらどうしましょう…
(え、stillって「まだ」っていう意味だから…まだ他にも注文あるかって言われてるのかな?)
って考えて、
“No. That’s all.”
(いいえ、それで全部です=他にはありません)
なんて答えてしまう人もいるかもしれません。
でも、それでは店員さんはきっと、
「???」
となると思います。
なぜだと思います?
この映画のシーンを見て、“still”が何を意味しているのかわかりますか?
1分24秒から7秒間だけでいいので見てくださいね。
― “still”は「まだ」だけじゃない―
この映画の主人公は英語が苦手なインド人女性。
にもかかわらず、ニューヨークに暮らす姉から姪の結婚式のお手伝いを頼まれ渡米し、
苦手な英語のコンプレックスを克服して自信を取り戻していくという映画「マダム・イン・ニューヨーク」のワンシーンです。
カフェで店員さんから、
“Anything to drink?”
(何か飲み物は?)
と聞かれた主人公は、
“Water.”
(お水)
と答えます。
すると店員さんは、
“Still or sparkling?”
と聞き返します。
意味がわからない主人公は、
“Only water.”
(お水だけ)
と答えるのですが、店員さんは呆れたような表情で、また同じ質問を繰り返します。
お水が欲しいって言ってるのに、いったい何を聞いているの?
さて、ここでヒントです。
“sparkling” と聞いて、何か思い浮かびませんか?
そう、スパークリングワインやスパークリングウォーターです。
もうおわかりでしょうか?
実は、炭酸水がいいのか、それとも普通のお水がいいのかを聞いていたんです。
炭酸水を “sparkling water”というのは私たちも馴染みがありますよね。
でも「普通の水」って英語にすると…
“normal water”?
と思いませんでしたか?
それでも通じるとは思いますが、「正常な水」、つまり異常のない水とも受け取ることができ、ちょっと意味が曖昧になってしまいます。
実は、英語で「普通の水」は “still water” と呼ぶんです。
でも、どうして普通のお水が “still” なのでしょう?
“still” と言えば「まだ」という意味と考えますよね。
でも、他にも
「動かない」「静止した」
という意味があるんです。
炭酸水は泡がシュワシュワして「動いているイメージ」。
ですが、普通のお水は泡が立たず、「静かな状態」。
「静かに止まっている状態」、だから “still water” と言うんです。
―スチール写真の「スチール」って?―
“still”=「静止した」「動かない状態」を覚えるのに参考になる、もう一つ聞いたことのある言葉があります。
それは、映画やドラマ関連でよく聞く「スチール写真」。
あの「スチール」、英語でどう書くと思いますか?
「鋼鉄」を意味する “steel” だと思いませんでしたか?
実は、こちらも “still” なんです!
英語では “still photo” と言います。
写真は動画のように動かない、つまり静止した画像だから “still”。
普通のお水も、スチール写真も、同じ「動かない」という意味から来ているんですね。
それにしても、たった一つの英単語に、こんな意味があったなんて面白いですよね。
今度海外で “Still or sparkling?” と聞かれたら、
“Still thinking!”
(まだ考え中!)
なんて答えてみたくなりますね(笑)。
それでは、また来週~!
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。







