今日は、新たに執筆者になられる今村二朗(いまむら・じろう)さんの紹介を簡単にさせて頂きます。
現在のお仕事
今村さんは、定年退職後、以前勤務されていた中高一貫校の特別選抜クラスで英語を教えておられたり、洋書から得た着想をもとに論文を執筆されたりしています。
学校では「英語を英語で教える」というポリシーを持って、英検対策や、受験対策の英語を教えていて、そんな教え子の中で、先日、中学1年の生徒さんが英検1級に合格されました☆
中学英語の文法の付録で英語に触れる??
今村さんの英語との出会いは、一般的によくきく、幼少期に見た海外のテレビや映画、音楽という感じのものではなく、小学6年の時、お兄さんが読んでいた少年雑誌についていた、『中学英語の文法の付録』でした。
付録を読む中で、「can」は「できる」、「must」は「しなければならない」という意味を表せることができる、という言葉自体に興味を持ち、自分で英文を作って楽しんでいました。当時まだ英語の授業は中学校からでしたので、学校で英語を学ぶ前に、小学生の頃から、すでに英語に触れていました。
※映像や音からではなく、「言葉」から英語に興味を持った、という方のお話は初めてききました。
チョムスキー / 変形生成文法
中学で英語の授業を受けますが、今の様な英文を日本語に訳す、ということはなく、教科書に日本語の記述自体がなかったようです。
ただ、先生がチョムスキーの「変形生成文法」を使って、文法は日本語で詳しく学べました。
中学3年の時、英語スピーチコンテストの県代表になり、全国大会に行った際に、全国から集まった人たちと接することで、もっと広い世界をみたい、留学をしたい、という思いを強く持ちました。
高校1年生の時に、3年までの教科書を買う
留学の手段として、AFS(アメリカンフィールドサービス)の試験を受けようと、ひたすらに英語の勉強をするも、ある条件に合わず、受験できなかった、という苦い経験をお持ちです。
しかし、その後も英語に対する熱は冷めず、高校1年生の時に、3年生までの英語の教科書すべてを買って、自分で勉強をする、ということをやっていました。
英語以外の言語も
そんな高校生の時から、英語を勉強するうちに、英語以外の言語、ギリシャ語、ラテン語、ドイツ語、フランス語等にも興味を持ち始め、そんな「語学」「言葉」を通して、西洋に興味を持つ様になりました。
その頃には、テレビの英語に関するインタビュー番組もあり、その中で、歴史家 / トインビーや、未来学者 / アルビン・トフラー等に興味を持ち、その書籍を読むことで、西洋文化を感じるようにもなりました。
次回
そんな、「言語」「言葉」や「書籍」から、英語や海外へ興味をもつようになった今村さん
後に、留学、予備校講師、学校の先生、と英語人生を歩んでいく様子、また学校の先生をしている中で、英語検定1級、フランス語検定1級、ドイツ語検定1級、スペイン語検定1級を取るに至ったお話など、語って頂いたインタビューを、次回からお届け致します。
お楽しみに☆
私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員