【World Life】とは?
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事件!ホテルでお客様にFu◯k!

World Lifeな生活
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ビジネスの場面で英語を使う場合、「この英語、相手に失礼じゃないかな?」「私の英語あってるかな?」と気にしている人がよくいます。その気持ち、よ~く分かります!私も気にしてましたから!

そんな人たちへ、今回は「え、こんなのでいいの?」ときっと気持ちが軽くなる私の失敗談をお伝えします!

G’day mate!

オーストラリアへワーキングホリデーで行っていた時の事です。世界遺産にもなっているグレートバリアリーフの中にあるハミルトン島という島で働く事になりました。ハミルトン島はホワイトヘブンビーチやハートの形をしたサンゴ礁「ハートリーフ」にも近く、日本人にも人気のリゾートアイランドです。

私は、その島の中にあるホテルのフロントスタッフとして働き始めました。メインの仕事は日本人のお客様の滞在中のサポートです。なので、接客するのは大体日本人のお客様なのですが、フロントスタッフでもあるので、フロントが混んでいる時は、日本人以外のお客様もチェックインやチェックアウトをしたり、部屋からの電話を取ったりしていました。

そうなると、相手はネイティブのオーストラリア人のお客様がほとんどです。これまでもツアコンとして海外で働いてはいたものの、これまでとは立場が違います。

働き始める時に(相手はネイティブのお客様なんだから失礼があってはいけない。)(私の英語で大丈夫なんだろうか?)と不安に思っていました。

そして、初日、ドキドキしながらフロントのバックオフィスに入りました。壁には色々な注意事項やお知らせなどがいっぱい貼ってありました。その中の一つに、Don’t say~/Say~ というリストがありました。こういう言葉遣いをしましょうという、いわば接客用語集のようなリストです。

例えば、Don’t say:G’day mate!(オーストラリアのスラング。Hello)→Say : Good morning, sir. / madam.
Don’t say: No worries. (オーストラリアのスラング。どういたしまして。)→Say : You’re welcome. / My pleasure. などです。

それを見て「なるほど」とは思いましたが、Sayのリストに載っている言葉は私でも知っている表現ばかりでした。むしろ、(G’day mateとか使わないし…。当たり前でしょ。)と思ったくらいでした。

そして、説明を受けながらいよいよフロントへ。初日なので、他のスタッフに挨拶をして、私は少し下がった所でみんなの様子を見ていました。

すると、チェックインのお客様が来たため、フロントマネージャーがフロントに立ちました。私は(マネージャーのチェックインを見て、学ばないといけないな!)と思い、しっかり見ていました。

と、マネージャーは開口一番 ”G’day mate! How ya going?” とオージーイングリッシュ、バリバリでお客様に話しかけたのです!!! 日本語で言えば「やぁ、元気?」みたいな感じです。

(えー! さっき見たDon’t say リストは何だったの!? マネージャーがあんな言葉使っていていいの?!)と驚きました。リゾートホテルで開放的な雰囲気はあるものの、4つ星のホテルですし、部屋の値段も結構高いホテルでした。それなのに、あんな言葉遣いで大丈夫なのかとこちらの方が心配になるくらいでした。

しかし、お客様は気にする様子もなく笑顔で会話をしていました。そして、他のスタッフもDon’t sayリストに書いてあった”G’day!” や”No worries!”を連発して接客をしていたのです。それを見て、
(なんだぁ。こんな感じでも大丈夫なんだ)と少しほっとしたのを覚えています。

 ケアンズのホテル、ハミルトン島のホテル、どちらでも言われたことは、「言葉遣いに注意しなさい」ではなく、「お客様と話をしなさい」でした。すれ違うお客様でも、挨拶だけでなく”How are you?”でも “It’s a beautiful day, isn’t it ?” など一言でも付け加えて必ず会話をしなさいと教わりました。丁寧な言葉を使うよりもお客様とコミュニケーションをとり、気持ちよく滞在して頂く。
コミュニケーションがなにより大切という事なんだと思います。

事件が起こる!

仕事にもずいぶん慣れてきた時の事です。オーストラリア人のご夫婦のチェックアウトをしている時に、事件は起こりました!

いつものように、「滞在はどうでしたか?」「どこが一番良かったですか?」など会話をしながら和やかにチェックアウト作業は進んでいました。そして、お支払いの時になり、クレジットカードで支払われる事に。しかし、どうした事かカードを機械に通すも全然反応をしないのです。

何度もやり直すうちに、私は反応しない機械にだんだんイライラしてきました。

そして、つい“Oh,Fu〇k.”と呟いてしまったのです!!! 

もちろん、Fu〇kが放送禁止用語で、テレビではピー音が入る事も、言ってはいけない言葉という事も知っていました。

しかし、実際日常では男女問わずに、聞かない日はないくらいにみんな普通によく使っているのです。そのため、私も普段の生活の中でちょっとイラっとしたり、うまくいかなかったりした時など”Fu〇k“を使っていたのです。そして、それは無意識に出る口癖のようになってしまっていたのでした。

呟くほどに小さい声であったものの、言った瞬間(あ、ヤバい!)と思いました。しかし、もうどうしようもありません。恐る恐る機械を見ていた手元から顔を上げてお客様の顔を見ると…。

マンガでしか見た事のないような、目を丸くして、口をあんぐり開けた表情のご夫婦が!

(うわ~っ、聞こえてた!)(こんな表情になるなんて、本当に使っちゃいけない言葉だったんだ!)と痛感したものの、時すでに遅し。

すぐに「本当に申し訳ありません。私自身に言った言葉なんです」とお客様に言いましたが、お客様は頷きながらも微妙な表情…。

絶体絶命からの大逆転!

(うわぁ、どうしよう。絶対怒ってる…)しかし、私にはどうする事もできません。

そこで正直に「大変申し訳ありませんでした。でも、私はこういう状況の時に英語でなんて言っていいのか知らないんです」と伝えました。

すると、ご主人が「あ~」と少し考えてから「Damnかな?」と言ってくれたのです。Damnも日本語だと「クソッ」とか「ちくしょう!」などになる言葉です。私もDamnは知っていましたが、私の中ではFu〇kもDamnも同じレベルの言葉でどちらも「悪い言葉」だと思っていました。

(Fu〇kはダメだけど、Damnはいいの?!)とびっくりして「え、Damnは使ってもいいんですか?」と聞くと「DamnはOKだよ」という返事が。

「あ~、そうなんですか。知らなかったです」と言って、私はさっきと同じ場面を再現するようにカードを機械に通すふりをして、そして今度は”Damn!”と言いました。すると、それを見たご夫婦は親指を立てて“Good!” と笑顔で言ってくれたのです!

絶体絶命の窮地から見事、脱出できたのです!

そして、その後は最初よりももっとご夫婦との距離も近くなり、話しも私個人に興味を持ってくださり、「どこで英語を勉強したの?」など色々聞いてくださり話がはずみました。

カードでの清算も無事に終わり、帰り際には旦那さんが「Damn忘れるなよ!」と笑いながら冗談っぽく言い、私も「忘れませんよ!」と笑って返し、笑顔でお見送りをしたのです。

とんでもない失敗でしたが、この失敗が逆にお客様との距離を縮めてくれ、私にも、お客様にも記憶に残る笑い話になったのではないかと思います。

どうせ私は外国人

ホテルで働きはじめた頃、オーストラリア人の友達に「私の英語で失礼じゃないかな?」と相談したことがあります。その時言われたのは、「日本の学校で習う英語で失礼な英語なんてないよ!今でも十分丁寧だから!大丈夫だよ!」でした。

たしかにFu〇kは日本の学校では一切習っていません(笑)

日本語には尊敬語、丁寧語や謙譲語など丁寧な言い方が色々あるので、どうしてもビジネスの場面などになると気にしてしまいますし、完璧な英語を話さないといけないと思いがちです。

しかし、現地に行けば私たちは「外国人」です。外国人が相手の言葉を間違えたとしても当然の事なんです。だって「知らない」のですから。

日本に来た外国人の人が日本語を間違って使っても「失礼な!」とか「間違った日本語使っておかしい」など思わないでしょう。完璧な日本語を話すとは初めから思ってないからです。

英語も同じです。完璧に話す事は別に期待をされていないんです。なのに、なぜか(間違ってはいけない。文法も完璧でないと。)とか(ネイティブが使う表現を覚えないと…)とか色々難しく考えてしまうんです。

私も最初は気にしていましたが、ある時(私は外国人だし、間違えたり、失礼な事したりしてもしょうがないよね。その時は、ごめんね、ごめんね~!)と考えられるようになって、気持ちがすごく楽になりました。

そして、「完璧」をあきらめました。完璧に話そうとしても、結局間違ってしまったり失敗したりするんです。そしたら、(あ~、間違ってしまった…。だめだ…。)って、落ち込んでしまいます。

でも、完璧をあきらめていたら間違っても、(ごめんね、ごめんね~。あ~、そうやって言うんだ)で終わるんです。知らない事は「何それ?」と聞けるようになるんです。時には「知らない方がいいよ。」と言われる悪いスラングだったりもしましたが…(笑)。

私のホテルでの事件のように、自分が間違ったり、失敗したりすることで場も和み、会話も広がり、そして、英語も覚えることができるんです。

英語はコミュニケーションツール。お互いが楽しく会話できたらそれでOKなんです。

文法や丁寧な言い方かを気にするよりも、とにかく英語を話してみましょう!私の”Fu〇k”よりもひどい言葉を使う人はたぶんどこにもいないと思いますから(笑)


私のいたハミルトン島はこちらです♪
↓ ↓ ↓
Hamilton Island HP
https://www.hamiltonisland.com.au/jp

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