新しくオープンした【World Life】とは?
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お気楽イタリア人の裏の顔

World Lifeな生活
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「こんなにきれいな景色を見て、美味しいもの食べたのに、君はどうしてそんなシリアスな顔してるの?」
私がイタリアのガイドさんに言われた言葉。

添乗員の仕事で「青の洞窟」で有名なカプリ島を訪れた時の事。その日はお天気も良く、波も穏やか。無事に「青の洞窟」にも入れ、洞窟の中から神秘的な美しいコバルトブルーの海を堪能。

シーフードたっぷりのコースランチも終え、お客様は自由に散策をしている時間。私はガイドさんと海が見渡せるテラスでお茶をしていました。そんな時に言われたのです。

「なんでシリアスな顔をしているの?」と。

私は「え?そうかな?」とビックリしつつも、「でも、私はここに仕事で来てるから。お客さんは楽しんでいいけど、私はそこまで楽しめないよ。」と。

ガイドさん:「何で?今は自由時間なんだし、楽しんだらいいじゃない!海で泳いでもいいんだよ!」

私:「え~!泳ぎに行く?! 無理無理無理!自由時間はお客様の自由時間で私の自由時間じゃないんだよ。海で泳いだりしたら仕事中に何してるんだって怒られるよ~!それに、泳いでる間にお客様に何かあったらどうするの?!」

(まったく。イタリア人は気楽でいいよね)口には出さないまでも心の中ではそう思っていた私。

お気楽イタリア人?

イタリアの街並みや文化、食べ物もワインも大好きだったけど、時々イタリア人にはイラっとさせられていた。特に私は仕事で行っていた事もあって時間にルーズなバスの運転手さんや、ふざけてばかりいるレストランのスタッフなどにイラっとする事はしょっちゅう。

ツアーでは時間の管理が大切になる。電車や飛行機の出発時間もあるし、人気の美術館などでは予約の時間が決まっていたりするからだ。予約時間に間に合わなければもう入れてもらえなくなる。

そんな時はランチの時でも時計と睨めっこ。料理がスムーズに出てくるか、ドリンクの清算は何分前から始めようかなど色々考えを巡らしている。

そんな時に、イタリア人のスタッフは歌ったり、茶化したり、冗談を言ったり…。普通の余裕がある時やプライベートなら面白いと思える事も仕事中は「そんな事より早く清算してよ!まじめにやってよね!」とイライラモード。

普段はのんびりペースの私も仕事の時は「人が変わるね」と言われるほどキリっとなっていた。もちろん大人数のグループを率いてる責任感もあったが、私の中にあったのは、「仕事は真面目に!ふざけてはいけない」という事。

「いつものんきで、気楽でいいよね。」
イタリア人は能天気な人種なんだと思ってた。イタリアに住んでみるまでは…。

人間だもの

イタリア人の呑気さにあきれながらも、どこかうらやましかったのか、私とは違う種類の人たちだけど、楽しそうに働いていいなと思っていたのか。それでイタリアに語学留学をしてみようと思ったのかもしれない。

イタリアのペルージャの語学学校で学んだ3ヶ月。私は、イタリア女子の医大生2人とルームシェアをした。(以前、ひったくりにあった話をしましたが、その後同じ部屋に一人で住むのは怖いので、彼女たちのアパートに引っ越しをしたのです。)

学生と言っても医学部のため年齢は30歳位で私よりも少し上。派手さはなく落ち着いている2人。同世代で話が合うと思いきや、2人とも英語は全くダメ。知っている限りのイタリア語で会話をする日々。

話したい事は山ほどあるのに、知ってる単語が少なすぎて話せない…というフラストレーションを抱えながらも、だんだんと会話ができるように。

そして、良かったのはイタリア人の生活を間近で見ることができた事。

やっぱり彼らは食べる事が好き。そして、おしゃべりが好き!普段は質素な食事だったけれど、親せきが来たり友達が来たりとなると、何時間も時間をかけて作る。

「今ランチ作ってるから一緒に食べる?」と誘われ、軽い気持ちで了承すると、その後2時間位もランチはできず、お腹が空きすぎて後悔をするという事が何度かあった。

特別な日のランチはフルコース。パスタに肉料理、デザート、そしてもちろんワインも。何ならパスタも手作りで粉から作ったりする。だから時間がかかるのだ。

そして料理ができたら何時間もかけて食事をして、おしゃべりを楽しむ。声もジェスチャーも大きい彼らは、ヒートアップすると喧嘩をしているのかと思うほどの大声。

「喧嘩してるのかなぁ」と心配して、あとから聞いてみると、「友達の結婚式に着ていく服でどっちがいいか話してた。」とか「家の垣根の切り方を話してた」とか。

「そんな事であんな大喧嘩みたいになる?」という位大きな声と大きなジャスチャー。だけど、彼らはあくまでおしゃべりを楽しんでいるのだ。

そして、イタリア語を少し話せるようになって、もう一つ分かった事がある。
それは、

「イタリア人も、日本人と同じく悩みや問題を抱えて生きている」という事。

留学中やその後の仕事でも、イタリア語でプライベートな事なども話せるようになってきた。するとみんなそれぞれに、悩みがあるのだ。家庭の問題があったり、仕事がきつくて悩んでいたり、病気を抱えていたり…。

一度、コインランドリーで洗濯を待っていたら、隣に座ったおじさんに「人生は大変だよね…」としみじみと言われ、「イタリア人でもこんな事言うんだ」と驚いた。

呑気で、お気楽に生きていると思っていたイタリア人。
だけど、人間だもの。生きていればやっぱり色々ある。問題は起こるし、日本人と同じように悩むのだ。

しかし彼らは普段、とても悩んでるようには見えない。お茶らけて、ジョークを言ったり、歌ったり、大声でおしゃべりして、飲んで、笑って楽しそうにしている。

「どうせ生きるなら楽しくした方がいいでしょ」とはルームメイトの言葉。

色んな事あるし、悩みもあるけど、悩んでも同じなら楽しく生きた方がいいよね。そんな感じだ。

頑張るっていい事?

ところで、日本人はどうでしょう? 

私なんかは、イタリア人とは真逆。
「仕事は真剣にしなくてはいけない」と真面目にいつも気を張ってキリキリ。

そして、ちょっと大変なことがあると、「こんな状況ですごく大変なんですけど、一生懸命頑張ってます!」「今、体調悪いんですけど大丈夫です。頑張ります!」と必死感をアピールしがちだった。

「大変だけど頑張る」「嫌な仕事でも我慢して頑張る」そして、「仕事は真面目に(真面目な顔で)する」これが、日本ではいい事、素晴らしい事と見られやすい気がする。

逆に日本でイタリア人のように、冗談を言ったり、お茶らけたりして、楽しくしてたら、ちゃんと仕事をしていても「まじめにやれ!」とか「気楽でいいね~」とか嫌味を言われると思う。私が最初にイタリア人にそう思ったように。

だから、大変とか辛いとかをアピールしがちになる。
「頑張ろう!」「頑張って!」「頑張ります!」と頑張る事が好きな日本人。頑張るっていい事だと思っていたけど、本当にそう?

頑張るって、何となく「嫌な事やつらい事でも我慢して、または耐えてやる」みたいなイメージがある。それを耐えて頑張ったからこそ素晴らしいというスポ根的な美学が日本にはある気がする。

でも、同じ生きるなら、仕事するならどちらがいい?

辛い事を「つらい、大変だ。でも頑張らなきゃ。」と言って生きるのがいいか。
それとも
辛い事はあっても「大変な問題もあるけど、それはそれ。今日1日を楽しくしよう!」と思って生きるのがいいか。

どちらが正解という訳でもないと思うけれど、私はイタリア人のように笑って、楽しんで生きられたらと思う。
大変な事があっても、悩みがあっても仕事も人生も楽しもうとするイタリア人。

イタリア人を表すのによく使われる言葉

Mangiare マンジャーレ(食べて)

Cantare カンターレ(歌って)

Amore アモーレ(愛して)

彼らは人生の楽しみ方を知っていると思う。

イタリアで去年、ロックダウンが行われた時。人々は窓辺で歌を歌ったり、楽器を弾いたりしてお互いを励まし合ったという。とてもイタリア人らしいなと思った。

コロナでまだまだ色んな制限がある今。イタリア人のように「食べて、歌って、愛して」。
自分の人生を楽しくさせるのは自分。今日、あなたは自分を楽しませましたか?

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***マッキーおすすめイタリアの映画***
・「Life is Beautiful」ライフ・イズ・ビューティフル
これぞ正にイタリア人の生き方!と言える素晴らしい作品
第2次世界大戦中のイタリアが舞台。ユダヤ系イタリア人のグイドと家族はナチスにより強制収容所へ入れられる。そんな過酷な状況の中でも息子を楽しませようと、「これはゲームだ」と嘘をつくグイド。最後の最後までユーモアを忘れず、子供の前でおどけてみせる。涙なしには見れない感動作!

・「Eat, Pray, Love」食べて、祈って、恋をして
Mangiare, Cantare, Amoreをもじった題名のジュリアロバーツ主演作。
人生に悩んだ女性が自分を見つけなおしに旅に出る。ニューヨークからイタリア、インドそしてインドネシア バリ島へ。イタリアでは食べてしゃべって、食べて、イタリアっぽい!各地の風景も素晴らしく、世界を旅している気分になれる映画です。各国の訛りのある英語は英語勉強にもgood!

 

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