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ケアンズの新聞で注意された私

World Lifeな生活
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(まさか、これって私の事???)

新聞記事の「NOTE(注意)」の後に書かれた文を読んで、私は固まってしまった。
きっと私の事だ。ケアンズの新聞紙上で公に注意をされたような物。

(やばい。やってしまった…。めちゃくちゃ恥ずかしい…。)

私がやってしまった事とは?

<自分から行っていいの?>

Port in Cairns, Australia. Copy space for text

オーストラリアのケアンズでワーキングホリデーをしていた時の事。その時の私は次の働き口を探していた。

オーストラリアのワーキングホリデービザでは、一か所で働けるのは3か月までと定められている。これは、働く事が目的のビザではなく、働きながら旅行も楽しむのがこのビザの目的だからだ。

その時、私は最初の働き先だった旅行会社の空港スタッフの3か月が終わる頃。それまで、日本でも旅行会社でずっと働いていた私は今度は別の分野、ホテルで働いてみたいと思っていた。

が、海外でどうやって仕事を見つければいいか分からない…。

空港の仕事は、日本人向けに出されている新聞「日豪プレス ケアンズ」の求人情報を見て応募した。しかし、それだけだとホテルの仕事はほぼでていない。

今のように、スマホで気軽にホテルのホームページを検索できたり、WIFIがどこでもある時代でもない。海外でインターネットを使うには、ネットカフェに行きネットを利用しなければいけなかった。

一つ一つのホテルのHPから求人情報を見つけて応募するとなると、チェックするだけで時間もかかるし、めちゃくちゃお金がかかってしまう。それは無理。

そこで、シェアメイトに聞いてみる。すると…

シェアメイト:「だったら、ホテルに直接行って、「仕事探してます。」ってresume(履歴書)を置いていったらいいよ。」

私:「え? 募集してるかどうかも分からない所に持って行っていいの?! それ迷惑じゃないの?」

シェアメイト:「なんで?オーストラリアでは普通だよ。相手も募集かけようかと思ってる場合もあるし。全然大丈夫だよ。」

日本では求人募集が先にあって、それで応募をするのが普通だ。

私の中には、募集をしていない所には応募はできない、そして応募する事自体、失礼な事だと思っていた。

(本当に大丈夫なのかなぁ。嫌がられないかな…)と思いながらも、シェアメイトの言葉を胸に、ホテルのフロントに行ってみた。

「仕事を探しているんですけど…。」と言ってresumeを差し出すと、“O.K.”と意外にもすんなりと受け取ってくれた。

(やっぱり、こっちでは普通の事なのか。)

1つ目がクリアできるとどんどん欲も出てくる。最初は、遠慮がちに3つ星ホテルクラスから始めていたが、4つ星、5つ星ホテルまでresumeを持って行ってみた。

しかし、というか当然というか、募集している所に応募している訳ではないので、ほとんど何の反応も返ってこなかった。

いくつかのホテルから返答があったが、どれも「ご希望に添えず申し訳ありません。」というような断りの内容の物ばかり。

<もう応募はするな!>

そんな中、新たに見つけた求人情報の探し方。地元の新聞社に行って、新聞を閲覧するのだ。

いい求人が載っているかも分からない新聞を全部買うのはもったない。新聞社の入り口には1週間分位の新聞が並べて置いてあり、誰でも立ち読みできるようになっている。

新聞の中から求人情報欄を見つけ、ホテルの仕事がないかを探す。

すると、以前にresumeを持って行ったホテルがレストランスタッフを募集していた。

(あ、この前のホテル!募集してるじゃん!もう1回送っておこう!)そう思った私は、再度そのホテルにresumeを郵送した。

しかし、何の連絡もないまま次の週。

新聞社で求人情報を見ていると、またそのホテルが載っていた。

(え?まだ決まってなかったんだ。じゃぁ、もう1回送ってみるか?)と思ったその瞬間、下の方に“NOTE”と書かれた注意事項が目に入る。

「一度resumeを提出した人は、情報はあるので送らないでください」

(え、まさか、これって私の事???)

きっとそうだ。

一度持って行って、ダメだから返答もなかったのに、また送ってきたから「また来たぞ。」と嫌がられたのかもしれない…。

そして、また送ってこないようにと注意書きが付け加えられたのだ。

新聞紙上で公に注意をされたような物。急に恥ずかしくなり、胸の鼓動が激しくなる。

(やばい。やってしまった…。めちゃくちゃ恥ずかしい…。)

しかし、もうどうする事もできない。謝りに行くわけにもいかない。

しばらくは、他のホテルにも怖くてresumeを持って行けない程落ち込んでいた。が、落ち込みも底までいくと吹っ切れて上がっていく時がある。

(まぁ、私、外国人だし。仕方ないよね。知らなかったという事で…。)

自分の中で、「失礼になったらどうしよう。」とか「間違えてたらどうしよう。」とオドオドしていた気持ちが一度恥をかいた事で吹っ切れたのだ。

(外国人なんだから、失礼があっても「あの子、外国人だし分からなかったんだな」で許してもらえるでしょ。)という変な度胸がついたのだ。

<蕎麦屋の返事ですか?>

そこからは、さらに前のめり気味にホテルでの仕事を探しだす。
すると、ヒルトンホテルのレストランで日本語と英語を話せるスタッフ募集の記事を見つける。

「これだ!」早速、応募をし面接までこぎつけた。

英語での初めての面接。

面接はホテルのロビーで行われた。思っていたよりかしこまった感じはなく、レストランマネージャーもフランクな感じだった。

聞かれたのは、これまでの仕事で一番大変だった事と、それをどう乗り切ったのか。あとは、自分の長所や短所など。

私なりに精一杯答え、マネージャーの反応も良いように思えた。「1週間位で連絡をしますね。」と言われ、面接は終わった。

「これはいけるかも!」と気持ちも高ぶっていたのだが…

1週間たっても何の連絡もなし。

(これはダメだったって事?)(でも、連絡するって言ってたよな…。)(こっちから聞いてみる?)色々と考えが巡る。

もう少し待ってみよう。もう少し待ったら連絡来るかも。と待ってみたが、10日たっても連絡はない。

(やっぱりダメだったて事?)

シェアメイトに相談すると「気になるならこっちから電話して聞いてみたらいいよ。」

私:「でもダメだったから連絡しなかったんだって言われたら?迷惑じゃない?恥ずかしいよ~。」

シェアメイト:「ダメだったら、「なぜダメだったんですか?次のために理由を聞かせてください。」って言ったら大丈夫だから。全然失礼じゃないよ。」

またまたシェアメイトの言葉に後押しされ、勇気を振り絞ってホテルに電話をかける。

「先日は面接の時間を取っていただきありがとうございました。…結果はどうなったかと思いまして…」恐る恐る聞いてみる。

と、マネージャー。
「あ~、ちょうど今連絡をしようと思ってた所だったんだよ。君、採用だよ!」と明るい声。

(え?採用?通ってたの??じゃぁ何で今まで連絡くれなかったんだ。)

採用されたのは嬉しかったが、それはそれで疑問がわく。
「今連絡しようと」って蕎麦屋の「今出ました」みたいな軽すぎる返答。

本当に連絡しようと思ってたけど、オージーだし忘れてただけ?それとも、自分から連絡をしてきた人をやる気があると採用にするパターンなのか???

結局、真相の方は分からないまま。でも、自分から電話していなかったら仕事が決まっていたかは疑問だ。あのまま忘れられていたかもしれない。

やっぱり、私が自分から電話した事で仕事が決まったのだと思う。

海外に行くと「この言い方は相手に失礼になるんじゃないか。」とか「こんな事したら迷惑になるんじゃないか」とか色々と考えすぎてしまって結局、行動できない事があると思います。

でも、普段から日本人は丁寧だし、相手を気遣って遠慮がちなのです。だから、ちょっと前のめりぐらいで図々しい位でも、海外ではちょうどいいのだと感じます。

例え私のように注意を受けたとしても、相手も「外国人だから仕方ない。」と思ってくれるでしょう。そして、自分は次からそれをしなければいいだけの事。それが学びになります。

いい意味での「旅の恥は搔き捨て」。気にしすぎて行動できないよりは、行動して失敗してしまっても学べた方がいい!私はそう思います。

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