旅行をすると、普段とは違う景色や環境そして、食べ物を味わえるのがいいですよね。非日常を体感すると気持ちもリフレッシュ! それが海外ならなおさらです。
初めて見る景色、初めて食べる食べ物に日本とは違う文化…、新しい体験にワクワク!「旅を思いっきり楽しむぞ!」そんな気分。
それなのに、体が不調だったら…。全てテンションがた落ち↓ 見る物、食べる物も何だか色あせて見えてしまいます。
そうならないために、元添乗員の私が自分で体験して、そしてお客様の体調を見ていて発見した旅行中に体調を崩さないための予防法!
今回は旅行中によく起きる体調不良BEST?WORST?3をランキング形式でご紹介します!
第3位:時差ボケ
時差ボケは体調不良とは少し違うかもしれませんが、眠りは人間の三大欲求。眠さには抗えません。
お客様の中には、眠さに勝てず日中の観光中ほぼバスで寝ていて、街の散策もパス、昼食も時差ボケで気分が悪く食べられない。なのに、観光が終わった夕方頃から目が輝きだし夜ランランという方も。
これでは、せっかくの海外旅行もほとんど何も体験せずに終わる事になります。もったいない!
ヨーロッパとの時差は7~9時間、アメリカでは13時間~16時間と日本とは昼夜が逆。時差に体が慣れるには時差1時間に対して1日必要と言われています。つまり、ヨーロッパなら1週間以上、アメリカなら2週間位、時差に慣れるのに必要という事!
普通の観光旅行なら体が慣れる頃には日本に帰らなくてはいけません…。
そんな時差ボケの予防、解消法は…
1、飛行機の中から現地時間に合わせる!可能なら数日前から合わせていく!
添乗員時代は毎回時差を海外⇔日本と合わせるのが大変。そのためヨーロッパ方面が多い私は日本では朝方に寝てお昼頃に起きるという夜型生活にシフト。すると現地では早寝早起きの時間になって時差を感じにくいのです。
同じようにするのは大変だと思いますが、可能であれば旅行の数日前から現地時間に合わせて、1時間くらいづつずらして寝ていくと体の慣れが違うと思いますよ。
それが無理な方は、出発してからで大丈夫。飛行機が離陸したら、現地時間に時計を合わせましょう。現地が夜の時間帯なら眠くなくても、アイマスクや耳栓などして眠るように努力して。飛行機での睡眠時間は重要。
そして、現地についたら眠くても、現地時間に合わせて生活しましょう。
2、太陽の光を浴びる
これは旅行中に限らず、普段からの私の毎朝の習慣。朝の太陽の光が目に入ると頭がシャキッと起きますし、体のリズムがリセットされます。
第2位:風邪
海外は土地も乾燥している所も多いし、飛行機の中、ホテルもとても乾燥しています。私も喉を傷めやすいので風邪には特に注意していました。
私の風邪予防法は…
1、乾燥をブロック!マスクは必需品
飛行機の中、ホテルはとても乾燥しています。寝る時にはマスクをつけて寝ると喉の乾燥が全然違います。ホテルでは濡れたタオルを椅子やスーツケースにかけて干したり、バスタブにお湯をはってバスルームのドアを開けておいたりすると加湿器代わりに。
2、しっかり食べてフルーツで栄養補給
旅行中は観光や、美術館、買い物と歩くことが多く体力を使います。普段は朝はシリアルのみの私も、旅行中はしっかりフルブレックファーストを食べます。そして、フルーツをたくさんとる。
ホテルの朝食にもフルーツはありますが、海外ではフルーツはだいたい日本よりも安い!しかも量り売りで買えるから少量でもOK!スーパーやマーケットで、その国独特のフルーツを買って食べてみるのも旅の楽しみの1つですね。
第1位:お腹を壊す・腹痛
堂々の第1位はお腹を壊す!お客様の体調不良の8割はこれ!私も海外添乗に行き始めた頃、中国に行くと毎回お腹を壊していました…。
「水が合わない?」とも考えていましたが、違いました。お腹を壊すお客様がお医者さんに診てもらって言われた事から気づいたのです。それは…
1、食べ過ぎない!いえ、むしろあまり食べない!
さっき、「しっかり食べる」と言ったことと矛盾する気もしますが…。正確には油を使った料理は食べ過ぎない。
お腹を壊す方の原因はほぼ「消化不良」。そしてお医者さんから言われるのは「2日位何も食べるな」という事。
海外では油を使った料理がとても多いです。中国や東南アジアでは炒め物や揚げ物が朝からたくさん出ますし、ヨーロッパでも地中海沿岸の国はオリーブオイルを大量に使います。
特に、添乗員付きコースに来られる方は大体がシニア世代の方々。普段とは違うこってりした料理や、日本とは違う油の種類や使い方に消化不良をおこすのです。
それに気づいてから私は、食事の時はグッとがまんして量を普段の半分にする事に。そして、中国ではジャスミン茶が必ず出るので、お茶をめちゃくちゃ大量に飲むようにしました。お茶が油を分解するんですね。それ以来、お腹を壊すことはなくなりました。
自分で実感してからは、お客様にもこの事を伝えています。すると、お客様の体調不良も激減したんですよ。
2、衛生状態が良くない国では、生野菜/サラダ、氷、カットフルーツは食べない
日本ほど衛生状態が良い国はありません。しかし、どこもクリーンすぎて日本人は他の国の人たちよりも菌に対する抵抗力が弱く、お腹を壊しやすいと言われています。
そんな私たちは、東南アジアや中南米、アフリカなど衛生状態があまり良くない国に行く時には特に注意が必要。
・ミネラルウォーターを飲むのは基本ですが、ミネラルウォーターも買う時は蓋が開いていないか(新品か)確認しましょう。露店などのお店ではボトルだけミネラルウォーターのボトルで、中は水道水という事もあります。
・飲む水だけでなく、料理の際についてくる水・水滴にも注意しましょう
生野菜やサラダは、野菜を洗う水が水道水ですし、氷もミネラルウォーターで作っている所はほぼないでしょう。温野菜を食べて、飲み物は「氷なしで」と注文しましょう。
カットフルーツも包丁に水滴などがついている場合があります。代わりにバナナやオレンジなど皮をむいて丸ごと食べられるフルーツを食べるといいですね。
あまり神経質になっても、それがストレスになって逆に体調を悪くするかもしれません。口にするものは気を付けよう位の気持ちで十分。私も時々うっかりフルーツやサラダを食べてしまう時がありましたが、全然問題ありませんでした。
気のせい、気のせい
いかがでしたか?「私もある!ある!」という方もあったのではないでしょうか?
どれも大ごとでは無い物の、誰もがなりやすく、そして旅行を思う存分楽しめない要因になってしまいがち。
ちょっとした事で予防できるので、ぜひ旅行の時には気を付けてみてくださいね。
ただ、色々な所を旅して思う事は「病は気から」
「全然眠れないけど大丈夫かな?明日観光できないかも…」「喉が痛いけど風邪かな?熱出たらどうしよう…」「これ食べちゃったけど大丈夫かな?お腹痛くなったらどうしよう…」などなど。
気になりだしたらどんどん悪い方へ気持ちを持っていかれ、そしてそれに合わせるように体調も悪くなっていく気がします。
ツアーを引っ張る自分(添乗員)の体調が悪いと、グループ全体もどこか静かで沈みがちに。もちろんお客様は気づかない位の差かもしれないけれど、自分では分かる。それではお客様に申し訳ない。
そんな時、私が自分にかけるおまじない。
「気のせい、気のせい」
「調子が悪く感じるのは気のせい。大丈夫。問題ない。」と思うように、というより信じ込むようにすると不思議と体調を崩さずにすむんです。
今では、旅行中だけでなく、普段でも、ちょっと具合悪いかな?という時から「あれ大丈夫かなぁ?ダメかもしれない…」というような心配事がある時まで。「気のせい、気のせい。大丈夫」で乗り切っています。
何事も気の持ちよう。暗いニュースや不安な事も多い世の中ですがDon’t worry! Be Happy!
中学生時代から英語を話せるようになる事に憧れ、外国語短大へ進学。その後イギリスへ留学するも英語が話せず落ちこぼれの生徒に。英会話のトレーニング(カランメソッド)を受け英会話が上達。帰国後、夢だったツアーコンダクターになる。渡航国約35カ国 年間200日以上を海外で過ごす。その後オーストラリアにワーキングホリデーで渡り、オーストラリアにあるハミルトン島のリゾート会社に就職。その後日本に帰国し、京都のホテルやゲストハウスなどでの経験を経て、地元宮崎にUターン。現在は地元宮崎で、英会話教室及び、単位制、通信制の高校で英会話を教えている。
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