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LA運転免許取得までの道のり2

World Lifeな生活
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前回までのお話1はこちらから

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「じゃあ、行こうか!」と明るく言う教官について家の外に出てみると、

思わず「うっ…。」となるような車がガレージの前に停まっていました。

タクシーの屋根にある表示灯を巨大にした“California Driving School”と書かれた看板を載せた車が!

「ま、マジかよ…。超恥ずかしいじゃん。」

そう思った瞬間、教官はさっさと助手席へ座り、”Hey, Cozy, get in the car!”

「え?どういうこと?」

そうです。

教習はここから始まるのです。

てっきり学校へ行ってそこの教習コースのような所で練習をするものだとばかり思っていた私は文字通り、

ポカーン状態に。

運転席へ座りエンジンを掛けると教官が明るく”Let’s go!”

かなり動揺している私に教官は、

”You don’t have to worry. See?

This car has dual wheels, dual brakes and dual gas pedals.”

(心配ないよ。ほら、この車には2つのハンドル、2つのブレーキ、そして2つのアクセルがあるんだ。)

乗り込んで見てビックリ。

教習車には、教官の座っている助手席にも運転席と全く同じようにブレーキ、アクセル、そしてハンドルまで

ついているのです。

ハンドルは自転車のチェーンのようなもので繋がっていて、2つ同時に動く感じ。

「だから安心!」と笑う教官に、自分も笑うしかありません。

でも、あくまでもここから運転するのは私。

教官が、「はい、じゃあこっちの道に出て。」と出発させるのですが、当然、どのくらいアクセルを踏めばいいかわからない。

踏みすぎると教官がブレーキをかけてきます。

「ここまで来たらもうやるしかない!右がアクセル、左がブレーキ…」と頭に叩き込みながら、家から一本先にあるPCH(Pacific Coast Highway)へ

出ました。

恐る恐るの運転でノロノロ気味になると、教官が “Step on the gas! Step on the gas!”(アクセルを踏んで!アクセルを踏んで!)と言ってきます。

こんな大きい道路で怖い…でも周りに合わせなきゃ!とアクセルを踏む。

どうやら「交通量の多い大通りを最初に経験して慣れていく」というのがこの学校のやり方みたい。

まあ、おかげですぐに慣れることができました。

2時間程度の初ドライブを経験し帰宅すると、教官がホストマザーへその日のことを報告。

“Still too tense.” (まだ緊張しすぎてる。)と私のハンドルを握る真似をされながら言われた時には、

”Of course I am!”(あたりまえじゃん!)とツッコミを入れるくらい打ち解けさせてくれる教官でした。

2回、3回と教習を続けていくと、運転にも慣れてきました。

ある時、”Okay, make a right turn at that corner.(じゃあ、あの角を右に曲がって。)と言われ曲がると

“Then, park the car there.”(そしてそこに車停めて。)と言われて停めた場所は、ドーナツ屋さん。

“Oh, I’m hungry. Let’s have some donuts!”(お腹すいちゃったよ。ドーナツ食べようよ!)

と言いながら、教官はお店の中へ。

ドーナツとコーヒーを手に戻ってきました。

“Here you are, Cozy.”(はい、どうぞ、コージー)と私の分まで買ってきてくれ、二人でしばしのドーナツタイム。

通り過ぎる女性を見てはキャッキャとはしゃぐ教官。あなた、本当に教官なの?

大きな「California Driving School」の看板を掲げて走る教習車。

信号待ちしてると、隣に停まったやんちゃなグループからからかわれることもしばしば。

まるで映画バック・トゥ・ザ・フューチャーの最後に、主人公が乗る車の隣に停まった連中が

カーレースを仕掛けてくる、そんな感じです。

いやぁ、アメリカですなぁ。

ある程度練習を重ねると、ロングドライブというレッスンがありました。

ちょっと遠出をする、という感じです。

この日は教官と二人でラグナビーチへのドライブ。リゾート地なので、本当に旅行に来た感じです。

青い空、青い海に白い砂浜。う~ん、まるで映画の世界にでもいるような感じ。

そして少し山の方へ入って行くと、大きなガスタンクのようなものが見えてきました。

すると教官は、

“Hey, look at that. Do you know what that is?”(おい、あれを見てよ。あれ、なんだか知ってる?)というので

“Well, that must be a gas holder or something, I guess.”(えっと、あれはガスタンクか何かでしょ?)と答えると

“Nope! That is a dinosaur egg!”(ちがうよ。あれは恐竜の卵だよ!)と…。

ああ、真面目に答えちゃったのがバカみたいよ、私・・・(笑)

そう思っていると突然、

“What is the maximum speed on this road?”(この道の制限速度は?)と聞いてくるのです。

恐竜の卵に気を取られて標識を見てなかったと伝えると、

「いつもちゃんと見ていないとダメだよ。運転中は友達と話したりすることもあるけど、運転するなら

その点はちゃんと見てないと!」

と、「ああ、やっぱり教官だ。この人は!」とすべてが計算だったのかも?と思い始めました。

でも、別の日には運転している私に

「はい、手を出して。」と言うので出したら、「これ美味しいんだよぉ~。」と落花生を剥いて手に乗せてくる。

そして次には、”Look!”と言いながら手に持った卵を教官のおデコにぶつけて割って、剥いたゆで卵を

「はい、食べて。」と渡してくる。

あれ?計算じゃなかったのかな?まあ、いいか!

いやあ、もうね、あれですよ。教官というよりも友達です。

いや、夫婦かもしれません(笑)

こんな感じで毎回の教習を受けていたので、本当にガチガチにならずに練習できました。

ええ、この時はまだ「前に進むだけの運転」でしたが。

DMVでの実地試験は、100メートル位まっすぐバックする、という試験もあります。

バックもきちんとできるようにならなければなりません。

その日は、あまり車の来ない所に停車してバックの練習です。

前向きの運転にやっと慣れてきたというのに、今度はバックか…。まあ大丈夫だろう。と高を括っていたのが大間違い!

目的の場所までなかなかまっすぐ行かない。

何度も何度もやっても行かない。

もうすごく悔しくて、そしてストレスでイライラ。

すると教官は、

「落ち着いて。大丈夫だよ。最初からできるものではない。こうやって一生懸命に何度も練習して頭と体で覚えるんだ。

何度でも付き合うから、頑張ろう!」と言ってくれたのです。

そんな様子もすべて帰宅後にホストマザーへ報告されるのですが、私がどれだけ頑張っているかを話してくれる教官に、

心を打たれました。

「よし、これは絶対に実地試験をパスするぞ!」とこれまで以上にやる気がみなぎってきたのです。

7回目の教習の後、

「もう大丈夫。DMVの試験の予約を入れたから。」と言う教官に

「え~、もう?いよいよ本番か!」と達成感を感じながらも、「教習も終わりか…」と寂しくなりました。

DMVに到着して手続きが終了すると、所定の位置で車のエンジンを切って待っておきます。

するととっても厳しい感じの女性試験官が、手にバインダーを持って現れました。

アメリカ映画の警察署にいそうな感じの試験官です。

そして車の動作確認からスタート。

ブレーキランプやウィンカー、ワイパーなどを確認して、arm signalsの確認です。

アームシグナルとは手信号。左へ曲がるサイン、右へ曲がるサイン、そして停まるサインを指示通りこなします。

それらが終わると、あ、試験官が助手席に乗ってきました。

「わ、教官以外が右に座ってるのってなんだか変な感じだな。この人怖そうだし。」と思っていると

“Which one is the emergency light?”(ハザードボタンはどれ?)等と聞かれ、指さすと

無言でバインダーにある用紙にチェックしていきます。

エンジンを掛け、いよいろスタート。

なんと、ここでも普通に路上でのテストでした。

とは言ってもあまり車の通らない裏通りのような道。言われるまま進みます。

車線変更(右・左)を指示されたり、路上駐車をするように言われたり。10分~15分くらい走ったでしょうか。

その間に、チェックシートにチェックを入れている試験官。

「ひえぇぇ!減点かも?」指示以外の会話もないし…と、ビビりながら運転していると

「はい、ここでバックして。」と、難関だったバックの試験です。

ドキドキドキ・・・

バックを開始する前に教官の顔を思い出し、「よし!」とはじめました。

そしてDMVへ戻り、評価をいただきます。

結果は・・・

「合格!」

100項目以上あるチェックリストのうち、15のミスがあると不合格。

標識無視や試験官への妨害、信号無視などの致命的な問題が1つでもあると不合格。

ですが、かなりの高得点で合格することができました。

試験が終わると、教官がニコニコ待っててくれました。

Congrats!!! とハグをしてから受付で仮の免許証を発行してもらいました。

ああ、これで自宅へ戻れば教習はすべて終了。

長かった~。いや、楽しくて短かった!

周りでは誰もドライビング・スクールへ行ったという話を聞いたことがなかっったので

最初はとても不安でしたが、行ってよかったです!

素敵な教官に恵まれ、とっても貴重な経験のできた教習。

昔から親に「あなたは人に恵まれている。」と言われてましたが

本当だなぁ、とつくづく思います。それは今も昔も。

さて、免許が届いてウキウキになった私は、知人から1000ドルで中古の黒いファミリア(懐かしい)を譲ってもらいました。

通学や遊び、アメリカでこれでもか!と思うほどブイブイ運転しました。

もちろん、行動範囲が劇的に広がったのは言うまでもありません。

サンディエゴ、サンフランシスコ、アリゾナ、テキサス、ニューメキシコ、グランドキャニオン…と車で旅しましたが

そのお話はまたいつか。

P.S. 日本へ帰国した後、無事に日本の免許証に書き換えることができました。

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