ホリデーシーズンのデコレーションも見事な、ニューヨーク。煌びやかに、あちこち、ショー・ウインドーのクリスマス・ツリーが、目を引きます。
近くのホール・フーズでは、一般家庭用の高さ160センチ位のツリーが、約70ドル(1万円ちょっと位)で売りに出されていて、あっという間に残り少なくなっています。
昨年は、ずいぶん売れ残っていたように思えたので、今年は景気が良いのかな。この、ナチュラルな木の香りが何とも言えず、ホリデー・シーズンを思い起こさせてくれます。
コスパと言う点では、このツリーは、翌年1月1日以降は、完全な資源ゴミとなるわけですから、12月約1ヵ月だけのために約10,000円と言うのはもったいない気もしますが、でも欧米の人々にとっては、かけがえのない贅沢なんじゃないかなぁ、と思います。
マンハッタン内でも毎年人気の、クリスマスのギフト・ショップ・ベンダーが立ち並ぶ、Bryant Park / ブライアント・パークに行ってみました。グランド・セントラル駅のすぐそばでもあり、マンハッタンのど真ん中、42丁目と6番街の角です。
ウィークデーの昼間に出かけてみましたが、すごい人出でした。多分このお客さまたちは、観光客なのかなぁ。アイス・スケート・リンクもあり、大賑わいでした。
ロマンチックな詩人でもあり、ニューヨーク・イブニング・ポスト新聞の長年の編集者、市民改革者、ウィリアム・カレン・ブライアント(1794-1878)を称える、ブライアント・パーク。
クリスマス・シーズンでなくても、自然の木々が多く、あらゆるところにコーヒー・テーブルとチェアが設置してあり、近くで働く人々のランチやカフェ時の憩いの場として大人気、ニューヨークを代表する公園の1つです。
リサーチしてみましたら、このブライアント・パークは歴史のある公園で、かつて19世紀中頃は貯水地だったそう。1851年のロンドン万国博覧会で初お目見えした、鋼鉄とガラスでデザインされた斬新な建物、クリスタル・パラス(水晶宮)ですが、このパークでもこれに影響を受け、同じように当時最先端のクリスタル・パラスが建設されていた頃もあり、1853年にはそこに初めてのエレベーターが設置されたそうです。
そして今でこそ有名なニューヨーク・ファッション・ウィークが始まったのも、1993年、この公園から。2002年には既に公共のWi-Fiが引かれていたり、そしてこの公園のなんとも言えない素敵なデザイン(整然と作られた歩道や中央の噴水)は、ヨーロッパのチュイルリー公園を参考に、作られたそうです。
話を戻しますが、なんとこのブライアント・パーク内のアイス・スケート・リンクは、自分でスケート靴を持ち込めば、入場無料。ただ、事前予約は、必要とのこと。
そしてこのスケート場デッキのシャレーのすぐそばには、サンタさんと写真を撮れるコーナーがあって、クリスマス前の12月21日まで、毎日、午前10時からお昼まで、サンタさんが常駐し(!)、一緒に写真を撮ってくれるそうです。
クリスマスの小道具も、貸してくれるとの事。さすがに22日以降はクリスマス直前ということで、サンタさんも写真など撮っている暇はなくて、本職にお忙しくなられるのでしょうね(笑)。
それでは、パーク内の、クリスマスのギフト・ショップ・ベンダーについて、すごい人混みの中でしたが、頑張って写真を撮ってきたので、いくつか載せてみますね。
値段は、結構良いお店もあります。素敵な、「欲しいな〜」、と思えるようなものがたくさんありましたが、ギフト用価格かと思うと自分のために買うのはちょっともったいなくて、我慢しました(笑)。
定番ですが、クリスマスのオーナメント屋さん。
オリーブの木で作った、チョップボードなどの木工道具屋さん、
暖かな色合いの、陶器屋さん。
かわいい石鹸屋さん
お洒落な色合いのガラス工芸品屋さん
さて次週は、フードのベンダーさんたちをご紹介したいと思っています。世界中のいろんな食べ物がありました。
この公園内にはテーブルと椅子がたくさんあるので、まるでショッピング・モールのフードコートのようで、気温は0度近いと言うのに、人々の笑顔がみんな幸せそうでした。
ではでは、また来週♫
Kayo
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。