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神社の作法 英語で言える?

World Lifeな生活
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入国規制も緩和され、街中や観光地でも外国人観光客の姿を見る事も増えてきましたね。
日本を訪れる外国の人たちは日本の神社仏閣へ行く事も多いです。その時お参りの仕方に不安を覚えている人たちが結構いるんです。

日本人でもお参りの仕方は迷う物なので、外国人なら尚更不安になるでしょう。そんな時に、さりげなく手助けできたら嬉しいですよね。
さて、あなたは外国の人たちに神社でのお参りの仕方を説明できますか?その前に、神社の参拝方法はちゃんと分かってますか?一緒に考えてみましょう!

<鳥居は何のため?>

京都のゲストハウスで働いていた時、外国人のお客様へのサービスとして「祇園の裏側を歩くツアー」というものをしていました。
スタッフが一緒に地下鉄を使って祇園まで行き、そこから歩きながら祇園の細い路地や神社、お寺などを巡るというツアー。

祇園は京都の花街の一つ。舞妓さんや芸妓さんがいるエリアと思ってもらうと分かりやすいです。歴史ある高級料亭やお茶屋、舞妓さんが通う老舗甘味処などがあります。
表通りは高級料亭などが並ぶのですが、裏通りの細い路地に入ると舞妓さんが生活する置屋や髪結い処などあって日本人でも歩いていて面白いエリアです。

ただ、細い裏路地などは、観光客ましてや外国人だと入りにくい物。なかなか行けないディープな場所に行け、舞妓さんや町家の事から神社のお参りの仕方まで色々な話が聞けるこのツアーはとても好評でした。

途中には小さな神社があってそこでお参りをします。みんな「手を洗うんだよね。」とか「お辞儀をするんだよね。」とか断片的には知ってますが、その作法についてまで詳しく知っている人はいませんでした。

あなたは神社の正しい参拝方法、知っていますか?
実は、私はそれまではっきりとしたお参りの仕方を知らず曖昧にやっていました。それが外国人に説明するとなって、慌てて調べて勉強したのを覚えています。

あなたならどんな事を外国の人に説明してあげますか?一緒に考えてみてください。
神社の造りによっては別の順番で話した方が良かったり、色んな言い方があると思います。自分が覚えやすい説明で、相手に伝わればそれで十分でしょう。

私が案内していた神社は小さな神社で、手水舎→鳥居→本殿という所でした。

①手水舎

“Before praying, we need to purify our body here. I’ll show you how.”
(お参りをする前にここで身体を清めます。どうやってやるか見せますね。)

柄杓を持って
“Ladle water with your right hand,then wash your left hand.
(右手で水を汲んで、左手を洗います。)
Next,wash your right hand,and rinse your mouth with your left hand.
(右手を洗って、左手で口をすすぎます。)

Wash your left hand again,because your hand got dirty after rinsing your mouth.
(口をすすいで手が汚れたので、もう一度左手を洗います。)

Rinse the handle to clean for the next person,and put this back.
(持ち手を次の人のために綺麗にするために流して、元に戻します。)

You can use only a ladleful of water to do all of these things,so don’t use too much water at once.
(全ての事をするのに、1杯の水しか使えません。だから一度にたくさんの水を使わないでね)

文章で書くと長い感じがしますが、話すとそうでもありません。また動作を見せながらするので大体の英語でも、単語、単語でも相手には伝わると思います。
私は作法の手順をただ伝えるよりは、理由もできるだけ伝えるようにしていました。そうすると順番もややこしいと思わずに興味を持ってもらえ、記憶にも残りやすいようです。

最後の「1杯の水しか使えないよ」も伝えなくてもいいのかもしれませんが、伝えてあげると「水を大切にしなきゃいけないって事ね。」などとその人が考えてくれる事があるので知ってる事は伝えてあげたいなと思うのです。
身を清めたところで、次は鳥居です。鳥居は何と説明しますか?

②鳥居

“This gate is the border between our area and the sacred area.”
(この門は私たちのエリアと神聖なエリアの境界線です。)

“Now,we are getting into the sacred world. Bow to greet the god,then enter.”
(では、これから神聖な世界へ入っていきます。神様に挨拶するために一礼をして入ります。)

③参道

参道を歩く時は端を歩かないといけないですよね。これも理由を伝えてあげると納得してくれます。
“Walk aside of the path,because the god use the center”
(真ん中は神様が通るから道の端を歩いてね)

<お参りする時は〇〇と〇〇を言う>

④本堂
やっとお参りです。柏手の回数などは神社によって違いもあるので確認しましょう。
“First, bow lightly to greet the god.
(初めに神様に挨拶するために軽く一礼をします。)

Then, ring the bell to purify your body and let the god know that you are here.”
(それから身体を清め、神様に自分が来たことを知らせるために鈴を鳴らします)

“Throw some money into the box.”
(お賽銭を箱に投げ入れます)

“Bow twice and clap your hands twice. Then, make a wish.”
(2回礼をしてから2回手を叩き、それからお願い事をします)

“Bow once again.”
(再度一礼をします)

どうでしょうか?神社によって細かな違いはあるかと思いますが、大体はこの作法だと思います。

お参りのやり方も色々ですが、私は「願い事をする時に自分の住所と名前を伝えないと、神様は誰か分からなくて願いを叶えに来てくれないらしいよ」と付け加えてました。
私も友達から聞いた話で真偽の程は分からないのですが、面白いので伝えると笑ってくれます。

「お賽銭をいくら入れていいのか分からない」というのもよくある質問でした。いくらでも大丈夫と伝えますが、「5円は日本語でご縁(good luck・good destiny)の意味があるから5円玉があったら5円を入れるといいよ。」と伝えていました。

外国の人はそれぞれの宗教を持っている人が多いですが、私がご一緒した人たちはみんな関心を持って聞いてくれていました。
それに、最初は観光気分ではしゃいだ感じだった方も、一つ一つの動作の説明や、その動作の意味を説明していくと、真剣にお参りをして神様を敬っている感じが伝わってきました。
そういう意味でも、外国の人にもちゃんとお参りの仕方や意味を教えてあげるのは大事だなと思います。

時々、「作法が多すぎて覚えられない~」と嘆く人もいるんですが「日本人でもちゃんとできる人は少ないから大丈夫だよ。」と言うと驚きながらも安心してくれます。
一度そんな話をしている時に、ちょうど日本人の観光客らしき人が前を通りお参りをしていきました。
そのお参り方法は…
ちょっと違っていました。

「ね。日本人でも間違えるから大丈夫だよ。」と言うと、「本当だね。日本人も知らないんだ。」と驚いた様子。と同時に「自分はもう知ってるし!」と自信が出たようでした。
私も外国の人を案内するまではちゃんとした作法を知らなかったので同じなのですが、外国の人が見て「あの日本人、やり方間違ってるし…。」って思われるのはちょっと恥ずかしいなと思います。

外国人の観光客の人たちが参拝方法を真似しようと動作を見られている事もあるので、近くに外国の人がいたら注意しましょう。
そして、参拝方法をバッチリ覚えている方は、作法が分からず戸惑っている外国人観光客の人がいたら、片言の英語でも身振り手振りでも教えてあげましょう。

よく分からず見よう見まねで不安に思っている人も多いです。日本を観光中は、神社に行く機会も多いので一度教えてあげると、他の所でも役立つので本当に喜ばれますよ。
良かったら参考にしてみてください。

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